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人生は夢だらけ #クレイジータンク

今朝見た夢からの着想で、即興の夢を書き下ろします。


元になった夢の概略のメモ。

しとしと雨の降りしきる中、大きな映画館に集まる大勢の人。私もその一人で、誰かを待っていたのか二人分のコーヒーを持ち客席にいる。私のいる後ろの席はカフェのようで、机もあり、周りの人々の姿もよく見える。みんな、雨宿りと暇つぶしに映画を見るという名目を付け、時をやり過ごしている。流されている映像は面白くもなんともない。

そんな中、客席にいた一人の若い女性が歌うように語り出す。アカペラだが、ヒップホップというよりジャジーな感じ。うまいなあ、勇気あるなあ....。彼女が、「この話、したっけ?」と言うので「してないよ、ぜひ話して!」と私が言うのを聞いて、嬉しそうに続けた。なんとも爽快だ。テンポよく続きを語り終わると、解散!とでも言われたかのように、私を含む彼女の周りに座っていた人々は楽しい気分で解散し、外に出て行った。


昨日公開した石と言葉のひかむろ賞vol.1について、読んでくださった方、シェアなどいただいた方ありがとうございます。

その中に、言葉と石は心に近い、という話を書いたのですが、そういえば、私の中にはもうひとつキーワードがありました。

それは、人の体です。

声や、動き。

音を外しているのに、あるいはその言語がわからないのになぜかその歌に感動して涙してしまうことや、言葉は使っていないのにその踊りを見ていると胸打たれてやまない、そんな経験がある人も多いと思います。もちろん私もその一人。


普段このnoteを書いている私たちはよく、キーボードを叩いています。スマホを打っています。心や脳みそから手に繋がる神経を使い、言葉を紡いでいます。ただ、このPCやスマホ、さらにペンや紙もなくても、表現することはできます。

ふだん閉ざしている口を開いて叫んでもいい、電子機器から手を離してそのまま万歳して、心の向くまま自由に動かしてもいい。

(追記:身体的/精神的機能に不自由をかかえる方はできない表現もあるかもしれません、ご自身でできる範囲の表現をイメージして読んでいただけたら幸いです)


私は中学生のころ、ダンス部に入っていました。ジャズとバレエがベースの創作ダンス部です。中学1年生の春、古来からつづく舞踊という妙な観点で心惹かれ、先輩の綺麗な姿に魅了されて入部し、言葉を通さず感情を体から直接放つ、そんな体験をしました。


ただ私はダンスよりもその後入った文芸部の方が正直、向いていました。一人でこもって集中してゆっくり、言葉を使って表現していくほうが気が楽です。


大人になってから即興ダンスのワークショップなどにも参加してみましたが、体でのダイレクトな感情表現は、やっぱりまだ怖い。

「"喜び"を表現をしてください」という課題で痛感しました。

見られている自意識が邪魔なのと、自分で自分の感情をしっかり手でつかめないという根本的なネックがあり、どうしてもこの肌からそのままには出せない、ごまかしてしまう。

その突き抜けられない感じがもどかしくて、もどかしくて、どうにもならなくて、結局もう続けていません。でも、憧れはずっとあります。


そういえば、リングにあがって詩の朗読で相手を点数を競う文芸スポーツとでもいうのか、詩のボクシングという取り組みにも少し参加したことがありました。私の書いた言葉が私の腹と喉を通って客席に届いているという臨場感は特別で、たぶん負けたんですが、勝敗を忘れているくらい新鮮でした。


何が言いたいのかというと

声や体を使った表現をしてみませんか。

ということです。


ここは静かです。画面しかない。画面の中にはたくさんの喜怒哀楽があってにぎやか。でもここは静かです。いつも黙ってキーボードを打っています。


一番敷居が低そうなのは、作品の朗読、あるいはポエトリーリーディングだと思います。そしてポエトリーリーディングといっても、普通に音読することも、歌うように読むことも、ラップにすることも、歌うこともできる。音楽を合わせることもできるし、言葉を読んでから、別の人が踊ってもいい。演じて動いてもいいです。という感じで、どんどん広がっていってくれると思います。


それは、どんなに少人数でやってもいい。

経験があってもなくてもいい。

下手でも上手くてもいい。

「ちょっとやってみたかったんだ」

そのくらいの気持ち、持っている人は多いんじゃないかな。

でも今更、こんな年だし、超初心者だし、もう何十年前のことだし、体は自由に動かないし、

機会もないし。

じゃあ機会、作ってみようか?



って私は何を言っているんだろうか。

声と体については、普段蓋をしすぎていて完全に忘れていた話です。

天然石のひかりのいしむろ活動も、他の活動もいろいろあるのに....。

でも、私の今年は上善水の如しをモットーに、呼ばれるものがあればやるのである。私を呼んだのは夢で歌っていた彼女だけど、それは私かもしれないし、これを読んでいるあなたかもしれない。


普通こういうのって水面下で準備してから言うほうが成功確率高いはずなんだけど、無謀にも、夢をみたその勢いで文章にしています。まだ誰にも話していません。

言葉に加えて、あるいは言葉に代えて、声と体。興味ある方いらっしゃれば声かけてください。なにかと素人ですが、個人的にイベントをやってきた経験を生かしつつ、みんなで一緒にやれば、きっとできると信じています。

一緒にやってみませんか?



夢から目が覚めたとき、この曲が流れていました。

これが人生 
私の人生鱈腹味わいたい 
誰かを愛したい 
私の自由
人生は夢だらけ

(椎名林檎 「人生は夢だらけ」より)

タイトルはこちらからお借りしました。

椎名林檎さん本家も素敵なのですが、今日検索して初めて聞いたミュージカル俳優の井上芳雄さんのカバーがとても響きました。歌うまだし歌詞もいいいから当然といえば当然なんだけど、やっぱり声自体から感情が伝わってくるのってすごくいい!!よかったらお時間のあるときにでも聞いてみてください。


***


タイトルに付いている #クレイジータンク とは、「あなたの、悲観的観測を、打破したい。」という趣旨で開催されているクレジータンクさんのコンペです。

このコンペにありがたくもご指名いただいて、まったく別の話を書こうと準備し始めたところなのですが...

今朝、夢から目が覚めて、こういうのいいな...と想像が止まらなくなり、そしてクレイジータンク企画を思い出し、思わず書いてしまいました。まさに、蓋を開けていただいたみたいです。嬉しい機会をありがとうございます!!



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