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自己紹介 コロナ禍で失ったもの 獲得したもの

はじめての投稿を始めてから一か月が経ちました。当初は緊急事態宣言下、知らない誰かに数分の暇つぶしを提供できないかと書き進めていました。どのように書こうか迷った結果、カーヴァー方式をとることにしました。日常の体験を出発点に、想像力を膨らませ書き連ねる。結果、功を奏したことがあります。それは後ほど。
 
コロナ問題の渦中、私の日常も激変しました。
一つ、職を失いました。生活の基盤を失うと、心の均衡は揺らいできます。
二つ、心のATフィールドは機能を停止し、SNSで無作為に飛び交う悪意や敵意がグサグサ私を突き抜けて行きます。普段は心の隙間をするりと透過してゆくので距離感を間違えなければ然程の害はないのですが、鈍感の鎧が削げ落ちたのでしょうか、蒟蒻ハートがプルプルです。
三つ、大切な知人をコロナで失いました。まさか、そんなことが、本当に!『まるでミヒャエル・ハネケ』を投稿した日の夕方、訃報を聞きました。後日、ニュースで彼の名前が報道されました。アニメなどで有名なシナリオライターの父として。そんな報道のされ方もなんだか悲しかったし、何より私はその事実を知りませんでした。慕っているつもりで、私は彼の事を何も知らなかったんだな。そう考えてしまったのが決定打でした。
 
結果、5年ぶりに軽度の鬱状態に陥りました。惰弱な日々を無気力に反復します。時に生活品を買いに街に出ると、すれ違う人の顔が全て知人の顔に見えてきます。街灯が常に滲んだ光を放っている。食事が面倒になる。眠れなくなる。体重がごっそりと落ち、セクシュアル0%のグラビア体系になりました。
 
穏やかじゃないことを書き連ねましたが、今は復活してます。それが冒頭に書いた功を奏したことです。何故私が宣言下noteを書くことにしたのか。それは「私は知らない誰かのためにと行動している。不安や憎悪が蠢く社会の中にいても、少なくとも私は善人だ」そう思いたいがため。つまりは虚栄心と利己心を満たすための偽善行動でした。メンタルが落ち込んだとき、この行いまで辞めてしまったら、自分は本当に社会に不必要な、むしろ存在すべきで無いミソッカスになってしまう。その強迫観念が、無気力な私をガタガタと動かしました。
 
そしたら意外、根腐れた心は最短速度で回復しました。カーヴァー方式を採用したことで、私は自分の記憶や感情を遡らなければならない。その潜脳行動が、日々零れ落ちてゆく私の思考力と想像力を繋ぎとめてくれました。そして、実際に私の書いた文章を読んでくれている人がいる。あなたのことです。あなたの存在が私の心に「生きる免罪符」を与えてくれました。
 
最初の「誰かのために」という体裁の行いが「私のために」にすり替わり、誰かの心を多少なりとも楽に、という行動の矢印がいつの間にか逆転していたのです。ミラクル!
 
そして6日、当初の予定での投稿最終日、一区切りに少し長めの文章『裏切者の星野くん』を投稿しました。内容の出来は横目に置き…達成感がありました。紛いなりにも、一度決めたことをやりとげたんだなぁ…そう思うと、心が楽になりました。それは一重に読んでくれた皆さまの、大きく言うとnoteに存在してくれた皆さまのお陰です。ありがとうございました。
 
そう、今回はありがとうございましたと伝えたくて長々と文章を書きました。結果ただ自分のための毎日投稿になってしまいましたが、ほんの少しでも、誰かの暇つぶしになっていたら幸いです。
 
ついでに個人的な戯言を…私はどんな理由があれ、生きてることは悪いことじゃないと考えています。あなたの優しい心が、生きる事に付きまとう悪意や敵意、罪悪の意識に押し潰される事が無きよう、心よりお祈りしております。
 
今後は社会復帰活動のためにも投稿頻度を少し減らしてnoteに関わっていこうと思います。今後ともよしなに、どうぞよろしくお願いいたします。
 
読んでくれてありがとうございました^^

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