ニンジャ二次創作設定集：カジノ・サイバとヒミツ・テック・ラボラトリ

読者の皆様へ：当記事はしかなのテキストカラテに登場するニンジャ、あるいは彼らの住む地域についての簡易的な設定集です。当然ながら本編とは一切関係がない。ヨロシクオネガイシマス。

カジノ・サイバについて

カジノ・サイバは非合法サイバネティクス技師だ。その四肢はサイバネ置換され、彼女の技術をより精密なものへと昇華している。月破砕前より活躍しているものの、その容貌に衰えはほとんどない。口さがない利用者の中には、肌もサイバネにしているのだ、などと嘯く者すらいる。

彼女がサイバネ技師を志したのは、生まれつきの障害をサイバネティクスによって乗り越えた経験があったからだ。この出来事は彼女の価値観に大きな影響を与え、ことサイバネティクスに関しては熱狂的かつ無邪気でポジティブともとれる信頼を寄せている。

そんな彼女がオムラ・メディテック社へ就職したのはごく自然な流れと言えよう。そこで彼女は第二のターニングポイントと遭遇することとなる。すなわち、ニンジャだ。その技術力を見込まれた彼女は、オムラ所属ニンジャのサイバネ施術を担当することとなったのである。そのサイバネ置換耐久率と活用力に彼女が魅せられるのに、そう時間はかからなかった。

ニンジャへのサイバネ置換を研究するうち、彼女はニンジャの護衛をつけられるほどの地位を手に入れる。ネコネコカワイイ・チームで発生した事故によって意識不明の重体となった青年を、予備のネコネコカワイイ素体置換によって延命したのもちょうどこの時期だ。彼女のワザマエを語るエピソードの一つである。

しかしながら、オムラとの蜜月は長く続かなかった。身体の不自由なユーザのために開発した、遠隔身体動作トレースロボニンジャ『ニニンバオリ』が棄却されたのが破局の始まりである。これが上層部の入れ替えによる方針転換の煽りを受けたものと知ったサイバは激怒し、わざわざ本社会議に出向いて辞表を叩きつけ、オムラを去ることとなった。もっとも、そう遠くない未来にオムラは倒産の憂き目を見ることとなる。

オムラ辞職後の彼女はしかし、自身の研究を諦めてはいなかった。かつて施術を行ったニンジャたちに声をかけ、自らのための『ヒミツ・テック・ラボラトリ』を設立。月破砕後に至るまで自身の知的好奇心の追求を続けている。

ヒミツ・テック・ラボラトリ

サイバによって設立されたこの研究所は、ひとえに『ニンジャに最適化されたサイバネティクス』の追求を目的としている。その研究の一環として、サイバネティクスのオーダーメイドも受注している。

そのサイバネティクスも相場からすると高性能であり、評判も高い。しかし、定期検診やイクサ時のデータ提供などのタスクも課せられているため、新規顧客が少なくなっている（サイバ自身はこれらのタスクを頑として除去しようとしない）

月破砕後、ヒミツ・テック・ラボラトリはヒタイ・スクエアはソウク警備の地下に居を構えている。これはこの研究所がソウク警備の前身であるウラカタ・コーポレートと密接な関係を築いていたためだ。そのため、ソウク警備にはサイバの世話になるニンジャも少なくない。

主な専属ニンジャたち

ヒミツ・テック・ラボラトリは何名かのニンジャを擁している。理由はサイバの護衛であったり、研究対象であったり、様々だ。以下に主要なメンバーを挙げる。

・セクレタリー

オムラ・メディテック時代からサイバの秘書を務める女ニンジャ。彼女のオムラ辞職と同時にオムラを離れ、機密保持を狙って襲撃をかけてきたオムラニンジャと熾烈なイクサを繰り広げた。生体LAN移植者であり、サイバネ手術時はサイバとLAN直結することで補助を行う。

ハチ・ニンジャクランのソウル憑依者であり、当然のごとく重サイバネ者。イクサの際には特製のクナイ・リボルバーをLAN直結し、ボディ各所に仕込まれたジェットで飛空。立体的サンダンウチ・タクティクスで確実に敵を仕留める。

・ミラキュラス

ウキヨのニンジャ。元来はサイバが非常用に購入していたオイランドロイド。月破砕後に自我を得たものの、自身の意思でラボラトリへ残留し、サイバの研究に協力している。

ウキヨという種族の特性上、ニンジャですら実装不能と考えられるサイバネ・ギミックの搭載が可能。サイバの実験により既に体内へいくつかのギミックが仕込まれており、大変危険。

・オルキヌスオルカ

ハッカーニンジャである彼／彼女は、脳だけを特殊デザインされたオイランドロイドに移植している。本体をラボラトリ深部の特殊水槽に保存し、意識だけコトダマの海へ乗り出して活動する。コトダマ空間においてはもっぱらシャチのアバターを使用する。

不用意にラボラトリへハッキングを仕掛けてきた敵対者や、メガコーポにサイバを売ろうとするニンジャたちの意識をコトダマ空間へ引きずり込み、無残に噛み砕いて殺す。反面、仲間たちに対しては本体と同様の姿を取ってからかいに行くことも多い。

・バレルアイ

ラボラトリの警備ニンジャの一人。コブラ・ニンジャクランのソウル憑依者。イビルアイの使い手であり、潜望鏡めいたサイバネ単眼を置換することでその威力や射程を飛躍的向上させている。

・マーシアン

ラボラトリの警備ニンジャの一人。両腕両足をサイバネ触手に置換した狂気の異形重サイバネ者。名状しがたいローパー・カラテの使い手であり、不法侵入者を容赦なく締め上げて殺す。