見出し画像

忍殺TRPG非公式ミニシナリオ【楽しい湾岸警備】

◇はじめに◇

 当記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」プラグイン環境に対応したミニシナリオである。2〜3回(NM判断により調整可能)の戦闘を行う単純なものとなっており、成長の壁1を突破直後のニンジャ4名の挑戦を想定している。想定プレイ時間は2〜3時間。リピート挑戦も可能となっている。

 ダンゴウパートはソウカイヤ所属者およびフリーランス向きに書かれているものの、NMはダンゴウパートを調整してドラゴン・ドージョーやザイバツPCを挑戦者としてもよい。

 また、ダンゴウパート以下ではNMが読み上げる文章をこのように「引用枠」で囲んで表現する。NPCなどの発言の場合は、(発言者)「〜」のように記載を行う。

 PLに開示する必要のない情報については、「※〜」の形で記載を行っている。


◇ダンゴウ・パート◇

ニンジャである君たちは今、ちょっとしたソウカイ・ミッションのため、ヤクザリムジンに揺られネオサイタマ湾岸地域の一角『タノシイ・ビーチ』へと向かっている。同乗者には面識があるかもしれないし、ないかもしれない。いずれにせよ、アイサツをしておくべきだろう。

 ここでアイサツおよびRPの時間を取ること。頃合いを見計らい、ミッションの説明を行う。

君たちが言葉を交わしていたそのときだ。ザザッ! ヤクザリムジンの端末がIRC通信を受信した!
アーソン:「モシモシ? 聞こえているな? ドーモ。アーソンです。急な召集に応じていただき感謝する」

 ※当ミッションは少なくともラオモト・カン直々に発令されるような重大ミッションではない。PCより目上と思われるソウカイニンジャであれば、アーソンの代わりにダンゴウ進行役を務めさせてもいいだろう。なお作者の場合は自PCのニンジャをダンゴウ進行役に据えた。多様性だ。

 ダンゴウ進行役は手短に今回のミッションについて説明を行う。具体的には以下だ。

・ネオサイタマ沿岸に位置する中級カチグミ向けリゾート地「タノシイ・ビーチ」に凶暴なバイオ海産物が大量発生している。このためビーチは海開きもできず、経済活動に滞りを生んでいる。

・「タノシイ・ビーチ」の経営にはネコソギ・ファンドも出資を行っている。すなわち、ソウカイヤのシノギに悪影響が生じているのと同義だ。速やかにバイオ海産物たちを駆除せよ。


・目撃されているのはバイオシャークやバイオズワイガニ。巨大かつ危険なバイオガザミさえ出現しているのだという。ニンジャであれば遅れを取る相手ではないだろうが、十分に注意すること。


・今回のバイオ海産物大量発生にはどこか不可解な点がある。裏にニンジャが関わっているかもしれない。もしそのようなニンジャが現れたら、最低でも叩きのめしてソウカイヤの恐ろしさをその身に刻みつけてやれ。

 ※上記がダンゴウで提供できる情報の全てである。仮にPCが裏に潜んでいるニンジャの情報を尋ねたとしても「あくまで推測であり、ニンジャの目撃情報はまだない」「それを調べるのがお前たちの仕事でもある」などと返答すること。

アーソン「伝達事項は以上だ。そうそう、そのヤクザリムジン据付の冷蔵庫にはオーガニック・スシとチャが入っている。ベントー代わりに持っていくといい」

 ここでPC人数分の「オーガニック・スシ」と「チャ(トロ粉末読み替え)」を配布する。

※オプション:逸るバカンスへの気持ち
 このミッションが無事に完了した場合、PCたちはタノシイ・ビーチでちょっとしたバカンスを楽しむことができる。これ自体はフレーバーだが、NMはこの事実を前提に希望するPCへ「水着(伝統的ニンジャ装束読み替え)」を配布し、装備を許可してよい。



◇シナリオパート◇

ヤクザリムジンを降り立った君たちを出迎えたのは「夏トライ」「タノシイ」「オキナワにも負けないエキサイト」などのショドーが踊る横断幕と、それと裏腹に閑散としたビーチ。君たち以外に人影はない。つまるところ、なにも遠慮をする必要はないというわけだ。

 シナリオマップはここから参照可能(コピーしてから使用すること)

画像1

画像2

 

〜1st Wave〜

 上記マップへPCたちを配置し終えた後、NMはPLの希望者に(もちろんNM自身でもよいが)D2を振ってもらうこと。その出目により、水中マスの好きな場所へ以下のバイオ海産物を配置すること。

出目1:バイオシャーク×4
出目2:バイオズワイガニ×3


※バイオシャーク出現時は以下のテキストを使用

砂浜に降り立った君たちを出迎えたのは、海面を割ってそりたつ包丁めいたシルエットのヒレ。ナムサン、バイオシャークの群れだ! 喉元に食らいつかれるより前に、その鼻先にカラテを叩き込んでやれ!
◆バイオシャーク (種別:バイオ生物/海産物)
カラテ		6	体力		6
ニューロン    	3	精神力  	3
ワザマエ		3	脚力		2(水中8)
ジツ		    ー	万札		1
							
◇装備や特記事項
『喰らい付き』:
 バイオシャークの『近接攻撃』は、ダメージ2である。

『水中高速移動』:
 水中から移動を開始したバイオシャークは、自動的に『連続側転』に成功したかのようにみなされ、
 最大8マスまでのナナメ移動ができるだけでなく、敵キャラや障害物の上を通過することができる。
 この移動後の『近接攻撃』では、敵に体当たりを食らわせて噛み付くため、一時的に『連続攻撃2』を得る。
 『連続側転』ではないため、移動後の行動に対する判定難易度+1は適用されない。
 また、この移動によって陸上に飛び出してもかまわない(このターンのうちは移動力は落ちない)。
 陸上で移動を終了した場合でも、『水中高速移動』後であれば一時的に『連続攻撃2』を得る。
 陸上から移動を開始したバイオシャークは、飛び跳ねることしかできず、2マスの通常移動しか行えない。
 上陸して浜辺の生物を捕食することは、バイオシャークにとって日常茶飯事であり、ためらわない。


※バイオズワイガニ出現時は以下のテキストを使用すること。

なにもいない? 君たちが不思議に思ったそのときだ。海面がブクブクと泡立ち……「「「シュシューッ!」」」巨大なバイオズワイガニが波を割って出現する!
◆バイオズワイガニ (種別:バイオ生物/海産物)
カラテ		6	体力		8
ニューロン    	1	精神力    	1
ワザマエ		2	脚力		3
ジツ		ー	万札		3
							
◇装備や特記事項
『ハサミ攻撃』:バイオズワイガニは二本の巨大なハサミで『連続攻撃2』を仕掛けてくる。
 この攻撃はそれぞれ『ダメージ1』であり、『近接攻撃リーチ+1』と『拘束』ルールがあてはまる。
 またこの攻撃時に出目6,6が出た場合、『サツバツ!』の『出目5:両腕切断』効果をもたらす。

『炎への恐怖』:カトン・ジツや火炎放射器などによってダメージを1以上受けた場合、
 そのバイオズワイガニは戦闘終了まであらゆる行動の難易度が+1されてしまう。

『異質な精神』:
 このルールを持つバイオ生物には、「カナシバリ・ジツ」などの精神攻撃は作用しない
 (毒などによる物理的な【精神力】ダメージは例外である)。

 出現したバイオ海産物を全滅させれば、1st Waveは終了となる。NMはPCを初期配置場所へ再配置してもらうこと。

 なお、戦闘中どうしても勝ち目がなくなった場合、マップ下端に移動して宣言することで「撤退」が可能。撤退を宣言したPCはその時点でマップから取り除かれる。生存しているPC全員が撤退した場合、その時点でシナリオを終了してリザルトに移ること。これは2nd Waveおよび3rd Waveでも可能だが、NMは撤退することで報酬の減額が発生することを伝える。


〜2nd Wave〜

海は一時の静寂を取り戻した。しかし君たちのニンジャ第六感はまだ終わりではないと告げている……
SPLAAAASH!「シュシューッ!」波を割って現れたのは巨大なバイオガザミ! ハサミを振り上げ臨戦態勢! それだけではない。海からまた新たな海産物たちが迫る……!

NMは「バイオガザミ」一体と、1st Waveで出現しなかったバイオ海産物二体をマップ水中マスの好きな位置に配置すること。

◆バイオガザミ (種別:バイオ生物/海産物)
カラテ		10	体力		18
ニューロン    	3	精神力   6
ワザマエ		3	脚力		6
ジツ	      	ー	万札		5
							
◇装備や特記事項

『巨大ハサミ攻撃』:
 バイオガザミは二本の巨大なハサミで『連続攻撃2』を仕掛けてくる。
 この攻撃はそれぞれ『ダメージ2』であり、『近接攻撃リーチ+1』と『拘束』ルールがあてはまる。
 またこの攻撃時に出目6,6が出た場合、『サツバツ!』の『出目5:両腕切断』効果をもたらす。

『溶解泡攻撃』:
 バイオガザミは強酸性の溶解泡を大量に吐き出して周囲の敵を攻撃する。
 これは手番終了フェイズに実行できる。【精神力】を1消費し、【ワザマエ:NORMAL】で判定せよ。
 成功すると、隣接マスにいる者全員に『装甲貫通2』つきの1ダメージを与える(回避難易度;HARD)。

『炎への恐怖』:カトン・ジツや火炎放射器などによってダメージを1以上受けた場合、
 戦闘終了まであらゆる行動の難易度が+1されてしまう。

『異質な精神』:
 このルールを持つバイオ生物には、「カナシバリ・ジツ」などの精神攻撃は作用しない
 (毒などによる物理的な【精神力】ダメージは例外である)。

 この海産物が全滅した時点で2nd Waveは終了となる。PCを初期配置位置へ再配置すること。


〜3rd Wave〜

バイオガザミら海産物を屠った後の海はまた平穏を取り戻した。……しかし君たちのニンジャ第六感はなおも騒めく。今度のアトモスフィアはなにか奇妙だ……

 3rd Waveは「ボスニンジャ」一体と「バイオシャーク」二体を水中マスの好きな場所へ配置して開始する。

※ボスニンジャはいずれもネオサイタマ海域を支配すると自称するニンジャ組織「タイヨウ・クミアイ」の所属者たちだ。無論のこと、ソウカイヤは彼らのことを知らないので、存分に胡乱がってもらって構わない。前口上として「ここは我々の縄張りだ」「ソウカイヤなど知るか。カラテで来い」などの非友好的かつ非合理的なことを言わせるとなおよい。

NMはD3を振り、ボスとなるニンジャを決定すること。それぞれのテキストとボスデータは以下の通り。


※出目1のとき、以下のテキストを使用

……君たちが砂浜に戻り、カラテ警戒していたそのときだ。君たちのニンジャ視力は遥か遠洋から接近してくる不穏な水飛沫を発見する!
波を割って接近してきたのは、一際巨大なバイオシャークのヒレだ! SPLAAAASH! 巨大な影が飛び上がる! 身体のあちこちに傷跡を残すそのバイオシャークは、瞳のない目に確かな知性の光を称えて君たちを見やる!そして君たちのニューロンに響く声なきアイサツ!
アンフィヴィアン(((ドーモ。非海産のクズの皆さん。タイヨウ・クミアイのアンフィヴィアンです)))
◆アンフィヴィアン(種別:ニンジャ/海産物)
カラテ     6  体力   11
ニューロン    10 精神力  10
ワザマエ    5  脚力   8
ジツ      5  万札   20
近接ダイス:6 遠隔ダイス:5 回避ダイス:10

スキル:『頑強な肉体』『痛覚遮断』
『喰らい付き』:
 このニンジャの『近接攻撃』はダメージ2となり、『拘束』を持つ。

『戦略的撤退』:
 このニンジャは体力または精神力が0以下になった時点で爆発四散せず
 万札を残してマップから取り除かれる(撤退を選択したのだ)。

ジ ツ:
『★ドトン・マスタリー』:
 このニンジャは移動時に精神力を消費することなく『☆ドトン・ジツLv3』を判定なしで使用可能。

『★ドトン・ウェイヴ』:
 『ドトン・ジツ』使用時、精神力をさらに1消費して発動可能(発動難易度NORMAL)。
 発動に成功した場合、ドトンによって敵上を通過した場合のダメージが
 「『ダメージ1』『回避ダイスダメージ1』を2回与える(まとめて回避不可)」に強化される。

『★ドトン・ブレード展開』
 手番開始時、精神力を1消費して発動(難易度HARD)。
 成功したとき、自身を中心とした3×3マスに対して地中から土の刃を生成し
 ダメージ1を与える(回避難易度HARD)。
 さらにこの攻撃が命中した相手を「ウカツ!」状態にする。

※アンフィヴィアンの行動パターンは単純である。なるべく多くの敵を巻き込むようにドトン・マスタリーとドトン・ウェイヴで移動し、食らいつく。ドトンは水中・陸上問わず発動可能。敵に隣接後はドトン・ブレードによる攻撃が追加される。

戦闘描写例:
(ドトン・ウェイヴ時):(((陸の上ならば安全だなどと、勘違いしてはいないな? イヤーッ!)))
 ナムアミダブツ! 地面に飛び込んだアンフィヴィアンはそのまま砂の大波を起こし加速!

(ドトン・ブレード):
(((貴様は既に我が顎門の上よ! イヤーッ!)))アンフィヴィアンの尾びれが打ちつけると同時、周囲の地面/水面より鋭い刃が跳び出す!

(カラテ):「SHARRRK!」アンフィヴィアンが跳躍! 鋭い牙で襲いかかる!

(撃破時):(((ヤ・ラ・レ・ター!)))吹き飛ばされたアンフィヴィアンはそのまま着地/着水。夥しい血を流しながらも恐るべきスピードで離脱していく!


※出目2のとき、以下のテキストを使用

……君たちが砂浜に戻り、カラテ警戒していたそのときだ。君たちのニンジャ視力は海の中より湧き上がる不自然な泡を捉える。
泡はだんだんとその範囲を広めていき……やがて、泡の中心点から大きなバブルに包まれた人影が海中より出現する。それはカニめいた超自然甲殻に身を包んだニンジャである!
カルキノス「……ドーモ。タイヨウ・クミアイのカルキノスです」
◆カルキノス(種別:ニンジャ)
カラテ     11  体力   25
ニューロン   5  精神力  8
ワザマエ    6  脚力   6
ジツ      3  万札   20
近接ダイス:12 遠隔ダイス:- 回避ダイス:5
スキル:『タツジン:イアイドー』
『突撃』『痛覚遮断』 
『不屈の精神』『連続回転攻撃』
『トライアングル・リープキック』

『戦略的撤退』:
 このニンジャは体力または精神力が0以下になった時点で爆発四散せず
 万札を残してマップから取り除かれる(撤退を選択したのだ)。

装 備:
『カニバサミ』
 「近接武器」「二刀流」「ダメージ1」「連続側転ペナルティなし」
『パーソナルメンポ』『ブードゥー』

ジ ツ:
『☆バブル・トライアングルリープ』:
 このニンジャはカラテ・バブルによって自身の機動力を補助している。
 水中マスでも通常の脚力消費で移動できる。
 また連続側転成功時、壁がなくとも『トライアングルリープ・キック』を
 発動可能。

『☆超自然甲殻』 
 このニンジャは全身をカニめいた甲殻で覆っている。
『回避ダイス』が半減(端数切り捨て)となる代わりに
【体力】が【カラテ】値の2倍となり、サツバツの部位欠損効果を
無効化する。『サツバツ!』出目6などの即死効果も無視するが、
この場合は即死の代わりに2D3の追加ダメージが発生する。
攻撃者の【カラテ】値が7以上の場合、これは3D3の追加ダメージとなり、
【カラテ】値が13以上の場合、これは4D3の追加ダメージとなる。 

『★カラテ・バブルボム』
 自身の手番開始時、精神力を1消費して発動可能(難易度HARD)。
成功した場合、射線の通る敵全員に対し
『ダメージ1』『回避ダイスダメージ2』『装甲貫通2』を与える
(回避難易度NORMAL)

※カルキノスは手番開始時にカラテ・バブルボムを発動後、突撃ないしバブル・トライアングルリープで三連続強攻撃を仕掛けてくる。敵を巻き込める場合、連続回転攻撃を放ってもよい。

戦闘描写例:
(カラテ時):「イヤッ!イヤッ!イヤーッ!」ハサミめいた腕による強烈な攻撃!

(バブル・トライアングルリープ発動時):カルキノスの周囲に大小の泡が浮かぶ……「イヤーッ!」跳躍したカルキノスがその泡の一つに脚をかけ、反動でさらに跳躍!

(カラテ・バブルボム発動時):「オテナミ・ハイケン……」カルキノスの周囲に泡が浮かび「イヤーッ!」カラテシャウトとともに飛来! 泡が弾け、強酸性の滴を撒き散らす!

(撃破時):「ヤ・ラ・レ・ター!」衝撃に吹き飛ぶカルキノス! その着地点に先んじて泡が生じ……「……イヤーッ!」それを利用してカルキノスが大跳躍! 戦場から離脱していく!


※出目3のとき、以下のテキストを使用

……君たちが砂浜に戻り、カラテ警戒していたそのときだ。君たちのニンジャ視力は遥か遠洋から接近してくる不穏な水飛沫を発見する!
それは……おお、ナムサン! ニンジャである! ヤリを背負い、海面に仁王立ちしたニンジャが滑るようにして接近してくるのだ!

パイシーズ「ドーモ。非海産のクズの皆さん。タイヨウ・クミアイのパイシーズです」

◆パイシーズ(種別:ニンジャ)
カラテ     5  体力   7
ニューロン   7  精神力  8
ワザマエ    11  脚力   7
ジツ      4  万札   20
近接ダイス:13(精密) 遠隔ダイス:16 回避ダイス:12(水中マスでは14)
スキル:『疾駆』『連射2』『時間差』
『マルチターゲット』『タツジン:ヤリ・ドー』

『戦略的撤退』:
 このニンジャは体力または精神力が0以下になった時点で爆発四散せず、
 万札を残してマップから取り除かれる(撤退を選択したのだ)。 

装 備:『トライデント(ヤリ読み替え)』『タクティカル・ニンジャスーツ』

ジ ツ:
『☆水上走行』:
 このニンジャはバイオフィッシュとなんらかの手段で心を通わせ、
 水上移動の要としている。「水中」を通常マスと同様の脚力消費で移動可能。
 「水中」に限り斜め移動も可能となり、追加の回避ダイスを2個得ることができるが、
 『ダメージ低減1』ボーナスを受けられなくなる。

『★殺人毒マグロ突撃指令』:
 自身の力によってエンハンスメントされた毒マグロをミサイルめいて突撃させる
 非情極まりないジツ。手番開始時に精神力1を消費して発動(発動難易度HARD)。
 成功した場合、マップ上の敵全員に対して以下の遠隔武器で射撃を行う。

・殺人毒マグロ
 『ダメージ1』『毒ダメージ1』『術者の●連射適応不可』『回避難易度HARD』

『★カラテ・ハープーン生成』
 スリケンの代わりにカラテ・ハープーンを生成し、投擲する。
 手番開始時、精神力を1消費して発動可能(難易度NORMAL)。
 成功した場合、『スリケン』の基本ダメージが2となり、
 出目6が3つ以上あった場合「サツバツ!」が発生するようになる。
 この効果は戦闘終了まで有効。

サイバネギア:
 サイバネアイ、高性能赤外線ターゲッター、クロームハート

※パイシーズは基本的に水中マスから出ることはない。初ターンにカラテハープーン生成、そして毎ターン殺人毒マグロ突撃指令を行い、標的となった敵が陸地にいる場合はスリケン投擲を、水中にいる場合はヤリによる精密攻撃を行う。

戦闘描写例:
(殺人毒マグロ突撃指令発動時):「見せてやろう、これが海産物戦士の力! イヤーッ!」パイシーズの瞳が輝くと同時、海から飛び出した毒マグロ群がミサイルめいて突撃を開始!

(カラテハープーン生成時):「イヤーッ!」投擲姿勢を取ったパイシーズの手にカラテ粒子が結集! ハープーンを生成する!

(ハープーン生成後のスリケン投擲時):「我がカラテを受けてみよ! イヤーッ!」縄めいた筋肉を浮かび上がらせ、パイシーズはハープーンを投擲!

(撃破時):「ヤ・ラ・レ・ター!」吹き飛ばされたパイシーズは海面に叩きつけられる! しかしその身体が沈むことがない。彼を支えたバイオフィッシュたちがその身体を運び、離脱していく!

 ボスニンジャとバイオシャーク二体を撃退したら、3rd Waveは終了となる。リザルト・パートへ移行すること。


◇リザルト・パート◇

(3rd Waveクリア時)謎めいたタイヨウ・クミアイのニンジャは消え、もはや新たな海産物が顔を出す気配はない。一時の平和かもしれないが……ミッションは無事完了したと見ていいだろう。

 タイヨウ・クミアイのニンジャを撃退するか、PCが全員マップから取り除かれた後リザルトを発表する。それぞれの報酬は以下の通り。

A:海産物のみならず、謎めいた「タイヨウ・クミアイ」のニンジャをも撃退した
【万札】80を山分け、【余暇】4、【名声(ソウカイヤ)】+1

B:海産物(2nd Waveまで)は撃退したが、「タイヨウ・クミアイ」のニンジャの前に撤退
【万札】40を山分け、【余暇】2

C:海産物(2nd Waveまで)を前に撤退
【余暇】1(報酬はないが、ケジメがないだけマシと思おう)

 報告パートを描写した場合は、ヤクザリムジンの通信機を通して簡潔に行うようにするとよい(おそらくタイヨウ・クミアイの存在しか報告事項がないだろうからだ)。

 タイヨウ・クミアイについて掘り下げていくか、それとも単に一夏の思い出として葬り去るか。それはNM次第となる。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?