USCPA 一発合格のためのサブノート REG#10 ~S corporation~

※下記は理解を促す内容ではなく、直前期の振り返りや暗記用の内容です。

0)S corporation 概要

…Partnershipと同様にパススルー課税で、Form1040で申告。但し、有限責任

1)S corporationになれる条件

• domestic corporation

• 一種類の株式
  …voting rightsの有無はあってもいい

• 株主にPartnershipやC corporationがいない

• 株主が100人以下

• non resident alien（外国人）が株主にいない

• 課税年度の開始から3か月半以内に申請しないと、翌年度からになる

• 株主全員の合意を得ている

2)S corporationからC corporationになる条件

• 1)の条件を満たさなくなった時

• 株主の50%以上が同意した時

• 過去3年間のpassive investment incomeが総収入の25%を超え、E&Pもある場合

※一度C corporationになると、5年間はS corpには戻れない

3)所得税の計算

Form1120の作成：schedule Kを作って、株主に配布する
↑Partnershipと同様の流れ。separately stated itemsのパススルーも行う
・built-in gain tax
　…昔C corp.だった時に貯まっていた含み益は、S corp.になった後５年以内
　　に実現したら課税される
・at risk rule
　…株主が控除できるのは、出資額（株のBasis）+会社への貸付金が上限
・per share, per daily rule
　…期中で脱退した株主には、日数按分した損益がパススルーされる
　ex)25株は40日、75株は365日持っていた。S corpの所得は73,000$
  　　73,000÷(25×40+75*365)=2なので、2×25×40が期中脱退した分

4)Basisの調整

設立時に決まったBasis
＋Capital contribution（追加出資）
－Distribution（分配）※パススルーされる分（AAA減少分だけ）
＋S corpのincome ※tax exempt incomeも含む
－S corpのloss
※Partnershipと異なり有限責任なので、負債の増減はBasisに影響しない

5)Distribution課税枠の算出

• accumulated adjustment account;AAA
  …S corpになってからの留保利益

• 分配されるPropertyはFMVが分配額
  ※Partnershipだと、Basisが分配額

1. 不課税額 = AAA ＋ 今年のordinary income
   ↑すでにパススルーされて個人のGross Incomeとして課税されているため
   ※同時に、4)に沿ってBasisを減額する
   ＜amount of distributionがまだあれば2へ＞

2. dividend income = E&P
   …ordnary income として課税
   ＜amount of distributionがまだあれば3へ＞

3. 保有株のBasisをさらに減額
   ＜amount of distributionがまだあれば4へ＞

4. 残額をcapital gainにする

ex)E&P90$, AAA50$, ordinary income200$, 保有株のBasis100, Amount distribution310$なら、50+200が不課税枠、310-250=60は90より小さいので
Dividend incomeは60$。保有株のBasisは100+200-250=50$になる。