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代表たけしげの業務日誌「つつがある日々」8月前半

2024/8/2(金)
たなおろ死(棚卸し)で荒れた店を戻す作業、なんとか終わる。
今日も最新科学の研究を紹介するYoutubeを聴きながら作業した。

夜、梅香東公園の盆踊り大会へ。
この公園の盆踊りはちょっと特殊で、いつもVJがやぐらの上からプロジェクターで映像を流したり、近所に住むミュージシャンのライブがあったりする。
屋台もいわゆるテキ屋は出ておらず、近所の居酒屋やカフェの人たちが出店しているので、応援がてらに毎年行っている。
(とはいえコロナ禍の3年間は中止していたけど)

今年は運営にアーティストの梅田哲也さんが関わるチーム「水門」が入り、いつもと違う感じの祭りにするため色々尽力していた。
屋台の数や幅も広がっていたし(ネパール料理店やNPO団体など、初参加のお店も多かった)
地元のコーラスグループのライブ(コーラスは”ライブ”でいいのか?)もあって、不思議な空気で面白い。
お酒を飲んでいたら自分でも踊りたくなってきて、輪に入ったとたん「これが最後の曲です」とアナウンスが流れてガクッとなった。でも見よう見まねで踊った。

盆踊りが終わったあとは、バリの民族音楽のガムランオーケストラ演奏があった。
公園の砂場にシートを広げて演奏しており、この砂場の使い方は世界初ではないかと思う。それ含めておもしろい。
ガムランの音は好きだけど生で聴くのは初めてだ。それがこんなシチュエーションになるとは、人生って不思議。

演奏後に運営に関わっていたYさんが「此花ではこの演奏は厳しいってことがわかった……」とつぶやいていた。
かなり静かな演奏だったので、おそらく演奏に気付かなかった人も多かったし、すぐ真横で酒盛りを始めて大声で騒ぐ集団もいた。
私は此花がそういう町だと知っているのでその奇妙なシチュエーション込みで楽しめたのだけど、演奏している人たちはどうだったかとYさんが心配していた。
ふだん混ざらないものを混ぜたときにいい化学反応を起こすのはかなり難しい。私もシカクで何度も失敗している。
来年もまた何か新しい感じにチャレンジしてほしいな〜と外野なので気楽に思うけど、実際に動いてる人たちは大変だろうなあ。

2024/8/3(土)
5年ほど前にピアスの穴を空けたのだが、耳たぶの裏がBB弾より少し大きいぐらい腫れてしまった。病院に行ったら
「ケロイドです。ピアスをつけてる限り治らないのでもうつけないでください」
と残酷な宣告を受けた。

そのケロイドがここ3日ほど、触ったり物に当たると痛むようになった。数年間ただ静かにそこに居たのに。
とはいえ触らなければ何もないので、まあほっといたら治まるやろと思っていたら、ふと鏡を見たらピアスの穴の部分から血が出ており、ケロイドも赤黒く変色していた。

さすがに肝を冷やして病院へ行くことに。
Googleで調べて出てきた一番近所の皮膚科は、口コミによると事あるごとにサプリを飲むよう薦められるらしく、評価があまり高くない。
だがさすがにこんなあからさまな異常があったらサプリも薦められないだろうと思い、行ってみる。

口コミの影響か暑さのせいか、土曜の午前中だというのに驚くほど空いている。
あっという間に診察室に呼ばれ、耳たぶにケロイドが……と言って見せた瞬間、
「あらら、コレ膿んでますよ。ちょっと膿を出しますね」
と、ガーゼで耳たぶを圧迫された。痛い。ちょっと呻き声が漏れてしまう程度に痛い。
顔の横で起きてる出来事なので見えないが、赤くなったガーゼを次々と入れ替えているので、けっこうな膿が出ているようだ。耳元で嫌な音(チューブの歯磨き粉がなくなる直前に絞り出したら勢いよく出たときのような音)が響く。

医師によると、ケロイドではなく粉瘤のようになっており、皮膚が袋状に膨らんだ中にバイ菌が入って膿んでしまったのだろうとのこと。
このまま放置するとまた菌が入るかもしれないので、しばらく抗生物質を飲んで、膿が収まったら手術して取りましょうと言われる。
耳元で皮膚が切られる音をさっきのボリュームで聴く手術、嫌すぎるんだが……!!!??

ちなみに私は以前にも粉瘤の手術をしたことがある。
その時は尻だったので、手術台の上で尻をむき出しにするわ、その後の日常生活で座るたびに痛むわ、痛んだときに「お尻の手術をしまして……」と人に説明するので痔持ちだと勘違いされるわ、けっこうな辱めを受けた。

なぜ私の体は妙なところにばかり粉瘤を作るのか。勘弁してほしい。

そんなことがあってから棚卸し明けで久々のシカク営業だったので、一日中耳が気になって仕方なかった。

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