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ディズニーという嘘

誘われたのでディズニーシーに行ってきた。

開園から閉園まで、アトラクションもたくさん乗って、お酒もたくさん飲んで、歩き回って、ほんと〜に疲れたけど「行ったからには満喫してやる!」っていう気合で乗り切り、結果、かなり充実した時間になったと思う。
 

とはいえ一緒に行った人たちが、ディズニーに精通していたので、わたしは脳死の状態でただついて行くだけ。いまのディズニーを楽しむのはかなりの頭脳戦なんですねェ。

わたしはディズニー自体、もう何年ぶりか思い出せないくらい久しぶりだったんだけど、正直そこまで久しぶり感はなかった。ディズニーに対する渇望恋慕の気持ちがあれば、「あァッ……!!久しぶりの空気感!!ミッキー!ミニー!会いたかったよッッ!!(涙ダバダバ)」って感じなのかもしれないけど、そういうの無いからな。


夜にはビリーブっていうショーがあった。みんなが立って見てる中、わたしはずっと視界の半分が人様の脚で見切れているのを甘んじて受け入れ、座ったままで見ていた。

で思った。


え、なん、コレ…………??笑


ごめんだけど、1個も感動とかなくて、むしろうわぁ…ディズニーやってんなァ〜って感じ。やってんな、っていうのは、ストーリーがほんとに適当という点と、演出に金がかかってないという点。

ストーリーは、黙ってじっと見ていてもなんのこっちゃサッパリわからず。たぶん、制作サイドも雰囲気で作ってる。いろんな映画の幸せシーンとピンチシーンが切り抜かれて、それがツギハギされて、なんとなくふわっと【幸せシーン詰め合わせ】と【ピンチシーン詰め合わせ】が流され、何がなんだかサッパリわからなかったけど、最後にはちゃっかり願い(何の?)が叶ってた。笑

映画も、リメンバー・ミーとかモアナとかあんまりメジャーとは言い難いものから引用していて、それらのストーリーを観客が理解してるという前提でショーが進む。

いや、しらんがな。おたく誰や。



演出は、超〜〜しょぼい。とりあえず要所要所で花火飛ばしとけばいいでしょ、って感じで定期的にバンバン花火が飛ぶ。フロートはただの四角い箱で、基本はプロジェクションマッピング頼み。わたしの中では、ディズニーのショーといえばあの豪華絢爛なエレクトリカルパレードなもんで、オリエンタルランド、収益ないんか??とさえ思った。

(書いてて思い出したけど、エレクトリカルパレードは良かったな。へんにストーリー性を持たせることもなく、ただただキラキラしていて、幼い頃のわたしはそれはそれはワクワクさせてもらったもんだ) 

まあ単に私が大人になっただけなんかもしらんね。もうディズニーの魔法にはかかる年ではないんよ。世間の荒波というワクチン接種で抗体ができまくってるもんで。

今回、ディズニーに1日いて「ディズニーとは」っていうのがわたしの中で明確になった。

それはズバリ、【堂々としたウソ】ってこと。 開業以来、ウソ一本でやってます!!みたいな。

まあ当たり前なんだけど、ディズニーはすべてが嘘で構成されているわけです。それも決して真実に寄せてない嘘。もう、提供する側も受け取る側も「ピンポーン、嘘のお届けにきました〜」「はい、たしかに、嘘ですね〜どうもどうもご苦労さまです」みたいな。
 


それを確信したのが、新エリアのファンタジースプリングス内にあるホテルの外観。

あまりにおもちゃ。
いや、あまりにおもちゃ!!!!!笑


トイザらスとかで売ってるおもちゃを、ドラえもんのビッグライトででかくした、みたいな外観。ふりきってんなーと思った。


子どものころはなんとも思わなかったけど、ここ(ディズニー)は、ある意味、オランダの認知症患者が住む村、ホグウェイみたいなもんだと思う。ぜんぶウソ。ホグウェイと違うのは、客が入場と同時に自発的に騙されモードに切り替える点と、知らず知らずのうちにウソに加担しちゃってる点。たとえば、船や汽車の発着のたびに笑顔で手を振ったり、キャラグリーティングでキャラに愛想を振りまいたり。キャストと客とが共につくりあげる壮大なウソ、それがディズニー。


なんか、いまってお土産もオンラインで注文するのがセオリーって知ってました?入場日の23時45分までに注文するんですよ。一万円以上で送料無料らしいです。

つまんねえ時代になったなあと思います。わたしはストアで揉みくちゃになりながらグッズみるのが好きだったのに。リーナベルちゃんのグッズとかぜんぜん無いんだもん。もっとたくさんいたるところに置いてほしかったわ。


結局いっこもグッズも土産も買わずに終わりました。まあ、いいんだけど。


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