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【保険算定とルール13 初診なのか再診なのか】

<保険算定とルール13 初診なのか再診なのか>

久しぶりに患者さんが来た時は、初診になるのか、再診になるのか判断に悩む時はあると思います。基本は各々の所属している歯科医院の長の判断に従えば良いと思いますが、保険制度としてどういうルールになっているかは以下の通りです。

まず、再診にしてはいけない状況は、まずありません。なので、「初診の算定が可能なのかどうか」というところが論点となります。

ルール1:前回の治療から、2ヶ月経過していない場合は、全て再診となります。

ルール2:
①患者自らの意思で来院したこと
②治療計画が大幅に変更されること
の条件が揃った時、初診の算定が可能になります。

なので、「こちらからリコールハガキを送って、それに反応して来院した場合」は①がダメなので、再診です。
「呼んでないけど、3ヶ月ぶりに歯石取りに来た場合」は、②治療計画の大幅な変更がない限り、再診です。
”大幅”というのがどれくらいの程度を指すのかは定義されていませんが、「歯根破折で抜歯せざるを得ない、抜歯後1ヶ月待って新たにブリッジを入れる計画」ぐらいであれば、大幅と言って差し支えないぐらいの温度感だと思います。

ちなみに、P病名だけで初診立ち上げしたい場合は、現在は4ヶ月経過していれば、問題ありません(前回来院月が4月→8月なら初診立ち上げOK)。3ヶ月だと返戻が返ってきます。

とはいえ、去年の4月から歯周病重症化予防治療(P重防)や、歯管の長期加算の点数も追加されましたので、初診にしようが再診にしようが、点数的にはほとんど変わりないと言って差し支えありませんので、どちらにするかは口腔内状況と、患者希望と、その時の医院の戦力状況などを加味しての戦略的判断になる、というのが実際のところでしょうね。

質問あればいつでもどうぞ

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