見出し画像

【体験の形式知化】仕事も人生も、今より前進する思考「否定はいらない、アイデアが欲しい。」

仕事、日常の人間関係でも、前に進めるためには、否定ではなく、アイデアを生み出すことである。過去や今ある課題に対して悩み、否定を繰り返すと、少しも進まない。むしろ、自分にとってマイナスのことばかりだ。そういうのはもう辞めよう。過去と今は誰でも分析できる。ただ、未来は誰にもわからない、未来に対する答えに正解はない。ただ私は未来に向かって生きている。未来に対して、自分なりのアイデアを生み出すことに、自分という人生にとって、意義のあることが多いと感じ、仕事も人生においても必ず誰かに役立つと心から感じ、体験の共有をいたします。

体験の共有(形式知化)

いつもながら、まず、仕事の話をします。

---

パラレルキャリアで、コンサル業を始めてから、ある団体の事業・組織・財源の三位一体戦略を考えさせていただく機会をいただいたことがある。

着手は、現状の分析から行った。

事業軌跡、組織に所属するメンバー属性、資金調達状況や事業費の配分について、各種フレームワークを用いて、出てきた課題に対して、成長戦略案を一気に作成した。

血も涙もない、無機質な案が出来上がった。

端的に言うと、

古き良き車を愛し、長年メンテナンスして乗っている旅好きな祖父に対して、プリウスにしてくれ、といったような内容だ。

俯瞰してみて、非常に気持ち悪さを感じた。

人ではなく、機械がはじき出した演算のようだった。

作成している際は、無機質で良いと感じていた。目指すべきゴールに向かうために不要であるものを排除して、必要であることを、ただ羅列していった。

ただ同時に、団体の想いに触れ、当該団体の働く目的を理解したことで、出来上がった案は、あまりにも失礼な案だと感じ、戦略案を提出することを悩んだ。

この話を、後日尊敬する先輩に話をした。このままでいいものだろうか、と。

そしてその際、過去の体験談を教えていただいた。

「一流のクリエイターから、昔、否定はいらない、アイデアが欲しい。と言われたことがある。自分は営業としてクライアント側の立場に寄り添い、クリエイターからでてきたアイデアに対して意見を言っていたが、その時にそう言われた。今あるものを見るだけでは、どうしても取捨選択になってしまう。必要なのは、今あるものを考えるんじゃなくて、新しいものを生み出すアイデアだった。今あるものを分析することは誰にもできる。意見を言うことは誰にでもできる。アイデアを生み出すことは誰にでもできることではない。」

その話を聞いて、凝り固まったビジネススタイルがほぐれ、考えていた戦略案を横に置いた。

立ち戻り、得た情報を元に、自分だったら、といったアイデアラッシュを行い直した。今ではなく、未来だけを見つめて。

そうすると、「やりたい」と願えど「やれないこと」がよくわかる。

「解決すべき課題」ではなく「解決したい課題」を考えるようになる。

そして、その団体が「やりたいこと」に対して「解決したい課題」の本質が見えてくる。

そこに寄り添う、戦略案を作成した。

そして、最初に作成した案は、その戦略とは別軸で、理念と事業を両天秤にかける時が来た際に、必要になる材料として付帯した。

気づきと学び

人生においても、何か起こった際、過去と今を見つめがちである。

何故、あのようなことを言ったのだろうか。

何故、あの人はあんなことをしたのだろうか。

私は、どうすればいいのか。などなど

そうではなく、先に、私はこの先どうありたいのか。が先に来ると

考え方は大きく変わるだろう。

これがアイデアを生み出す、前に進むということだ。


立ち止まるとき、わからないこと、許せないこと、悲しいこと等のマイナスな想いはたくさんある。

思い出に浸ることを否定はしない。むしろ、自分の唯一無二の歴史として、未来への判断材料として、忘れてはいけない。私は、忘れないようにnoteに書いている。

ただ、それよりも、私たちは未来に向かって生きている。

自分の未来を考えるとき、少なくとも、未来の自分を否定する考えは生まれないはず。

それだけで、気持ちは前に進み始める。それが自分のやりたいことだから。


仕事も同じだ。

提案を行う際は、物事の本質を見つめ、どうありたいのかアイデアを考え始めることが良いだろう。

相談をする場合も、自分のためもアイデアを持っていこう。よくあるビジネススキルの本で書かれている本来の意味だ。

今ある課題に対してのみ解決する仕事であっても、その先の未来を考えることで、仕事にも、自分にとっても、相対する方々にとっても必ずプラスになる。


ただ、なによりも、

仕事も前に進めなくてはいけないが、

人生においては、自分自身を前に進めていかねばならない。

私たちは、未来に向かって生きているのだから。

---
鹿(Shika)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?