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【体験の形式知化】自分を傷つけるのは、自分の自己意識のみ。

落ち込んでいると感じる時、大抵の場合、自分がそう決めつけたことで、自分像を作り上げ、自分を傷つけ始めている。
自分を傷つけるのも、自分を癒すのも、起点はすべて自分にある。そう気づくだけで、きっと前に進むことができる。

若き頃、仕事の打ち合わせ時に、大きな失敗をしたと感じたことがあった。課題に対する説明が相手に上手く伝わらず、結果として先輩にフォローいただいて乗り切った打合せだった。

感覚としては、天狗になっていた鼻をバキバキに折られたような感じだ。

当時の私はどん底な気持ちであり、半ば自暴自棄になり、酒におぼれてしまいたいと切望した。そんな私を見てか、打ち合わせでフォローしてくれた、今では業界の重役の先輩が飯に連れ出してくれた。

今日ダメでしたね、と項垂れる私を見て、先輩は、え?それでそんな感じになってんの?と普通な感じで話をしてきた。

あー、だか、うー、だか今日のことを思い出しながらメニュー表を見ながら言っている私を見て、チャーミングに笑いながら、こう言った。

「今日はうまく進んだやろ、はよ前向けや。みんなで事業を進めようとしている。君は君の仕事を果たした。俺は俺の仕事をした。君をダメだと思ってるのは君だけだ。周りは事業に関心があり、君に関心はない。君のことダメだと思ってるの、君くらいや。」

関心はないと言われると、それはそれで違う衝撃があったが、、確かに、誰にも否定されていないのに、何故私はこんなに落ち込んでいるんだっけ、とものすごく冷静になった。

そして、私を傷つけているのは、私自身でしなかないことに気づいた。

私は気づかないうちに、自分を傷つけて、自分をダメだと思うようにしていた。ダメだと感じて、思考を止めようとしていた。昔学んだアドラーの心理学(無能の証明)のように、典型的に。

仕事において、何が大事か、働く目的の優先順位が入れ替わっていたのかもしれない。個人事業主のように自分のために働いているわけでもなく、NPOのように社会課題解決のためでもなく、私がいる世界は、事業の構築により生み出す売上・利益の達成だ。

そのために、チームで働いている。事業ゴールの達成のために、私には私の仕事があり、互いに補い進めている。

自分をダメと思うより、まだまだやるべきことがある。

自分が働く評価は、自分ではなく、事業の成果が決める。

自分自身の評価は、私に興味・関心を持ってもらった誰かの言葉から、感じていこう。感じてダメだと思うなら、他人の瞳に映る自分を変えていこう。

そう考えると、次を頑張ろう、また挑戦していこう、と思える。

そして、私に、人としての興味を持ってもらえるように、働いていこう。

今も、これからも、自分をリードしていくのは、自分が起点である。そして、それを成長させていくのは、私に興味をもっていただいた方々からの支援である。

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鹿(Shika)


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