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【ノウハウの形式知化】働く目的の分類

営利企業に所属する20~30代ビジネスマン向けに、ビジネスにおける体験やノウハウの形式知化を行い、オープンチャンネル化をしていきます。ビジネスの延長線上に類似の悩みを抱えるどなたかの一助になれば幸いです。

今回は、私自身の働く目的の整理に使用した『出所)株式会社日本政策金融公庫「ビジネスプラン見える化Book」』を元に、働く目的の3分類を紹介します
参考URL:https://www.jfc.go.jp/n/finance/social/pdf/socialjirei_190530b.pdf

働く目的は主に3分類

ビジネスを進める中で、働く目的を見失うことがある。その場合の多くは、働くうえで、自身が働いている環境・組織等を理解しないまま働き続けていることが多いと感じる。

働く目的は、働き方(環境・組織等に紐づく)に準じて、定められているものがある。以下に3分類をまとめた表を掲載する。

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もし、自分がビジネスセクター(営利企業)に所属しており、目標を売上・利益としているなかで、売上・利益目標を達成して尚、やりがいを感じない場合、また目標に少し違和感を感じているのであれば、一度上記表を元に、働く目的と所属するセクターを見直すことを推奨する。

例えば、ソーシャルセクター(非営利企業、主にNPO団体等)の働く目的はビジョンの実現(社会課題の解決)である。ソーシャルセクターには働く理念・ミッションがあり、それに基づき活動を行っている。

おそらく、ビジネスセクターに所属する多くの人は「我々は売上・利益を求めず、理念に基づいて社会課題と向き合い活動している」とまっすぐに言われても、非常に信じがたく、綺麗ごとを言うなと感じると思う。ただ、その反面、どこか恥ずかしさを感じ、とても羨ましく思うかもしれない。

上記のようなギャップを感じる理由の一つとして、各セクターにおいては、働く目的に準じて戦略立案の順番が異なることが理由にあると感じている。ビジネスセクターは利益、売上、費用の順番であることに対して、ソーシャルセクターは社会的成果、支出、収入であり、また個人事業主においては世界観、価値創造、収支といった順番であるため、各セクターでの起点に応じた戦略となっていることにより、そもそも仕事の進め方が違うことを理解することで、ギャップは少し解消すると思う。

働く目的は複数持つことができる

2017年に首相所信表明演説で初登場した一億総活躍社会において、人生100年時代構想会議が開催されて以降、ライフシフトといった働き方変革が急速に進みつつある世の中で、今、働く目的を一つに絞ることはない。

むしろ、既に国の整備は進みつつあり、各セクターにおいても、就業規則の改訂により、パラレルキャリアが推奨されつつある世の中において、もし、働く目的に悩むのであれば、一度立ち止まり考え直すことを推奨する。

働く目的と向き合う際は、自分の強み・弱みを機会・脅威と照らし合わせたクロスSWOT分析をすると、簡単に自分の課題や戦略がロジカルに理解できると思う。働く目的の概念を深堀する際は、推奨書籍としては、「スティーブ・ジョブス 最後の言葉」や「どんな男になんねん 関西学院大アメリカンフットボール部 鳥内流「人の育て方」」等といった、そもそもお前は何がしたいのか?を問いかけてくれる内容の本で、まず自分と向き合うことをお勧めする。WEBで調べれば、書籍を読まなくとも、大きな気づきを得られることだろう。

なお、働く目的がぼんやりと定まった際、まず初めに着手する方法としては、余程のことがない限り、まずは自社組織で実現可能な手段を調べ上げることを薦める。調べ上げたうえで、対応可能な手段について、しっかり熟考したうえで、自身で働く目的に準じた活動に自覚を持ったうえで、是非リスタートしていただきたい。

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鹿(Shika)

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