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【体験の形式知化】レゾンデートルが揺らぎます。

ある官僚の方との会話の中で「それはレゾンデートルが揺らぎます」と言われた。思わず「なるほどですね」と言いたくなる気持ちを我慢した(我慢した理由は以下の記事のとおりです)。

カタカナビジネス用語は一通り理解していたものの、レゾンデートルとは未知との遭遇でしかなかったので、会話をしながら目の前のPCをタッチタイピングして調べた。

レゾンデートルまたはレーゾンデートル(仏: raison d'être)は、フランス語の哲学用語で、「存在意義」「存在理由」と訳される。
『出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

想像以上に深い言葉だった。危機的状況でしかなかった。

カタカナビジネス用語は得てして、コミュニケーションにおいては意思疎通の弊害にもなりうる。ただ、普段使用していない方が、急にレゾンデートルといった言葉を含め、相手が知らないと思われる言葉を言うことに対しては、語意の強調といった意味で非常に有効打だと感じた。その場にいる全員の時を止めて、意識を一点に集約させる効力もあると思われる。

また、その言葉自体がマイルストーン(中間目標地点)のようになり、事業を進めていく中で、過去に行った意思決定に立ち返るための共通言語ともなった。これってレゾンデートルとしてどうなんですかね?と。

ただ、カタカナ用語含め、誰も知らない言葉が強調メッセージとして有効性を持つものだとしても、決して乱発はしないように。自分が伝えたい言葉の中で、譲れない想いがあるのであれば、普段の言葉を変換しつつ、一つだけ試してみることをお勧めする。若手のビジネスマンの場合、目上の方々に対して使用する場合、プライオリティ(優先順位)といった言葉が比較的使いやすいとは思われる。

なお、私が最近会話の中で調べなおしたカタカナ用語は、オルタネーターです。意味は交流(alternating current)の電気を生成する発電機です。ビジネス用語ではありませんでした。こう言ったこともあります。お気を付けください。

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鹿(Shika)

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