今までのキャリアにお宝が詰まっている?
通信教育や社会人でも通えるスクールがあることで、「異業種起業」のハードルがグンと下がったように感じます。
しかし、起業がしやすくなったことと食っていけるかどうか? は別の話。まったくのゼロスタートですからそれは仕方のないことです。
異業種起業を目指す人の話をたまにお聞きすると、
「このまま今の仕事を続ける未来が浮かばない」
といった答えが多く、そうやって勢い独立する人ほど今までのキャリアを“リセット”したがります。過去のキャリアにこそ、お宝が詰まっているのに。
法人相手に仕事をしようと思えば、企業という生き物がどういうものか分かっていなければいけません。ですから会社に長く勤めていた、ということはそれだけで武器です。
小さくてもいいから自分でチームを率いてプロジェクトに取り組んだ。これも立派な生かせる経験。
当たり前のビジネスマナーやコミュニケーションのマナーを身につけている。実はすっごい武器!
たとえば僕も企業さんとお仕事をさせていただく機会がありますが、「あぁ〜、社内のこういうイザコザはあるあるだ〜」とか、「こういう放任タイプで自分から動かないマネージャーいたなぁ〜」みたいなことが分かるわけです(苦笑)。
会社員生活が長かったから。
早々と独立してその仕事1本でやっている人の中には、上で挙げたようなことが欠けている人が一定数います。欠けたまま歳を食ってしまうと、もう身につけることさえできません。
「ここまでやってきた」というプライドが邪魔をしてしまうためです。
努力によっていずれはカバーできるかもしれませんが、専門性ではキャリアのある人間には及びません。
一方で、今まで培ってきたなにげない社会人経験が、自分より先ゆく専門家にはない、キラリと光るお宝になる場合があります。(実体験)
せっかく持っているお宝キャリアをリセットするなんて、もったいない! あるんです、必ず生かせるものが。そられは専門性ばかりに気を取られるとかえって見えなくなってしまいます。
もし、あなたがこれから異業種起業をしたり、これからキャリア形成していこうとしている最中なら、フラットになって過去を洗い出してみてください。
記憶は体験と結びついているものですから、頭の中で映像として思い浮かべられることを抽出すればいいと思います。
こんな出来事があった
こんな人間と付き合ってきた(いい人も悪い人も)
過去最高の体験と過去最低の体験
悔しくて悔しくて仕方のなかったこと
逆境を乗り越えたこと(小さくてもOK!)
こういったものの中に、他でもないあなたにしかない武器が眠っているはずです。応援しています!
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