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忘れるメカニズムを使って忘れない

せかっちで合理的なことが好きな人なら知っている方も多いかもしれないのが、エビングハウスの忘却曲線。英語では、Forgetting curveと言います。エビングハウスは結構むかしのかたで、1850–1909年のドイツの心理学者です。ドイツの心理学者といえば、ジークムント・フロイトも想起しますが、彼はオーストリアで、生没年は、1856–1939年とエビングハウスと時代はがつりかぶっています。ちなみにエビングハウスのフルネームは、ヘルマン・エビングハウスで、Hermann Ebbinghausと書きます。


人は1日で7割ちかく忘れる

彼の実験では、無意味なアルファベットの記憶の保持力を時間経過とともに計測したもので、このように忘れていきます。

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(こちらの記事から引用しています。「もっと早く知りたかった!忘却曲線に沿った情報の効率的な暗記法」)

無意味な文字の羅列ではありますが、わたしたちは、1時間で半分、1日で7割近く忘れるようにできていることがわかります。1週間も経つと1/5くらいになります。

なんでやねん!

テストがこれからある方々からしたら、なんでそんな忘れちゃうようにできているのか腹が立つかも知れませんが、忘却というのは、優れたメカニズムなんです。

2017年のカナダのこちらの論文によれば

脳細胞は、積極的に情報を捨てようとしている

のだそうです。なぜか?正確な意思決定がしやすくなるから。なんと!思考を洗練させるために片っ端から脳内を片付けてくれる機能が、忘却なんです。シャーロック・ホームズが、『緋色の研究』のなかで、天体に関する知識を得たとたんに「はやく忘れないと!」と言うシーンがあります。それは彼には不要な知識だったから。このホームズが意識的にやっていることを、脳細胞は人知れずコツコツと頑張っているわけです。

ちなみに、

一度忘れたことを再び学ぶとそこから得るのはさらに深くなる

そうです。ということで

必要な知識は一度忘れてまた学ぶと良い

わけです。さてエビングハウスに戻ります。放っておくと忘れるので、忘れそうになったときにまた学習すると忘却を抑制できます。

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定期的な復習が記憶を定着させるわけです。どういうタイミングが良いかと言うと

復習は、1日後、4日後、7日後、11日後、15日後、20日後

です。でもめんどくさくない?これスケジュールするの。という方にはなんとアプリがあります(笑)。

これ以外にもいろいろあります。

わたしは英単語を毎日勉強しているのですが、こちらのサービス(月800円くらい)もエビングハウスの忘却曲線をベースにした復習タイミングを提供してくれます。


また読んだ本を忘れたくないなーという方も多いと思うのですが、その場合は、アウトプットが良いよねって言われていて、わたしはとりあえず実践しています。これらの本が読書の有効化にはおすすめです。



参照

いつもながら、パレオな男さんのこちらのブログも参照しています。


忘却曲線に関しては、こちらの記事を参照しています。


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ひとの理屈通りに動かない特性をつかって社会をより良くしたい「ソーシャルハッカー」。認知バイアス研究家。 わたしのやりたいことは「好奇心を追求し、知識で人生を最高に楽しむこと」。