キノコとは
こんにちは。椎茸祭の竹村です。
今日は椎茸・・・ではなく「キノコとは」というキノコの生物学上の分類から性別、大きな種分けをした上で、めくるめく椎茸ワールドへの足掛かりとなれば幸いです。
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キノコは木の子
キノコは「木の子」と書かれることもあるように、木がないと生えてきません。例えば、天然の椎茸は森の中の朽ちた木から生えてきますし、松茸はアカマツの木の周りに生えます。そして朽ちた木にはリグニンという成分が含まれるのですが、リグニンを地球上で唯一分解できるのがキノコ(白腐朽菌)でして、「森の掃除屋」と呼ばれるのはそういった意味から来ています。
* 東京大学 農学生命科学研究科 研究成果 リグニン分解酵素の進化が石炭紀の終焉を引き起こした
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キノコは野菜なのか?
キノコは森にいます。ではキノコ=野菜なのでしょうか。
「菌だし動くから動物だけど、そもそも[野菜]ってなんだろう。[野菜]=植物な感じなのかな。。」というのが自分の持っていた印象でした。
整理して話していくと、[野菜]は国で指定している用語なので生物学的な分類とはまず違います。そして[野菜]にはキノコを含みます。
では今度、植物か動物かどちらが近いのでしょうか。
答えは
どちらかといえば動物に近い
が正しい答えになるそうです。
というのも、植物の細胞壁はセルロースです。それに対して、キノコの細胞壁はキチン質というものでできています。(キチン質はエビやカニといった節足動物や昆虫と同じなんですね、、!)
そのため分類上は動物側に近い野菜となります(ややこしい)
*分類で一番わかりやすいのはこちら
*キチン質について知りたい方はキチン・キトサン学会ページ
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もっと知りたい方へ
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