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クラスでいちばん身長が低い子どもが感じる劣等感と恐怖心

わたしが生まれたときの身長は約50㎝くらいだったそうで、日本人としては平均でした。実際、赤ちゃんのときの写真を見ても、特別小さくはないです。

その平均的な身長は小学2年生くらいまで続きました。

小学3~4年になると、第二次成長期に突入して、1年でそれぞれ10㎝、2年間で合計20㎝も身長が伸びました。

この時期、学校の体育の時間などでクラスの男女別に身長が低い順に並ぶのですが、その順位がどんどん後ろになっていきました。

クラス毎に記念撮影するときは、なんと3列目に、つまり、いちばん後ろの列に行く経験ができました。そこから見える景色と出来上がった記念写真を見たとき、誇らしかったのを覚えています。

でも、そのときがわたしの成長期のピークであり、身長順の最高位でした。

小学5年では1年に5㎝、小学6年では1年に1.5㎝しか伸びませんでした。

小学校高学年にして身長が止まり始めた要因はいっぱいあります。

✔️小学校低学年から夜更かしが酷くなり、小学校高学年にして、週末はテレビを観続け徹夜をするようになる

✔️「デブなんじゃないか?」と容姿を極端に気にするようになり、間食を一切せず、1食の量も腹八分目に抑える

✔️担任教師からの肉体的・精神的暴力による圧迫により、体の成長にまで悪影響が出た(今の時代じゃ考えられませんよね?)

クラスの女子の身長順ではどんどん前になり、ある日とうとういちばん前になりそうになりました。

絶望的な気持ちになりました。クラスの女子の中でいちばん低い人認定されることが、凄く屈辱的で、嫌で嫌で仕方なかったのです。

すると、そのわたしの気持ちを察して
「いちばん前になってもいいよ」
と言ってくれる女子が現れました。

その女の子は、小学1~6年までずっと身長順で前から1~3番目に並んでいる子で、わたしとは何度かクラスメートにもなったことがあるので、わたしが身長が高かった時期があったのも覚えていてくれたのでしょう。

わたしは少し考えた後で、その提案を断りました。
「身長が低いのはわたしの方だから」
と。

クラスでいちばん低い人になってみると、それは嫌なことだらけでした。

✅体育の実技をいちばん最初にやらされる

✅図画工作の時間にモデルに選ばれる

✅体育の実技等で、一人だけ変なポーズをさせられる

✅同じクラスだけでなく、他のクラスや学年からもいちばん低い人だと認識される。運動会では、保護者からもそう思われる。それによって、他の学年のロリコン教師から、卒業するまで1年間つけ狙われました。

✅自分がいちばん低い人間なのだと、嫌でも認識させられ、プライドが傷つく

図画工作の時間のモデルは、その日に描きにくそうな服をわざと着て行って回避しました。それに、元々、わたしの作品が学校代表によく選ばれていたので、先生としても敢えてわたしをモデルに選んでいなかったのかもしれません。

ロリコン教師による校内のストーキング行為は、友人たちがいつも離れずそばにいてくれて、実害を回避できました。

でも、どうしても回避できないのは、体育の授業の実技を、いつもいちばん最初にやらされた経験です。

跳び箱、鉄棒、水泳、マット運動、バレーボール、バスケットボール、縄跳びなど、そのほとんどが全くできないか、苦手でした。

いちばん最初に実技をしなければならないのですから、下手なのに、クラス中の注目が集まった状態でやらなければならないわけです。順番が中程なら、注目なんてほとんどされないのに。体育の授業がどんどん嫌いになりました。

それと同時に、身長順でいちばん前に並ばされていた人は、いつもこんな嫌な役割を押しつけられていたんだと気づきました。

だから、身長順でいちばん前にされて良かったことを無理矢理挙げるとするなら

▪️身長順でいちばん前の人の気持ちがわかるようになった

▪️跳び箱をいちばん最初に跳んだとき、度胸がついたような気がした

ことでしょうか。他人の心の痛みが少しわかりました。それは、わたし自身が小学3~4年生のとき、身長が低いクラスメートたちをバカにして下に見ていたんだなと気づいた瞬間でもありました。

今でも、小中高校では、体育の時間、身長順に並ばせているのでしょうか。

その体育の授業の中身は、身長順でないと絶対できないものでしょうか。

恐らくは、そのほとんどは身長順でなくてもできると思います。

身長順に並ばせる行為は、前の方に並んだ子どもに劣等感や恐怖心を植えつけさせるだけで、百害あって一利なしだと思います。特に、いちばん前に並んだ子どもに、劣等感や恐怖心は顕著にあらわれると思います。

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