【小説】あと39日で新型コロナウイルスは終わります。
～ネットカフェでクラスターが発生するなんて、結局、上級国民の思い込みでしかなかった⁉ その思い込みに人生を翻弄された人たちに、何一つ補償はない～
新型コロナウイルスが猛威をふるい始めたとき、パチンコ、ライブハウス、ネットカフェが悪者にされた。
自己申告な部分もあるから、“絶対”とは言い切れないけれども、日本でパチンコやネットカフェでクラスターの報告はただの一度もされていない。
ライブハウスだって、クラスターが発生した所は、“対面式で食事”をしていた所だ。そんなライブハウスの方が日本では珍しいのに。
知事！ネカフェはブースと呼ばれる板で区切られているんですよ。
知事！ネカフェは、私語厳禁なんですよ。スタッフに何度か注意されても話し続けたならば、そのお客様はそのネカフェを追い出されるのですよ。
知事！ネカフェは、イビキをかいて寝ていたら、そのお客様はスタッフに起こされて、「イビキをかかないでください。」と言われるので、体質的にどうしてもイビキをかいてしまう人は、一睡もしないか、そのネカフェを出ていかなければならないのですよ。
それに、逆を考えてもみてください！
ある日、突然、一軒家やマンションを追い出されたらどう思いますか。
ネカフェ生活者なら、路上生活なんて余裕だと思われましたか。
ネカフェ生活者のために、特別な施設を用意したと胸を張りましたが、どこの誰とも分からない人たち同士で大部屋で寝させられたのですよ?
ネカフェ生活者なら、そのくらい余裕だと思われましたか。
ブースと呼ばれる板1枚あるかどうか、大きな問題なのですよ。ネカフェ生活者にも、個々の事情やプライバシーやプライドがあるのですよ。
アキナは、緊急事態宣言が出されてからずっと、ネカフェ生活者をやめざるを得なくて、格安ホテルに泊まっていた。
格安と言えども、アキナがずっとホテルに泊まれたのは、アキナが看護師で比較的安定した収入があるからに他ならなかった。
あの頃、ネカフェで出会ったおばあちゃんも、ギャルも、子連れのワーママも、派遣社員もみんな無事なんだろうか。
新型コロナウイルスが終わるまで、
あと39日。
これは、フィクションです。
◆自殺を防止するために厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口
▼いのちの電話 ０５７０・７８３・５５６（午前１０時～午後１０時）、０１２０・７８３・５５６（午後４時～同９時、毎月１０日は午前８時～翌日午前８時）
▼こころの健康相談統一ダイヤル ０５７０・０６４・５５６（対応の曜日・時間は都道府県により異なる）
▼よりそいホットライン ０１２０・２７９・３３８（２４時間対応） 岩手、宮城、福島各県からは０１２０・２７９・２２６（２４時間対応）
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