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【応募作品集】ワコール下着価値向上委員会#下着でプチハッピー

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【応募作品集】ワコール下着価値向上委員会『#下着でプチハッピー』の応募作品です。
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ファミリーエピソードを総動員|ワコール『下着でプチハッピー(2021年春)』優秀賞を受賞しました!!(実は2回目)

ファミリーエピソードを総動員|ワコール『下着でプチハッピー(2021年春)』優秀賞を受賞しました!!(実は2回目)

ワコール『下着でプチハッピー(2021年春)』で、優秀賞をいただきました。

優秀賞は、2020年12月から2021年1月に開催された第1回の『下着でプチハッピー』に続いて2回目になります。

まさか2回も同じ賞をいただけるなんて思ってもいなくて、喜びと同時に大変驚いています。

第1回の受賞作品『たあ君とばあば。』は、甥っ子の名言(迷言?)から生まれましたが、今回の第2回の受賞作品『雷さまと本物

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男子高校生のパンツ1枚には、プライドがつまっている|男子柔道って、今もノーパンなの!?

男子高校生のパンツ1枚には、プライドがつまっている|男子柔道って、今もノーパンなの!?

高校の部活で柔道に片足を突っ込んだとき、他の部活に比べて柔道部は明らかに部員が少なかった。ズバリ申し上げると、我が校にとって柔道部は不人気だった。

理由の一つが頭髪だ。

「男子部員は丸坊主にしなければならないらしいよ」

と、根も葉もない噂が飛び交っていたのだそうだ。いや、根も葉もなくはないか。男子柔道と言えば、丸坊主のイメージがあるのは否めないだろう。実際、強豪校は、男子柔道部員は丸坊主にし

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【小説】穴が空いた靴下をコの字綴じで繕う

【小説】穴が空いた靴下をコの字綴じで繕う

「新しい靴下を買って!」

「ダーメ、今月、お財布が厳しいから。縫うから出して」

「そんな靴下、恥ずかしいよう」

「綺麗に縫うから我慢して」

娘が中学生になって、小学生と比べて通学距離や行動範囲が格段に広がった。

しかも、ソフトテニス部にも入ったので、靴下の消耗が激しい。すぐに靴下に穴が空いてしまう。

新しい靴下を買ってやりたいが、身長も体重もまだまだ成長期で服代がかかるし、これから先の

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【小説】久しぶりに、靴下に穴があいた|いつも靴下に穴があいていた

【小説】久しぶりに、靴下に穴があいた|いつも靴下に穴があいていた

今朝、靴下を履いてしばらくすると、穴があいた。

そう言えば、靴下に穴があくなんていつ振りだろうか。

去年の春から、会社の業務が100%テレワークになった。

そのため、洋服代・化粧代・交際費・食費が随分かからなくなった。

日本の経済は心配だが、家庭の支出が減ったり、健康的な食事をするようになったりして、それらは純粋に嬉しい。

でも、去年から今年にかけて、靴下に穴があいていなかったなんて、今

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【小説】雷さまと本物のおヘソと偽物のおヘソと腹巻きパンツ

【小説】雷さまと本物のおヘソと偽物のおヘソと腹巻きパンツ

ピカッ

薄暗い部屋のカーテンのすき間からヨコちゃんは外を見た。

ゴロゴロゴロゴロ

「近くに雷が落ちたかもしれないね」

「えっ!? ちかくにいるの?」

ママに言われてヨコちゃんは驚いた。

「光ってから音が鳴るまで短かったから、たぶん近くに雷が落ちたと思うわ。でも、家の中にいれば大丈夫よ」

ママは不安そうにしているヨコちゃんを励まそうとした。

それでも、ヨコちゃんはカーテンのすき間か

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ワコール下着価値向上委員会『#下着でプチハッピー』で【優秀賞】を受賞いたしました!

ワコール下着価値向上委員会『#下着でプチハッピー』で【優秀賞】を受賞いたしました!

ワコール下着価値向上委員会『#下着でプチハッピー』で《優秀賞》をいただくことができました!!!

㈱ワコール様、ありがとうございます。このような素敵な題材とたくさんの機会を与えてくださって、ありがとうございます。同一アカウントでの複数回の応募が可能ということで10作品応募しました。1~3作品の応募しかできなかったのなら、きっとこの作品は自分では選んでいなかったです。また、自分でも驚くくらい下着に関

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下着は上下セット派? バラバラ派? セットにすると人生が好転するかもしれない話。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

下着は上下セット派? バラバラ派? セットにすると人生が好転するかもしれない話。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

これは、ワコール下着価値向上委員会のコンテスト『#下着でプチハッピー』の応募作品です。

そこの女子寮には、共有のお風呂とシャワー室しかなく、唯一の更衣室で服や下着を脱いだり着たりするしかなかった。

最初は恥ずかしくて、下を向いてモゾモゾ着替えていたし、他人の着替えをジロジロ見たら変な人だと噂が立ちそうだと思ったから、なるべく周りを見ないように気をつけてもいた。

数か月経ち、羞恥心もだんだんな

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ガリガリに痩せたとき、ブラと胸の互助に気づいた話。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

ガリガリに痩せたとき、ブラと胸の互助に気づいた話。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

これは、ワコール下着価値向上委員会のコンテスト『#下着でプチハッピー』の応募作品です。

ブラはずっと胸を支え、胸はずっとブラに支えられているのだと思っていた。そう、あのときまでは。

体重が30㎏まで落ちて、ガリガリでほとんどの肋骨が浮き出たとき、痩せる前のいつもの感覚でブラジャーをつけて、外に出掛けた。

(えっ⁉ アレ⁉ 何かおかしいよ⁉)

歩いている途中で異変に気づき、慌ててデパートのト

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アンダー75以上の女は、買い物で得するのか⁉ 損するのか⁉ #ワコールがnoteでコンテスト開催中

アンダー75以上の女は、買い物で得するのか⁉ 損するのか⁉ #ワコールがnoteでコンテスト開催中

これは、ワコール下着価値向上委員会のコンテスト『#下着でプチハッピー』の応募作品です。

突然ですが、《Dカップの胸》と聞いたら、あなたはどう思いますか。

「ちょうど良い」
「大きい」
「羨ましい」

では、《D65》や《D75》なら、どうだろうか。女性の感想としては、

「前者はスタイル抜群だが、後者は体型が太めかガッシリしている」
「前者は羨ましいが、後者は羨ましくない」

と言ったところだ

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ブラが透けるのを隠すために、タンクトップを10枚着ていた話。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

ブラが透けるのを隠すために、タンクトップを10枚着ていた話。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

これは、ワコール下着価値向上委員会『#下着でプチハッピー』の応募ストーリーです。

「もう!洗濯が大変なんだから、そんなに着ないでよ!」

中学生の次女は、反抗期まっしぐらだった。体育の授業がある日は決まって、ブラジャーとTシャツの間にタンクトップを着ていた。

でも、そのタンクトップの枚数が尋常ではないのだ。

その数、10枚!何と10枚も着ているのである。

「もう!何でそんなに着てるのよ⁉」

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たあ君とばあば。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

たあ君とばあば。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

これは、ワコール下着価値向上委員会『#下着でプチハッピー』の応募ストーリーです。

たあ君は5歳。ばあばが大好き。ばあばが家に来たら、眠気も吹っ飛ぶし、疲れ知らずでばあばに見守られながら公園で遊びまくる。

だけど、ある日、ばあばが家に来ると、たあ君は、奥の部屋に引っ込んでしまった。

少ししてから戻って来たたあ君、

「ばあば が きたから、いちばん かっこいい ぱんつ に した。」たあ君、戦隊

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祖母世代にはピンクとパープルがよく似合う。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

祖母世代にはピンクとパープルがよく似合う。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

これは、ワコール下着価値向上委員会『#下着でプチハッピー』の応募ストーリーです。

友人がわたしにLINEで相談をしてきた。

「祖母に誕生日プレゼントにくつ下を買おうと思うんだけど、どんなのがいいと思う?」

「どんなときに履くの? 着ている服とのバランスや用途にもよるし。」

逆にわたしが彼女に質問をした。

「主にリハビリ用。足のリハビリに通う予定で、今後外出が増えるみたいだから。」

「そ

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初めてのディスカウントショップで娘と下着を買った話。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

初めてのディスカウントショップで娘と下着を買った話。#ワコールがnoteでコンテスト開催中

これは、ワコール下着価値向上委員会『#下着でプチハッピー』の応募ストーリーです。

お義母さんの体調が悪いというので、夫・わたし・娘の三人は、急いで夫の実家に車で向かった。

到着すると、思っていた以上に元気なお義母さんに安堵した。夫は念のため母親を病院に連れていったが、そこでも異常はみられなかった。でも、今晩はそのまま実家に泊まるという。

着の身着のまま来たわたしと娘は、ひとまず先に車で帰るこ

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被災地に送る男性用パンツは、清潔なら何でもいい? #ワコールがnoteでコンテスト開催中

被災地に送る男性用パンツは、清潔なら何でもいい? #ワコールがnoteでコンテスト開催中

これは、ワコール下着価値向上委員会『#下着でプチハッピー』の応募ストーリーです。

「今、いちばん必要としている物はなんですか。」東日本大震災から1ヶ月経ち、飲食物、オムツ、生理用品、毛布、衣服など、生きていくのに最低限の物は揃いつつあると報道されていた。

「女性にはわからない感覚かもしれないけれど。」

そう前置きしつつ、被災地支援から帰ってきたばかりの会社の男性上司は続けた。

「男性は、色

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