ひとりそたぶ824 おばけ屋敷
824回目は「おばけ屋敷」です。2回目です。
ではご覧下さい。
ハーベストムーン
漫才/カンタがサツキ達の家を揶揄した時に出た施設名
ユウ:全然怖くなかったお化け屋敷に行った時の話をするね。
アイ:普通怖かったら話すんだよね。怖くないお化け屋敷の話聞かされても興味持てないよ。
ユウ:時刻は丑三つ時で、場所が人里離れた寂れた遊園地なんだけど。
アイ:人里離れた遊園地は丑三つ時に営業してないと思うんだよね。後単純に怖い。
ユウ:そこに向かう為に悪路を車で飛ばしてたんだよね。
アイ:無謀だよ。
ユウ:気付いたら知らない間にガラスに血まみれの手がベタベタと付いてて。
アイ:今の所恐怖の感情しか沸かないよ。
ユウ:帰ってガソスタで洗車するのだるって思ったよ。
アイ:そんな呑気に構えられないよ。多分洗っても落ちない可能性が。
ユウ:そうしたら墓場で燃料切れ。
アイ:深夜にとんでもない所で足止め食らったね。
ユウ:人魂がうようよして照らしてたから大丈夫だったよ。
アイ:だいじょばないよ。人魂がうようよ浮いてる墓場はだいじょばないんだよ。
ユウ:何度かJASに電話を掛けたけど繋がらないんだよね。
アイ:せめてJAFに掛けなよ。繋がっても農水省は来ないよ。
ユウ:そうしたら非通知で電話が掛かって来てさ。
アイ:うっわ。
ユウ:出たら、「山奥の墓場でガス欠になったから助けて下さい」って言ってやったのに来なかった。
アイ:まさか掛けた側もそんな先制ジャブ喰らうとは思わなかっただろうね。
ユウ:仕方ないから車の中で夜を明かしたんだよね。アタシ以外誰も居ない筈なのに誰かが居るような気がして安心したよ。
アイ:そんな安心の仕方ある?絶対この世の者ではない誰かが居たんだろうなあ。
ユウ:で、何とか辿り着いたお化け屋敷なんだけどなんかチープで興ざめだったね。
アイ:それまでに体験した話の方がよっぽど怖かったよ。もういい加減にして。
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