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会計ファーム(BIG4)のサービスラインと体制

よくブログ(トーキョーハーバー)を読ませていただいているTokyoSwingさんが以下のようなツイートをされていた。
私も会計ファームに限らずコンサルティング企業各社やシンクタンク系のサービスラインと体制については最近少し興味があったのでさらっと見てみました。(おさぼりでBIG4についてだけです)

前提

・BIG4の日本における組織体制・コンサルティング部門のサービスについて
・各社がコーポレートサイトで公表している情報が中心

組織体制

BIG4には基本的な組織の大カテゴリーとして以下が存在していた。

・監査
・税務
・法務
・コンサルティング

ファームによって差が出る部分としては3点

①デロイト社にコーポレート部門として管理業務を集約する部門がある
②デロイト社がリスクアドバイザリーとしてリスク管理に関する部門を設立
③PwC社にシンクタンクとしてPwC総合研究所合同会社が存在している

ただ、②に関しては各社リスク管理サービスは提供しており、部門として設立していることに関する大きな違いはここではわからなかった。
③に関しても、PwC社のシンクタンクがどこまで調査案件を巻き取っているかわからないのですが他3社でもボリュームのあるレポートが出ていたりそもそもある程度リサーチは必要だと思うので、業務としては他の事業部で巻き取っている可能性も高いかなと感じている。

【※参照】
デロイト トーマツ グループの調査・レポート
EY各種レポート
KPMG インサイト

以下、組織図(PwCとKPMGは欲しい図がなかったため自作)

デロイトトーマツグループ(組織図)

PwC組織図

KPMG組織図

EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング(組織図)

コンサルティング部門のサービスライン

コンサルティング部門の中でのサービスは大きく4つのカテゴリーに別れているように見える。
もちろん実際に各社のサービスが綺麗に4つに別れているわけではなく、使用しているタイトルも異なるため勝手に分類している。
(※スライドでのタイトルは各社使用しているものがあればそちらを記載)

1. 全社戦略・経営戦略
2. マネジメント・人材・組織
2. テクノロジー
3. リスク

以下、各社サービスライン

デロイトトーマツコンサルティング

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strategy&(サービス)

KPMGコンサルティング

EYアドバイザリー・アンド・コサンルティング

終わりに

さらっと眺めただけということもあって、わかったことより、わからないことの方が多かった。

4社見比べた時に、部門(=大カテゴリー)を設立している業種によって各社における重要性がわかるかなとも思ったけれど、今回は売上とか従業員数まで比較したわけではなく、「組織構成が〇〇だから〇〇」といったように、他社と並列して綺麗に比較できない感がありました。

また調べてみます。
最初にも書いたのでくどいですがもし会計ファームについて詳しい方や参考になる資料ありましたら教えていただけると嬉しいです。

【わかったこと】
1. 各社カテゴリーの上位・下位が揃わないサービスが結構ある。
2. 組織レベルでは大きく分けると4つ(監査・税務・法務・コンサルティング)に分かれる。
3. コンサルティング部門が提供しているサービス。

【わからなかったこと】
1. 同じようなサービスを別事業部で提供しているように見える構図だけれどその辺の実態。
組織を分けているメリットがあると思うからその理由を知りたい。
2. 案件に対するリソースの分配の意思決定機関
それぞれのグループ企業に、綺麗にばっちしマッチした案件が届く訳ではないと思うけれど、もしその通り雑多に流れ込むとした時に、案件の振り分け方法が知りたい。もし綺麗に流れてくるならそれどうやってるか気になる。
書きながら、そもそも案件のインバウンド比率によるか。とも思った。

【今後】
1. コンサルティング事業部以外のサービスは更に多様だったので監査・税務・法務のサービスラインをまとめる
2. 戦略ファームの案件比較(ネット上に情報が少なそうだけれど)

2つやってみたい。

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