山口志保子

環境負荷の定量化(LCA)と次世代のライフタイルを創造するWholeness Lab代…

山口志保子

環境負荷の定量化(LCA)と次世代のライフタイルを創造するWholeness Lab代表| 東京大学環境システム学(環境学修士)卒| 国際大学GLOCOM主任研究員(併任)| NPO法人ミラツク研究員(非常勤)|1児の母。|旧姓:青木志保子

マガジン

  • 地球にやさしいってなんだろう??

    • 9本

    地球にやさしいとはなに? 地球にやさしいライフスタイルの例を挙げてみよう。 クラブハウスでの@shihokoaokiさんとのコラボで行なっている地球にやさしいを考える部屋のまとめノート。クラブハウス中にノートを取ることを補佐してくれているチームナウシカの皆様にも感謝。

最近の記事

この猛暑に対して私たちはどうするべきなのか。

先週末の6月25日から急にうだるような暑さ。連日、熱中症に注意するニュースや電力ひっ迫のニュースが飛び交っています。我が家でも、日中はもちろんのこと寝る際にも空調をつけないと過ごせません。なるべく無駄が無いよう適切にそして最適化しながら利用しています。 フィードバックループしかしながらそこで気になるのが、「暑い」▶「空調を使う」▶「エネルギーを消費する」▶「排熱(短期的影響)」および「温室効果ガス(長期的影響)」▶「また暑い」、というフィードバックシステムが働いてしまう点。

    • 謹賀新年

      たくさんの方とご一緒させていただいた2021年。多くの体験と気づきがありました。環境問題を解決に向かわせるには、課題フォーカスよりも(正しくは’それだけでなく’)、豊かさフォーカスであることが大切であることを痛感した1年でした。そして、豊かさの定義を再認識もしました。 2022年も引き続き皆様に支えていただきそして共に進化させていただきたく思います。 ■2021年の振り返り。 ■「独立」 なんといっても独立したのが大きい1年でした。「環境負荷の定量化(LCA)と次世代のラ

      • 蒼い世界 -Park Hyatt Tokyo

        遅い夏休みに、Park Hyatt Tokyoに行ってきました。初めての滞在でしたが、すぐさまファンになってしまいました。入った瞬間の、「懐かしくて、けれど凛とする世界」へと誘う時空間。 作家の吉田修一さんのご著書が部屋に置かれており、のちに知ったのですが彼はパークハイアット東京のことを「美意識に躊躇いがない」と評されておりました。まさにその通りだと思いました。 美意識に躊躇いがない これはどういうことでしょうか。私が感じ取ったものは、一言で言うならば、「両極が存在して

        • 「Sustainability」の恋人を求めて

          「サステイナブルという言葉が実はあまりしっくりきていません」と方々ではっきりと言葉にするようになって数ヶ月経つ。 サステイナブル、サステナブル、サスティナブル、今日本でこの3つほどのカタカナで展開されている言葉は、sustainable、その語源は「sustain(維持する)」と「ability(可能にする能力)」だ。 この言葉に対する違和感を明瞭に抱いたのは、仕事で石垣島に行かせていただいた2019年晩夏のことだ。そこで、これからの地球そして生命体について一流の研究者の

        この猛暑に対して私たちはどうするべきなのか。

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        • 地球にやさしいってなんだろう??
          9本

        記事

          次世代に続く新たなパラダイムの創造を ~COVID-19を契機に考える未来~

          ※こちらはわたしが所属する研究所で発行したペーパー(2020年8月発行)の転載となります。先に以下リンク先です。  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界中の人命、健康、生活、そして経済に多大な影響を及ぼし、そして歴史的な景気後退をもたらしている。  筆者は本件について、COVID-19という一つの現象とその対応策を考えるだけでなく、有史以前からの人類の道と今後の方向性を改めて問う機会である、と考えている。本稿ではその契機の一つとなるべく、人類の歴史とそこから

          次世代に続く新たなパラダイムの創造を ~COVID-19を契機に考える未来~

          地球に優しいとは何か。

          よかったらこれを聴きながら読んでね。私の大好きなアーティスト。 さて、Clubhouseで昨日、「地球にやさしいって?研究者二人が行き着いた答え〜青木志保子(生きるナウシカ)x Y.Nakayama(南極研究者)〜」というタイトルでルームを開きお話しさせていただいた。 ▲よしひろさんと私の仲人wでもあるカナさんのメモ。ありがとう! 多くの方に参加いただき、個別メッセージもいただいたりした。それだけやはり興味深いテーマなのだろう。昨日お話ししたことの一部から、今私が感じて

          地球に優しいとは何か。

          「DX」って「デトックス」のことじゃないかしら。

          デジタル・トランスフォーメーション、いよいよいろんなところで聞くようになったので、私の感覚を備忘録的に記そうかなと思います。(え、ポエマーじゃないこともするんだ!へぇ~!) そもそも、「デジタイゼーション Digitization」、「デジタリゼーション Digitalization」、「デジタルトランスフォーメーション Digital transformation」って聞いたときから、え、デジタル3段活用なの?ありをりはべりいまそがりなの?と最初に思ったのは秘密です。

          「DX」って「デトックス」のことじゃないかしら。

          美は所属しない

          今週は美しい時間を紡いでいる。 ***** 先日、久しぶりに六本木のフレンチレストラン、cogitoにお邪魔させていただいた。 こちらのお店に初めて訪れたのは、たまたまで、「何か気になる空間がある」と、道を歩いていてポツンと見えた黒板に目が行った。そのまま引力に導かれるままだった。(そして大概、自分の人生において、素晴らしい出会いはそういう風に訪れているな、と今書いていて思う。) 始めていったとき、「ジブリだ!!!」と思ったのを覚えている。ちょっと入るのに勇気のいる雰

          美は所属しない

          繋がりすぎた濃い世界で、私たちはどうやって何を「食べて」いくのだろうか。

          気が付けばあっという間に3月末である。月日はどんどん過ぎていく。私自身は、ここまで世界的に深刻になろうとは、というのが素人ながらの体感である。 見る角度と世界時間感覚的には、「来週からどうしよう(というもの家には小さいこどもがいて甥っ子は小学校に通っているため、初期のころは明日からの生活と仕事どうしよう!?というのが大半を占めていた)」というのが、「来月からどうなるのかな(あのイベント楽しみにしていたのに。とか、あの人に会えるの楽しみにしていたのに。など)」になり、「今年は

          繋がりすぎた濃い世界で、私たちはどうやって何を「食べて」いくのだろうか。

          情報化社会の先にあるもの ~人類の円環的進化の考察~

          ※こちらはわたしが所属する研究所で発行したペーパーの転載となります。先に以下リンク先です。 「複雑・多様・変化の速い社会」、情報化社会以降よく耳にする言葉である。果たして我々は今、どこにいてどこに向かっているのか。本稿では人類の歴史を遡り、現在の立ち位置の再考と、未来に向かって重要となる考え方について検討する。 上り続けてきた私たちヒトがチンパンジーの共通祖先と別れて自身の道を歩み始めてから(約800万年前)(*i)、二足歩行と脳の発達という相互作用が始まった。そして科学

          情報化社会の先にあるもの ~人類の円環的進化の考察~

          未来を考えることは、今の価値を受け取ること。

          昨日で、37歳の誕生日を迎えた。そして母と息子と3人で、お墓参りに(誕生日にお墓詣りにくという乙具合)。母方のお墓は、祖父母の家のすぐ近くのお寺にある。宮大工だった祖父がそこの門を造った。 誕生日にお墓参りをすることで、「過去」を振り返り、そして「未来」を想像した。 今が当たり前のように続くと思いがちだが、そうではない。それは社会はもちろん、自分自身が、である。 たしかに5年10年くらいはあまり変わらないかもしれない。息子が今4歳なので、10年経つと14歳で、まぁ色々大

          未来を考えることは、今の価値を受け取ること。

          家族も人間関係も仕事も、望むもの×距離感の、グラデーション。

          先日、息子と山形の古民家へ、夏休み旅行に行ってきました。 大学の時の同期とその子供たち、総勢5家族で。 虫を捕ったり、家の中を走り回ったり、プールに入ったり、友達の農家のトマトをとってみんなで食べたり、家の中を走り回ったり、家の中をやはり走り回ったり、ツリーハウスにのぼったり、五右衛門風呂にはいったり、家の中をもうずっと走り回ったり… 何にもないが、何でもある。 そんな時間。 すごく楽しかったです。楽しくて温かい時間。 旧知の仲の友人と、その子供達と、時間の流れを

          家族も人間関係も仕事も、望むもの×距離感の、グラデーション。