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落ち着かない・ソワソワするのは慢性イライラ病

こんにちは、しほ鍼灸師です。東洋医学とカラーが創造する世界で、日々是好日へつながる提案をしています。

この時期、「あれもこれもやりたい」「そわそわする」ことありませんか?
これ、カラダに溜まった余分な熱が悪さをしているんです。
陽気が盛んになる春が来る前に、解決しましょう。

カラダも自然の法則に従って動いている

お風呂を沸かし直したときに、上の方は熱いのに、下はまだ冷水だった。
そんな経験ありませんか?
温かい空気は上昇し、冷たい空気は下に溜まる。
これが自然の法則です。
自然が大きな宇宙とすると、人の体は小さい宇宙。
連動して命が育まれている。
これが、東洋医学での「天人合一思想」、基本概念です。

イライラをひき起こす正体は「余分な火」

寒い時期に誰もが気になるの、冷え。
取り急ぎ、発熱インナーやお風呂、カイロを使って、外側から温める。
残念なことに、めぐりが悪いまま、温めても、全身が温まりません。
温度が一定でないお風呂なら、かき混ぜてあげればいい。
カラダの中もかき混ぜないと、ほど良くぬくぬくにはならないのです。

めぐりが悪いまま、熱を加え続けるとどうなるのか。
気血がめぐる通路の流れがよく悪くなります。
その結果、カラダの中に熱、すなわち「火」が起こります。
これを東洋医学では「煩躁(はんそう)といいます

イライラの火「心火」と「肝火」

欲望が成就しないときの火は「心火」
☒焦って落ち着きがなくなる
☒気になって眠れない

ストレスや怒りの火は「肝火」
☒少しヒステリーな感情
☒耳鳴りや頭痛がある

「心」は精神活動をコントロールする五臓
そして、「肝」は魂が宿る五臓

一時的に燃え盛った火はそのままめぐりが悪い状態が続くと、くすぶってカラダに残り続けます。慢性的なイライラや落ち着きのなさは、この火が残っているからなんです。

とにかく火を消すこと、それが慢性イライラ病の対処法です

慢性イライラ病の解決と予防

春は五臓「肝」が活発になる時期。
その前に「心火」「肝火」を落ち着かせましょう。

𓇼カラダの脇を伸ばす運動
  脇腹をぐいーっと伸ばす意識をしましょう。
  洗濯物を干すときに、わざと遠くまで手を伸ばしたり、
  物を取るときに近い側と反対の手で取ってみる。
  太ももや脛を拳でトントン叩くのもオススメです

𓇼1〜3時、11〜13時の過ごし方
  夜中の1〜3時は五臓「肝」の時間。
  この時間に血がたっぷり作られます。
  なにもかも手放して目を閉じましょう

  お昼の11〜13時は五臓「心」の時間。
  1日のうちで一番カラダもココロも活発な時間。
  ほんの少し10分でも良いので、ホッと一息できる
  リラックスタイムを心がけましょう。

  この理論は「子午流注」といいます。
  中国最古の医学書「黄帝内経」でも説かれていて、
  12個の臓腑の経脈が活発になる時間を示しています。

𓇼熱を冷ます食べ物を取り入れる
  お茶なら、緑茶・ジャスミンティー。
  美味しいものを食べるときは、大根おろしを一緒に取ると
  胃腸にも優しいので一石二鳥。

  そして、苺。
  肝の熱を冷ます効果が高いのでオススメです。
  冷えが気になる人は冷蔵庫から出して、
  しばらく置いて、常温になってから食べましょう

気持ち良い春を迎えるための、まとめ

まだ鍼灸も東洋医学も知らなかった20代の頃、わたしの冷蔵庫は上から下まで苺でいっぱいでした。
いつもイライラして、半ば睡眠障害だった頃です。
本能的に「火消し」を求めてたのかもしれないですね。

春は新しいことがはじまる時期、何かと気忙しい時期でもあります。

この記事が誰かの日々是好日へ繋がりますように!

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