マガジンのカバー画像

消費行動と社会心理・構造Magazine

65
生活者の価値観や心理と行動はどう変化したのか?それによってこれからの社会はどうなってゆくのか?マクロな視点で世界とニッポンの経済成長に直結する潮流を分析します。
運営しているクリエイター

#経済成長

投資マネーは収益を求めて“人の居ない社会”への投資へと向かう。その1

怪談のような話だけど…これが現実なのかもしれない。 これまで国際金融資本とグローバリスト連中は“儲けるため”に消費者や企業や国を操作して、テロ、恐慌、イデオロギー、消費、法人需要、産業資源、人の寿命……など、あらゆる人的環境(=実体経済)を利用してきた。 しかしそれですらもはや、実体経済と金融経済(投資経済)の乖離は止められなくなった。 なので彼らの投資対象は今後『人の居ない世界』へと向かう。 ヒトの代わりに彼らに“儲け”をもたらすのはAIと自動取引だ。 極端な例を出してみ

オンラインメディアの生活時間占拠が“旧”消費者にもたらしたモノ。

筆者はインターネットの勃興期からネット業界・デジタル業界が主戦場だったので、ずっと疑問に思ってたことがある。 それはズバリ、ネットの閲覧が(接続回線コストを除けば)タダであるということだ。 TVなどの放送メディアが広告費で成り立たなくなるという傾向は、ネットが普及する前から予想されてきたことだ。それでも、ネット業界の主たるプレイヤーは『無償モデル』を選択した。 そのことがここまでのネットおよびスマートフォンの全世界的な普及に貢献したことは否定はしない。しかし……それは消費社会

ファッション店舗の『売場作り』を変えよう! その2

商業施設のフロアレイアウト日本のファッション市場とそれを担うはずの店舗が縮小して苦戦している理由は数多くあるが、 まずは商業施設(ショッピングモール)側の事情とテナント店舗側の目論見の食い違いがある。以下の大型郊外型SCのフロアマップを見て欲しい。 この中で 知っているブランドやショップ名称はたくさんあると思うけど、この広大なショッピングモール内で、何か単一のファッションアイテムを捜そうと思ったとき、貴方は探せるだろうか? 例えば今年のトレンドで言うと、“偏光レンズ”のお洒

『積極的に消費』しないが『儲けたい』志向の“リッチゾンビ”。

今の時代…増殖してるこの方たちが増えるとどうなるか? 先進国(最近言わないか…)の成長は消費する新興国頼みということになり、そこが足踏みすれば経済危機が訪れる。 どういうことか?ちゃんと説明しよう。 リッチゾンビ というのは筆者の造語(和製英語)だ。 ゾンビという命名は過激だが、まあまあ的を射たネーミングだと思ってる。 簡単に言えば、お金を儲けたい(クラスアップ)欲求は強いが、使いたい(消費)欲求は弱い人。最近で言えば例えば以下のような人 スタートアップ経営者で、仕事が生

ミニマリストに喧嘩売ってみる…マキシマリスト代表。

※タイトル画像は、本文や筆者とは とっても無関係 です(爆) 僕は最近のトレンド(?)ともいえる「ミニマリスト」の方々とは、 超アンチに見えるポジションの人間。 モノをやたら集める、情報や資料も集める、多趣味・多ジャンル、色々なモノのデザインや機能に拘る、比較吟味・検証が大好き。 大量のモノや情報を徹底して整理・分類・体型化するのが趣味でかつそれを仕事に転換して小売業のビジネスコンサルをしている…。 筆者がちょっと腑に落ちなくて、噛みつきたいポイントは、 『ミニマリスト』