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#54 第2、第3のキャリアを考える上で大切なこと

竹内義晴です。この番組は組織づくりやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。今日の話が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。

はじめに:昨日は法政大学 石山先生のご著書のお話でした

昨日はですね、法政大学の石山恒貴先生のご著書ですね。『定年前と定年後の働き方』という本について、思ったり感じたりしたことをお話ししました。

将来のキャリアについて。定年前後からではなく、できれば、もっと前から考えたい

この本のタイトルは、「定年前と定年後」となっていますが、ボクの意見では、定年前後になってから準備しだすと、ちょっと遅いかもしれなくて。

遅いって言い切ってしまうと、なんだか夢とか希望がなくなってしまうので、言い切るのはちょっと語弊があるかもしれないですが、ただ、なんでもそうだと思いますが、何かが始まった時に、そこから準備始めるよりは、事前に準備はしておきたいと思います。

できれば中堅世代、できればもっと前から、「これからはライフプランが、いままでとはちょっと違ってきそうだ」「これからはどうやら、もうちょっと長く生きる必要があるみたいだ」「だから、もうちょっと長く働く必要がありそうだ」みたいな形で。

せっかくだったら、「パツン」とキャリアを切られてそうになってから準備をするよりも、自分の得意なことを徐々に見つけていき、言語化していきながら準備ができるといいですよね。

若いうちは会社に所属するって働き方も全然アリだと思うんです。経験値を積む上で。あるいは、得意なことを見出す上で、強みを言語化していく上で、経験を重ねる上で。

一方で、ある程度経験を重ねた時に、急に「いままでの経験を社会に」っていう気持ちはあっても、関係性を構築していくには時間が掛かるので、徐々に徐々に作っていく必要があるでしょう。

新入社員が就職するときと違って、第2、第3のキャリア形成はまだ体系化されていない

また、このような形で次のキャリアを歩んでいくっていうのは、いわゆる、新入社員になる人が会社に入るみたいな形とは違って、体系化はまだそれほどされてないんですよね。ぶっちゃけその人がどういう状況に置かれているかにもよるし、経験値にもよるし、年齢にもよるかもしれないし。

さまざまな状況があるので、「こうすれば、絶対にこうなります」みたいには、まだ言いづらいものであり、働き方であるかなと思うんです。

なので、それぞれの環境の中で小さな挑戦と失敗を繰り返しながら、徐々に自分に合った状況にすり合わせをしていくっていうフェーズがおそらく必要なんだろうなと思うんです。

自分に合った状況にすり合わせていくための指針

一方で、自分に合った状況にすり合わせていくというフェーズについて、何の指針がない状況よりも、何らかの指針があったほうがいいような気もするんです。

各企業で働いているみなさんが、将来を見出していこうとした時に、おそらく「こういうポイント、あるいは、知識みたいなものを身につけておくことが大事」とか、あるいは、「こういう形にマインドセットを変えておく」みたいなポイントについて、今後、お話をしていければいいのかなって思っています。

会社という組織の中にいた状況から、自分のキャリアを社会にシフトさせていくときに、ボクの経験値では話せます。でも、ボク自身は別段、何か学術的に調査しているわけでもなければ、何か体系だったものがあるわけではありません。

ですから、学術的な内容は、昨日紹介したの石山先生のご著書をぜひお読みいただけるといいかなと思うんです。

一方で、学術的な結果を実態をすり合わせていくときには、ある程度経験値が必要なような気もするんです。

幸いなことに、ボクの場合、組織にも属していながら、自分でも経営をしながら……みたいな形で働いているので、少なからず「こういうのは大事だよね」というのは分かります。

あと、これは言い方を悩みながら話すんですけど。「こういう振る舞いだとちょっとまずいよね」みたいなものもあるなと思うんですよ。

キャリア構築で大事なこと:コミュニケーション

たとえば、これは改めて話そうと思いますが、あくまでも1つの例としてお話すると、いままでの経験を、社会のために活かそうとするとき、新たな人と仕事をしていくことになるので、新たな関わりが必要となります。そうすると、そこにはコミュニケーションが必要になってきます。

このような状況の中で、なんだかコンサルみたいな感じで「理論的にはこうです」と言葉ではいいながら、自分では手足を動かさない感じだと、信頼はされませんよね。

また、「他のところでは、こんな事例があります」みたいな情報も、それはそれでいいんでしょうけど、「私には関係ありません。やるのはあなたです」みたいな、お客さん的な感じで関わられると、いっしょに仕事をする側としては、ちょっと居心地が悪いです。

キャリア構築で大事なこと:文章での伝え方

自分の考えを文章で伝える時もそうです。

「わたしの伝えたいことはこうです」だけだったら、そもそも、「それって、相手にとっては困ってる状況なんでしょうか?」みたいなことを想像できなければ、伝わるものも伝わりませんよね。

キャリア構築で大事なこと:お金のこと

あとはお金のことですね。年齢を重ねた人からよく聞く話に「そんなに稼がなくていいんです」みたいな話をよく聞きます。だけど、ある程度「稼ぐ」っていう意識がないと、単に自分の時間を切り売りしていたら疲弊してしまいます。

また、仕事をしたら、請求書を出して領収書をもらうっていう、商習慣として当たり前に行われている知識も必要ですよね。個人事業主的なスキルは、身につける必要があると思います。

個人事業主のスキルは、会社でも必ず生きる

こういった知識を身につけておくと、しかも、できるだけ若いうちから身につけておくと、会社の中でも生きるはずなんですよ。

また、小さな企業で副業する場合、中小企業が置かれている環境は、必ずしも満たされている環境ばかりではありません。そういった時には、個人事業主が経験するような小商いの経験のほうが、役に立つことも多いにあるんです。

こういった支援は企業としても取り組みたい

あとですね、社員が、第2・第3のキャリアを活かせるようにしていくためには、本当は、企業としての関わりが必要だと思っているんですよ。

でも、世の中的には、まだ、この必要性はあまり認知されてないので、今日お話したような取り組みの必要性については、これからもしつこいぐらい、繰り返し繰り返し伝えていけたらいいなと思ってます。

というわけで、今日のお話はこれにて終わりにしたいと思います。

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