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接続詞が入ると、読み手が理解しやすくなる

SEOの記事などを校閲していると、箇条書きのようにぶつ切りの文章によく出会います。
とにかく必要なキーワードと情報を盛り込んでおくことに注力しすぎて、肝心の読みやすさに気が回らないのかもしれません。

特に、ここに接続詞をいれるだけで前後の文章の関係性が明確に成り、読みやすくなるのに、と惜しい原稿が多くあります。

たとえば以下の様な文例は簡単なので意味は通じますが、それでも読者が前後の文の関係を補うために2度読みする負担が増えるかもしれません。

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ライター側で手配すべきことが多すぎる。リサーチを行う時間が足りない。

ライター側で手配すべきことが多すぎる。この案件は報酬に見合っていなかったことになる。

ライター側で手配すべきことが多すぎる。リサーチは丁寧に行っている。

ライター側で手配すべきことが多すぎる。ディレクターは丸投げしたので手が空いている。

ライター側で手配すべきことが多すぎる。発注者が案件を抱えすぎていて手が回らないためだ。

ライター側で手配すべきことが多すぎる。文字数が多く納期が短い。

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そこで、接続詞を入れてみましょう。すると、読者は2度読みしなくても前後の文章の関係性を容易に把握できるでしょう。

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ライター側で手配すべきことが多すぎる。そのため、リサーチを行う時間が足りない。

ライター側で手配すべきことが多すぎる。つまり、この案件は報酬に見合っていなかったことになる。

ライター側で手配すべきことが多すぎる。それでも、リサーチは丁寧に行っている。

ライター側で手配すべきことが多すぎる。一方、ディレクターは丸投げしたので手が空いている。

ライター側で手配すべきことが多すぎる。というのも、発注者が案件を抱えすぎていて手が回らないためだ。

ライター側で手配すべきことが多すぎる。そのうえ、文字数が多く納期が短い。

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いかがでしょうか。
接続詞を一つ入れるだけで、読者の負担が軽くなると思いませんか?

ただし、接続詞は使いすぎると煩わしくもなりますので、その辺りのさじ加減も難しいところです。

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