その2

シロイヌナズナの胚の単離方法

シロイヌナズナの胚珠から胚を取り出す方法を教わったのでメモ。

1. まず、鞘を10個程度切り取ります。

2. 切り取った鞘をテープに貼り付け、シャーレに固定します。

3. シャーレの上には水滴を適当量のせます。水の代わりに10〜20%程度のグリセロール溶液を用いれば乾燥を防ぐことができます。

4. 実体顕微鏡下で、注射針や先の細いピンセットを使って鞘を開きます。

5. 胚珠を集めて、水滴に移します。
大きさがマチマチの胚珠が見えます。これらには、ハート胚から大き目の胚まで様々なサイズの胚が含まれています。

6. 注射針や薬さじの背を利用して胚珠を潰します。

7. 顕微鏡下で確認すると、幼胚が単離できています。

古い植物の場合、胚が緑がかって見えるようです。

8. 先を切断したチップを付けたピペットマンを使って胚を吸い取り、50〜100 µmの細胞分画フィルターに通して胚を集めます。

あとは、GUS染色や透明化処理などを行って観察します。
遠心をすると潰れてしまうので、フィルター上でそのまま染色や透明化を行えば溶液交換も楽に行えます。


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