ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言を読んで

【タイトル】ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言

【一言要約】会社の名前ではなく自分の名前で仕事する「ブランド人」になれ!

【概要&感想】

何も知らない金魚であれ
「学習性無力感」に囚われた金魚の話がされている。毛沢東は革命の3原則は「若いこと」「貧しいこと」「無名であること」と言った。持たざる者だからこそ無理や無謀を突破できる。新人がすぐにできる最大の貢献は組織に流れる暗黙のルールをゼロペースで問い直すことであり、企業側から望まれていることもそういう能力だ。


武士は打ち首。サラリーマンはノーリスク
とある事業が失敗して億単位の損失が出てもせいぜいクビになるくらいだ。打ち首に比べたらかすり傷だ。サラリーマンというギャンブルし放題の環境にいるならホームランを狙って打席に立ちまくれ!
「何を知っているか」より「誰に知られているか」を問え
プロジェクトが成功したとき「君の名が誰に知られているか」を意識して仕事をしよう。上司に褒められても仕方がない。特別なあの人の目に留まれ。今もっとも影響がある人にどうやって褒めてもらうのかが一番大事だ。

1人に向けて発信しよう!という内容だと思った。インフルエンサーが影響を持つ個の時代において大事になってくる考え方だと思った。影響力を借りることができるからだ。

会社なんて幻想だ!
「うちの会社は」と愚痴を言う社員が指す会社とは何を指しているのだろうか?個人筆頭株主なのか、経営陣なのか、部長なのか?
はっきり言って会社という集合体は共同幻想に過ぎない。会社は財産の集合体だ。1人じゃできない「人インフラ」と言う側面だけでなく学校、レンタルオフィスとしての役割がある。会社をフルで使い倒せ!

インフラとして会社を捉えたことがなかったので学びになった。会社をギターでいうアンプという例えが使われていた。爆音を鳴らしたいならギターだけじゃなくアンプを使わないといけない。アンプとして使ってみようと思う。

現地、現物、現場を体感せよ
ブランド人にとって必要な嗅覚が自分が物理的に対峙している生身の人間が放つ言語化されないインサイトを嗅ぎ取る力だとすれば、武器となる視覚は遠く離れた場所で起こった事象が言語化されたとき、その情報が正しいのか間違っているのかを見極める「情報リテラシー」だ。
本当に必要な情報リテラシーとは自分に直接関係し、自分の長期の人生や短期の生活に影響するような判断を正しく行うため、判断材料を揃えるためにメディアに接する態度や技術のことをいう。そして体を張った実験を通して真のリテラシーは磨かれる。つまり情報リテラシーは実際に感じた喜怒哀楽の総量、物理的に移動し、見聞きした体験の総量に比例するということだ。
ハイパーメディアクリエイター高城剛氏が言う「フットワークこそがネットワークだ。」


フットワークの重い経営者が少ない理由が納得できた。インターネットでなんでも調べられる時代になったといっても検索できるのは関連ワードまで。取っ掛かりとなる言葉を知らないと検索してもヒットしない。色んなものに触れ合う大事さを改めて実感した。

君はパンツを脱げるかい?
相手の信頼を勝ち取るには正直さが大切だ。自分にとって不都合なことでもオープンにできることが正直さだ。いざという場面でプライドが捨てられない奴を信頼することはできないのだ。 いわゆるプライドを指す英単語にはconfidenceとself-esteemの2つがある。
Confidence とは「今この瞬間、全てを失っても、俺は俺だ。いつだってゼロか らやり直してまた這い上がってみせるぜ!」という自分自身の内発的な強さに由来するもの。自分が信じる自分の強さだ。
self-esteem とは「立派な組織に所属している自分はすごい」という自分の外側にあるものに依存するもの。例えば東大卒の俺はすごい。三井物産社員の俺はすごい。という自我のあり方だ。つまり他人が他人が認めてくれた外生的な自分の価値だ。
これからの時代必要なのはconfidenceである。ダサいプライドは捨てて、今すぐパンツを脱げ!

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