せっかく「分煙」技術があるのにそれをアピールしないのは「排除」好きな方々の方便なのだろう。

『「お酒を飲むとタバコが吸いたくなるでしょう。禁煙にすると店の外に出て吸うから、酔いが醒めて帰りたくなるもの」と喫煙客の心理を分析していたが、まさにその通りである。私のようなヘビースモーカーはタバコを吸えない場所には長くいられない。全席禁煙の店には近寄らないようにしているが、仕事上の付き合いでどうしても入らなければならないときには、すぐに用事を済ませてできるだけ短時間で店から出る。もちろん店に余計なお金は落とさない。禁煙よりも分煙のほうが望ましいと考えている人は多い。6月に日本生産性本部がまとめた19年度日本版顧客満足度指数(JCSI)調査によると、カフェ分野では、1位ドトールコーヒー、2位カフェ・ベローチェ、3位スターバックスで、禁煙派のスタバを分煙派のドトール、ベローチェが上回る結果となった。評価理由に「分煙」を挙げる人が多かった。この結果は、この年に限ったものではなく、スタバの顧客満足度は、例年、分煙のカフェよりも低い。調査対象は分煙派、絶対禁煙派などと分けることがないので、「自分はタバコを吸わないが喫煙席があってもいい」と考えている人も存在する可能性があるということだ。少し古い調査になるが、14年に日経リサーチが飲食店の選択理由に関するアンケートでは、居酒屋とカフェにおいては「タバコが吸える」ことが店を選ぶ理由の第1位となった。タバコを吸うために店に入る人は確実にいる。喫煙者を排除する全面禁煙は愚策といえるだろう。原則屋内全面禁煙をうたう改正健康増進法でも抜け道はある。客席面積が100平方メートル以下で、個人や中小企業(資本金5000万円以下)は禁煙の対象外だ。国より厳しい東京都の条例でも従業員を雇っていない個人営業の飲食店では、喫煙可を選択できる余地がある。大手チェーンは、串カツ田中やサイゼリヤのように影響を受けるかもしれないが、これまで大手に押されて経営状況が厳しくなっていた個人営業の純喫茶などは喫煙客の増加で息を吹き返すかもしれない。しかし、法律の条文をよく読んでみれば、大手チェーンだって、喫煙専用室を設置すれば紙巻きタバコが吸える。加熱式タバコ専用喫煙室にすれば飲食可能になる。さらに喫煙を主目的とするバーやスナックの営業も認められている。分煙設備に投資すれば、喫煙客を失わず、売り上げの向上も見込める。小池百合子東京都知事にいくらいじめられようとも、飲食店のみなさんは廃業などせず、現行制度をうまく使って生き延びてほしい。それが私の願いだ。』

絶対悪も絶対善もホントは無いのだよ。せっかく「分煙」技術があるのにそれをアピールしないのは「排除」好きな方々の方便なのだろう。

スタバの顧客満足度が低い理由
銀座4丁目のドトール2階を思い出す
https://president.jp/articles/-/31699

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