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新しい考えが正しいのだとしても、従来あった考え方を攻撃して共感を得ることから始めるコミュニケーションは辞めましょう /2020/12/11 #クロス 出演セルフまとめ

TOKYO MX「モーニングCROSS」に2020/12/11に出演しました。その際、オピニオンクロスで発信した情報のセルフまとめです。

テーマ:「ヘイトコメントの拡散とコミュニケーションの問題」

自分「あまり話題になってないので、ここで改めて言及なんですが、Twitterが先日ポリシーをアップデートしてます。

『人種や民族、出身地にもとづいて人間以外のものに置き換える言葉の使用も禁止します。』

具体例が公式サイトに出てまして。まあ、分かりやすくアウトで、これは読み上げるのもどうかなといった感じ。」

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堀さん「僕はこんなの見かけたらすぐに通報してますね。」

自分「っていうレベルですよね。でも改めて明文化して、アップデートしています。」

堀さん「新ルールが定められたっていうことは、例えば『これはいかがなものか』と思うようなツイートを通報したら、すぐ対応してもらえるんでしょうか。」

自分「通報したことある人は分かるかもしれませんが、だからといってすぐ消えるわけじゃない。慎重に判断されてるなと思いますね。」

堀さん「めちゃくちゃ時間経ってから、『あなたが通報したアカウントはなくなりました』って通知が来ますよね。結構タイムラグがあります。」

自分「そうですね。でもまあ慎重にやらなければいけないところもあるんでしょうね。」

堀さん「明確にルールが決められたってところは、確実にアップデートされていますよね。」

自分「はい。では、Facebookはどうでしょうか。こちらもちゃんとポリシーを出しています。」

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自分「Facebookもこのように規定がサイト上に載っています。Facebookが考えるヘイトスピーチってどんなもんですか。人種や民族などを理由に人々を"直接攻撃"すること、とのこと。

何をもって、"攻撃"とするか。暴力的な発言だけでなく、否定する発言や見下したり差別したりする発言と示されていて。とまあ、すでにある訳です。」

堀さん「こういうのはFacebookの方が早い気がしますね。」

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自分「TwitterやFacebook以外にも、10月6日にはInstagramもコメントをフィルターする機能が出ています。先週12月3日には、YouTubeが悪意のあるコメントや不快なコメントを投稿する際に内容について考え直すように促す機能を発表。これが現状です。」

堀さん「逆に、『これも規制されるの?AI読み間違えてるよ』みたいな話も結構ありましたよね。厳しくしすぎることによって、弊害もあるみたいな。」

自分「ただ、無理に止めるわけではなく、内容について考え直すように"促す"なんですよね。

さて、このようなユーザー間のコミュニケーションだけの話か。いやそうではないんです。もう一歩踏み込んでこの「攻撃性」について考えましょう。

最近話題になったナイキのCMです。

自分「これは、賛否両論ありました。否定の意見は『日本人が否定されているんじゃないか』といったもの。自分はこの発信自体に意義はありますが、コミュニケーションの作法としては好みではないです。直接的な表現はないにしろ、間接的にこの映像には現れない人を攻撃して敵にしている。

具体的でもなく、また、直接的な表現じゃないにせよ敵を作ってコミュニケーションする手段も、辞めましょう。」

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自分「従来あった考え方を攻撃して、新しい考え方への共感を得るコミュニケーション方法があると思うんですよ。

でも、それは分断を生むやり方。せっかく社会が良く変わる方向になっているのに、対立を生んでなかなか前に進まない。そんなコミュニケーションだと思う。

直接的なヘイトはそもそもダメだし、さらに間接的に否定するようなコミュニケーションの取り方にも、もう一歩踏み込んで考える時期になってきていると思う。」

堀さん「どうしたらポジティブな言葉で溢れるんでしょうかね。『SNSくらい自分の感情をぶつけさせてよ』って声もあると思うんですよ。」

自分「発信する前に、一歩立ち止まって考えることが大切ですよね。勢いでコメントをするとヘイトの感情になってしまうことがあります。

先ほど出たヘイト行為に対する各SNSの対応は、繰り返し不適切なコメントを書き込む際にはアカウント削除の可能性があるといった追加の警告投稿の内容を再検討するように促すといったもの。投稿前に一度考える工程が生まれます。

SNS上での発信をポジティブにするには、こんな対策で意識づけていく必要があると思います。」

堀さん「宮瀬さん、いかがですか?」

宮瀬茉裕子アナ「TwitterのRT機能も、無言で拡散するにも1ステップ増えましたよね。その一手間をかけることでトレーニングされるなと思います。」

自分「そうそうそう。投稿前に、コメントを再度確認するのが必要になってくるんじゃないかなと思いますね。」

堀さん「Twitterでも様々なコメントをいただいています。『もう一歩踏み込んでポジティブに考えようという』松浦さんの提言に対して、一方『そこまで気を遣って、当たり障りのない表明をし続けても社会は現状維持を選択し続けるんじゃないかな』。う〜ん、これは難しいところ。」

自分「難しいし、議論が必要だと思います。でも、批判がダメとは言っていません。そこも含めて、ポジティブに考えていきましょう。」


クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!