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仮想通貨の前にブロックチェーンの価値をちゃんと認識することからはじめないとかな /2020/1/22 #アベプラ 出演セルフまとめ

▼当日の記事

▼オンライン発言

▼放送中の発言

坂井豊貴さん(慶應義塾大学教授)「皆さん"投機"っていうものをネガティブに語りすぎだと思うんですよね。投機はそれなりに価値のあるものなんです。投機があるから取引量が増える→マーケットの厚みが出る→マーケットでちゃんと価格が形成できる。価格の発見には大いに役立っています。

あとは、投機する人たちがたくさんいるから、流動性が増してそのものの価値が上がるわけですね。だから、特に金融庁とかでもそう思うんですけど、投機の良さっていうのももう少し認めたら良いと思う。」

平石アナ「今の話ですと投資商品の枠を出ないと思うんですけど、なぜそれが仮想通貨の方が良いのかよくわからないなあと思って。」

自分「それでいうと、『コミュニケーションの担保』なんです。お金のやりとりもコミュニケーションじゃないですか。昔々大きな石とかで始まったのが、貨幣の始まりですよね。

AさんBさんの間でのお金(価値)をちゃんと受け渡してくれるのが通貨の役目。ビットコインなどで言われているブロックチェーンはそこがちゃんと"記録"される。必ず残る。

『誰と誰の間で取引があったか第三者の視点でしっかり見ていてくれる』っていうのが価値じゃないでしょうか。」

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坂井さん「1回買って自分で取引を体験してみたら、もっと魅力がよくわかると思う。ちょっと触って欲しいなと思います。」

自分「僕はインターネットは距離を超えるツールの1つだと思っている。ツイッターやfacebookだって世界中の人とやりとりができる。

日本円でも外貨とのやり取りはできるけれど手間がかかる。ビットコインなら手間いらずで交換することが出来る。

ビットコインの価値は分かりづらいけれど、直接(価値)交換だと(例えば)公文書偽造の問題などもある。もっと魅力をアピールしていく必要があると思う。」

▼放送後に思ったこと

放送後というか、放送中に思ったのは「お金に紐付けて話すのがまずい。そもそもブロックチェーン自体の価値が伝わってない」でした。

なので、1/29出演のモーニングCROSSのオピニオンクロスでは、ブロックチェーンのそもそもの価値をお伝えしてみました。下記はざっくりコントの模様です。

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自分が堀さんに1万円貸します。
→その模様を宮瀬さんがスマホで記録しているフリをします。
→自分が堀さんに10万円貸したよね、と、迫ります。
→堀さんなにいってんの!?みたいな話になります。
→宮瀬さんが記録していたので大丈夫、って言うんですが、いやいや、宮瀬さんがその写真を加工したかもしれないですと自分が主張します。そこで金子さんに聞きます。宮瀬さんが撮っているのみてましたよね?と。金子さんは当然みてました、と、いいます。

この宮瀬さんと金子さんの立ち位置が、特定の誰か or 不特定多数の誰か が従来の「契約」「取引」「管理」「証明」、つまり「記録」という作業においての大きな違いになります。

これまでは紙においては念書という形で記録されましたが、紙なので信用の担保としては弱いです。書き換えられる可能性があります。

デジタルで記録されていても、知っての通り、修正記録を残さないと実はもっと楽に改ざんすることができます。記録者が特定の誰かだとそれは容易です。

なので、この記録という行為がとても大きな信用が必要になります。
これまでは特定の誰かがその信用において管理していたのですが、その特定の誰かに信用がなければ意味がありますせん。

ブロックチェーンはいわばこの記録を相互に監視しながら残す仕組み。ここが一番の強みです。コミュニケーションにおけるやりとりを「みんながみているという信用」で記録するのです。だから、中央銀行によるデジタル通貨は、ブロックチェーンの技術は使ってはいるものの、一番の強みである「みんながみているという信用」は使われてないのです。あくまでも中央集権たる中央銀行の信用において記録されるのです。

本来のブロックチェーンのよさをいかした「みんながみているという信用を元にした記録」を担保するという行為に価値/報酬が発生する、それが暗号資産です。

ただ、ここで資産って話に集中しちゃうと、せっかくのブロックチェーンという技術のよさに気づけない。なんどもいいますが、「みんながみているという信用を元にした記録」の、このみんなというのはホントに「みんな」なんです。民主化しているんです。

過去の様々なトラブルはコミュニケーションのミスです。記録改ざんとか記録が残ってないとか。お金周りのトラブルでいうと着服とか。コンテンツの使用の記録とか今まで難しかったのもデジタルがそこに進出することでやりとりが簡易化するなど。不特定多数の第三者で記録/証明することで世の中のトラブルが減ります。

なんにせよ、ブロックチェーンの価値というのはそういう技術であるということを認識したほしいと自分は思う次第です。

クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!