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「考えるな、感じろ」だけでなく「感じて、そして考えてもみよう」 /2021/02/24 #クロス 出演セルフまとめ

TOKYO MX「モーニングCROSS」に2021/02/24に出演しました。その際、オピニオンクロスで発信した情報のセルフまとめです。

堀さん「火星探査車よく成功しましたよね、松浦さん。」

自分「そうですね、着陸のシーンを見ただけで私も感動しました。

で、『なぜインターネットニュースの人なのに宇宙関連で登場?』と思われるかもしれませんが、実は社会人一年目、一年間だけですけど、民間企業で人工衛星の仕事をしてました。専門家レベルではないですけど、宇宙関連は人並み以上には興味はありますし、ちょっとだけ知識ありますという一応の言い訳をして。」

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自分「これは、私が働いていた当時のプロジェクトのデータです。人工衛星をぐるぐる徘徊させて実験データを持ち帰るといったものでした。今回の事例と似たようなことをやっていたので、この難しさを身に染みて感じます。

これを説明しようとすると多分5分じゃ足りないので、今回火星探査機の話はしません。

ただ、ネットニュースの人として、伝える仕事をする身としてもどかしいことがあって。もっともっと『火星に探査機着陸成功、オオゴトにならないかな』と思うんです。理系時期、サイエンス系の記事が読まれてこなかった実感はすごくあります。」

堀さん「そうなんですか。分かりやすいゴシップだとか政治スキャンダルだとか、今だとコロナとかと比べて、科学技術のニュースはやっぱり薄いですか?」

自分「ちょっと身近なところから遠いですよね。生命誕生のメカニズムが解明されたとしても、人の暮らしにすぐに役立つことはありません。

これ、『はやぶさ』のときにも違和感を感じました。行って帰ってくることの感動だけでまとめられていないか?」

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自分「本来こういった科学的意義があっても、伝える側も自分ごとにはなりにくい。小惑星の砂を回収して持って帰るのは手段であって目的じゃない。でも、『持って帰ってきたこと』が話題の中心になってしまう。」

堀さん「我々メディアの方が科学的知識が乏しく、ついつい感動のストーリーに寄ってしまいます。伝え手側の課題もありますよね。」

自分「もっと身近な話題が消費されるのも事実で、だからと行って興味もってもらえないのか? そうなのか?そんな、もやもやしてた中で最近気づいたことがありまして。」

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自分「最近、横浜に等身大ガンダムを見に行きました。

ガンダムぎりぎりリアルタイム世代として、小さいプラモデルでしか見られなかったものが18mで見られて、単純に感動しました。

が、それよりも出口にある富野由悠季監督のメッセージにハッとしたんです。

もっと乗り物として動かしたいと思う人は、このガンダムを見上げて、解決しなければならない問題がいっぱいあるのだ、という想像をして、その解決策を考え出して欲しいのです。

これを読んで、自分自身情報の送り手として気付かされた。感動に重きを置きすぎないこと。考えて、行動を促すことが大事だと。

このガンダム、実際に歩くことはまだ出来ないわけですよ。多少の動作は出来ても、かなりゆっくり。これは『もっと動いたらいいのに、じゃあどうしたらいいんだろう』と考えさせるコンテンツ。行動を促すきっかけになっています。

こういった発信が大切なのは、メディアの会社の人に限った話ではありません。個人にも言えます。今や一人一人が発信できる時代だからこそ。」

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自分「『考えるな、感じろ』って言葉がありますが、『感じて、そして考えてもみよう』を意識することが大事。情報の送り手だけじゃなくて、受け手も『ちょっと考えてみる』ってアクションをしてみて欲しい。知的好奇心の積み重ねで世界はより良くなっていますから。

今回の火星探査車の報道で、僕も伝えるメッセージに『行動を促すこと』を込めるべきだと改めて感じました。」

堀さん「大切な問題提起です。丸山さんいかがですか?」

丸山裕理さん(フリーアナウンサー)「私はこういうニュースを見たときについ『ロマンがあるなあ』とぼんやり感じることばかりでした。でも確かに、今はこれまで考えられなかった民間の宇宙開発も現実的になっていく時代。こう考えると、歴史の瞬間に立ち会っている実感が湧きます。」

堀さん「大気圏突入と言ってもね、ザクは単体では燃えてしまうんですよ笑。ガンダムは盾を使いながら独自のシステムで突入します。ああいうのもね、『どれぐらいの熱さなのか』とかね、よく分かってないですもんね。」

自分「海に落とすのか、地上に落とすのか。そういう計算も色々裏側で走ったりしていますからね。そういうのにも興味をもってもらいたいです。」

クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!