ストーリーにおける出題者は誰?

脱出ゲームには必ず謎があり
そしてその謎は誰かが作っています。
あ、システム的なものではなく、
そのゲーム内のお話です。

例えばデスゲームがテーマなら
狂った主催者が出題しているだろうし、
学校の七不思議がテーマなら
住み着いた霊が出題者となるわけです。

もちろん中には出題者がいないケースもあります。
スマホアプリで遊べるゲームは
そのタイプのほうが多いかもしれません。
起きたら知らない部屋にいて
そこから脱出すればゴール。
そんなシンプルなゲームです。

ただ、体験型の謎解きゲームの場合
出題者がいることが多いです。
それはストーリーがあることが多いからですね。

人を惹きつけたり
感情移入してしてもらうために
一番効果的なのはストーリーです。
人の心を動かすためには、
ストーリーとうまく
付き合っていく必要があります。

ストーリーが最大の縛りになる

謎解きを作るにあたり
ストーリーを作ると
完成させる難易度が跳ね上がります。

理由は、ストーリーを作ることで
謎の構成や選ぶワードに
縛りが発生するからです。

例えば、
「魔法で敵を倒す」
というお話しを作るとします。

その場合、以下の内容は
できれば決めておいたほうがよいでしょう。

・どうして謎があるのか?
・誰が謎を作ったのか?
・自分はどういう立場なのか?
・敵は何故自分にとって倒すべき敵なのか?

謎がある理由

どうして謎があるのか?
誰が謎を作ったのか?

この2つは内容としては
かなり近い問いで
わりとどんなストーリーでも
ぶち当たります。

1.誰かに読み解かれないように暗号化されている
2.誰かの挑戦状である
3.何かの試験である

よく使われるのはこのあたりでしょうか。

1に当てはめるなら…
敵は禁術魔法でしか倒すことができない
しかしその魔法はあまりに強大である
そのため選ばれし者しか使えないように封印してある
使うには封印を解くしかない

2に当てはめるなら…
敵からの挑戦状。
強くなりすぎて暇なので、
チャンスをやろう!的な展開です

3に当てはめるなら…
敵を倒すために
この3つの修行をすれば
必殺技も3つ取得することができ
敵を倒せるようになる
果たして君にこの修行が耐えられるかな?

といった感じで
作っていくことができます。

自分の立場

たまたま都合よく
今の状況を打開できるのは
自分たちしかいない。

そんな状況にすると
プレイヤーのテンションも上がりますね。

この町の魔法使いはみなやられてしまった。
そしてもう君たちしか魔法を使える者は残っていない。だとか

最近流行の転生ものにするのなら…
転生先で強引に
「お告げの通り救世主が現れた!」
と何故か持ち上げられて戦闘に駆り出されるとか。

何故敵を倒すのか

これは時間制限に直結する話になります。

体験型の脱出ゲームであれば特に重要ですね。

「60分以内に敵はこの街を跡形もなく滅ぼしてしまうだろう…」

と言われると、
60分以内になんとかして
敵を倒さないといけない!
という理由と制限が同時に作ることができます。

まとめ

こんな感じで、
謎解きゲームを作るにあたって
ある程度のテンプレートは存在しますが
それぞれをくみ上げていく中で
どうしてもうまくかみ合わないところが出てきます。

また、ストーリーと謎解きが
うまく馴染まない。
そんな状況にも遭遇します。

ただ、致命的な矛盾が発生していないなら
そういうものです!と言い切って
ゴリ押すことも必要です。

テストプレイを刊行すると
案外「気にならなかったよ」と言われたりするものです。

完璧を目指すと何も発表できなくなってしまいます。
うまく行かなかったとしても、
課題がわかってよかった!
と前向きにとらえて
次回作を作るときの糧にしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?