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インターネットバンキング預金等の不正払戻し、2023年度の被害件数は個人法人ともに前年度の3倍に

こちらのnoteは、セキュリティ専門家松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を一部抜粋しご紹介します

・今回の解説ニュース
・インターネットバンキングの不正払戻しが増加している背景
・インターネットバンキングを安全に利用するために

今回の解説ニュース

銀行からの不正払戻しについて発表されています。インターネットバンキングの不正払戻しが増加している背景や、インターネットバンキングを安全に利用するために、セキュリティの観点で気を付けるべきポイントについて説明します。

今回のレポートは、銀行189行を対象に、2024年3月末時点における「預金等の不正払戻し」や「口座不正利用」に関するアンケートを実施した結果を取りまとめたものです。結果として、インターネット・バンキングによる預金等の不正払戻し件数・金額について、2023年度の個人顧客の被害件数は4,980件、被害金額は8,107,000,000円で、2022年度と比べ件数は3倍に、金額は4倍近くに激増しているということです。

インターネットバンキングの不正払戻しが増加している背景
インターネットバンキングの不正払戻しが急増している背景の一つとして、フィッシング詐欺の巧妙化が挙げられます。

フィッシング詐欺の手口として使われるなりすましメールは、あたかも金融機関から送られた本物のメールに見えるよう巧妙に作られています。近年では、差出人に実在する金融機関のドメインを使用したなりすましメールだけでなく、独自ドメインを使用する手口も増えています。また、メールだけでなく、SMSやメッセージツールなどが悪用される場合もあります。

それらの金融機関になりすましたメールによって、インターネットバンキングのIDとパスワードを窃取しようとします。近年、ワンタイムパスワードを使った二段階認証も普及していますが、ワンタイムパスワードそのものが盗み取られる被害も発生しています。二段階認証を設定したとしても、そのワンタイムパスワードが不正に取得されてしまうと、不正払戻しが行われてしまうことになりますので、注意が必要です。

その他のトピック

インターネットバンキングを安全に利用するために
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