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(9)自分の外の枠を外す:ペルソナシフト

 ロールシフトは自分の中の複数の自分に気付くアプローチでした。今度は外の複数の自分になれるということです。誰かの意識に入って会話したり、情報を取ったりする経験をすると、自分という意識の枠がさらに少なくなります。そして、この意識が入る対象は別の人物でも、魂でも、ハイヤーセルフやガイドでも、身体の部分でも何でも構いません。人は自由に他の意識になることが出来るのです。
 やり方はこれも簡単。対象の人間になりきってもらい、対話をしてもらうだけなのですが、質問者が本当にその人と会話すると思えることが大切です。多分、催眠誘導と同じことが起きていると思うのですが、誘導されやすい人であれば、本当にびっくりするような情報が入って来ます。
 例えば、ビジネスに使う場合は理想のお客様になってもらって自分のビジネスの問題を理解したりすることも可能です。東京でお会いした女性は、理想のお客様に入っていただいてご自分の集客の問題を見ていただいたら、「メディアが違う、ラインじゃないとダメよ」とご自身で言われ、その後ラインで告知をされるようになりました。
 技術者の人の相談があった時に本田宗一郎さんに入ってもらって情報をとったこともあります。また入る人で取れる情報が違うこともありました。ある人の経済的な問題の解決方法を聞くのに、最初はインドの聖者に入ってもらい、その後、ある有名な日本の経営者に入ってもらって情報をとったこともあります。同じ人にやっていただいたのに、答えが全く違いました。インドの聖者は心のあり方を詳しく説明したのですが、日本の経営者に入ってもらうと、それくらいの金額なら知人を探して借金したらいい、と即答でした。
 健康の話で良く使うのは、身体の問題の部分に入ってもらって情報を引き出すという方法です。心臓の発作で悩まれており、国立循環器センターとかに行っても原因の分からなかった女性は、心臓に聞くと「これは脳の問題であって、私の問題じゃない」と言われ、脳と話をしたこともあります。癌で亡くなられたのですが、亡くなられるまで1回しか発作は出なかったと言われていました。健康の問題に関しては、この身体と対話することが一番適切な解決法だと考えています。
 ビジネスや健康法に使えるだけでなく、スピリチュアル的なアプローチにもとても使えます。魂の声を聞く方法は「観察者のワーク」でご説明させていただきましたが、同じような感じで「ハイヤーセルフ」や「スピリチュアルガイド」に入ってもらって話をしてもらうことが可能です。
 これも誘導されやすい人とそうでない人がいます。催眠誘導が入りやすい人とそうでない人がいるような感じですが、質問者のマインドセットでかなりの確率で情報が出て来ます。そして、普通では出てこないような情報が出てくることがあります。
 そしてそれだけでなく、ハイヤーセルフやスピリチュアルガイドに入ると通常の顕在意識では出来ない霊的な処理ができる人もいます。多分、顕在意識の枠が外れるのだと思いますが、そういう意味でもペルソナシフトは活用の範囲が広い方法です。

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