アジャイルQAの心得4ヶ条|JaSST’21Tokyo参加レポート

はじめまして!SHIFTのアジャイル開発推進 第2グループの畠山です。
先日、「JaSST’21 Tokyo」に参加させていただきました。その中で触れていた「アジャイルQAで求められるもの」について、私なりの視点で‟深堀り”してみたいと思います。

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『JaSST’21 Tokyo(ソフトウェアシンポジウム)』とは
特定非営利活動法人ASTERの行う、ソフトウェアテストおよびソフトウェア品質において、運営と参加者の相互関係で学び合うシンポジウム です。2003年東京での初回開催から数え、今回で18回目の開催。今年は3月15日と16日の2日間、オンラインにて開催されました。

参考:JaSST’21 Tokyoタイムテーブル


2日間で、私は「QAマネージャーが考えるプロジェクトを成功に導くQAの取り組み」というヒューマンクレストさんのトピックがもっとも印象的だったのですが、今回はその中で触れていた「アジャイルQAで求められるもの」について深堀していきたいと思います。

アジャイルQAで求められるものは大きく分け4つあると、ヒューマンクレストの森さんは仰っていました。それは、「問題vsチーム全体になれるようなone team精神」「変化への対応力」「スピード感とバランス感覚」「俯瞰力」の4つです。これらについて1つずつ考えていきたいと思います。

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① 問題vsチーム全体になれるようなone team精神

アジャイル開発では、さまざまな役割をもった人たちがチーム一丸となって1つのプロジェクトに取り組みます。製品に対して責任を持ち、機能に優先順位をつけるプロダクトオーナーや、プロダクトの開発を行う開発チーム、開発チームと協調しながらプロダクトをテストし、品質保証するQAチーム。他にも製品の利用者や管理職などの利害関係者など多くの人が携わります。

ここでのone team精神についてはタイトルの通り、問題vsこれらのチーム全体になれることが重要ですが、逆に言えば問題vsチーム全体になれないのはどういった時でしょうか。プロダクトオーナーと連絡が取れず開発を進められない時?開発チームとQAチームの関係が良くない時?それぞれの向かっている方向がバラバラの時?無限にシチュエーションはあると思います。そうなった時、どうすればone team精神で取り組むことができるのか。

私は「まずは自分が仲良くする努力をしろ」ってことだと思いました。単にそれは言いたいことを我慢することではありません。「ここはもっとこうするべきだ。」ではなく、「もっとこうしたら良くなるからこうするのなんてどうですか。」など、言い方ひとつで印象は変わます。そこに気を配るのが一番だと思います。


② 変化への対応力

対応力とは何か、Googleで検索するとこう出てきます。

「対応力とは一言で表現すると『あらゆる事に対して柔軟に対応できる力』。 たとえば、想定外の出来事やトラブルを適切に判断したり周囲の状況を把握したりしながら対処できる力のこと。」

こういった対応力をどう培っていけばいいのか。私はこの答えは「経験」だと思いました。

変化に対して行動できても、それが間違っていたら対応力にならないですし、正解がわかっていても動けなければそれも意味がないです。臨機応変に今までの経験から導き出した答えを出すことでできること。たくさんの経験とほんの少しのセンスが必要になりますが、QAとして身につけなければならない力です。人は変化を嫌うとよく耳にします。しかし、変化によってより良いものを生み出すことができます。ネガティブに考えず前向きに取り組みたいですね。


③ スピード感とバランス感覚

これは限られた期間で適切なテストを実施するということです。弊社は「品質」を取り扱う会社です。常に品質の良いものを意識しなければならないのは当たり前ですが、仕事には期限が必ずあります。これらはどう意識すれば良いか。

まず、スピードは数を重ねることが向上への最短ルートだと思います。次に質の部分はこれまで学んだ知識や注意力が必要になります。これらの均衡が偏った場合は何が足りていないのか。私は「集中力」ではないかと思いました。つまり、「スピード感とバランス感覚」という言葉の裏側には「集中力」が常に見え隠れしているのではないかと感じました。


④ 俯瞰力

俯瞰力はあまり聞き慣れない言葉かもしれません。上空から下の世界を見渡すように、ものごとの全体像を読みとることを意味します。アジャイルQAに当てはめると、全体を見ることや客観的に見ることを意識するという意味になります。ではなぜ、それをしないといけないのか。

例えば、あなたが探検家だったとします。広いジャングルの中をひたすらまっすぐ目的地に向かっているつもりでいます。しかし、向かうべき方向から少しずつずれていってた場合、いつ気づくことができるのでしょうか。もしかしたらそれに気づかずに取り返しのつかないところに行ってしまうかもしれません。

ではどうすればよかったのか。それは定期的に高いところに登って今いる場所が間違ってないか、広い範囲で見直すことです。これはどのプロジェクトにも当てはまると思います。目先に集中を持っていかれて、本来の目的と反れてしまう。そういったことのないように、定期的に足を止めることも大切だと思いました。


最後に

ここまで触れてきた4つのことを、今からすべて同時に意識しようとすると絶対なにかが抜けてしまうでしょう。まず、今の自分は何ならできるかを一度考えてから取り組んでいきたいと思います。私は特に俯瞰力を意識し、一緒に仕事をしている人たち全体に目を向けていきたいと思います。


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執筆者プロフィール:畠山 一海
新卒で通信業界にてキャリアショップの店舗スタッフを約1年間経験後、人材業界にて転職プラットフォーム新規開拓営業を約2年間経験。2021年1月にSHIFTに入社し、いち早くテスト業務に慣れるために日々奮闘中。


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