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社内技術イベント「自動化Night ☆」を開催しました

こんにちは。自動化エンジニアのtmshfです。
先日、2月25日に社内向けの技術勉強会を主催しました。
社内勉強会の効果についてはどちらかといえば懐疑派だったのですが、最近になって色々と思うところがありましたので、少し言語化してシェアしてみたいと思います。

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どんなイベント?

イベントタイトルはずばり「自動化Night ☆」
※ 前任(前々)から引き継いでいるタイトルがいささか古めかしいのはご愛敬です。

ソフトウェア検証をサービスとして、日々お客様にご提供している弊社のメンバーが、現場で得た自動テストの知見について発表したりトークするイベントです。

ZOOMによるオンライン、平日の業務外時間に開催という形式でしたが、東京勤務の方を中心に数十人の方に参加していただきました。テストの自動化というニッチなジャンルにも関わらず、予想を上回る数の方に来ていただけたのは嬉しい限りでした。

イベントの進行は、発表とQAタイム込みで1テーマあたり30分、それが3コマ並ぶ、わりとコンパクトな組み立てです。

各テーマの発表内容

今回の発表テーマはこちらでした。

・GUI自動テストツールCypressを案件で使ってみた
・テスト自動化のお悩み相談
・AutifyなどのAI・ノーコード系テストツール選定と導入事例 ~Racineとの違いとは?~

残念ながら、各テーマで発表した内容については詳しくご紹介できませんが、概要だけピックアップしますと、例えば1つ目のCypressに関するテーマ。

GUI自動テストにおけるSeleniumとCypressとの技術的な違いや特性の説明に始まり、案件ではどのようPOCを進めていったのか、お客様とその情報を共有した結果どうなったのか、そこから担当者が感じたフィットするユースケースに関する知見を発表していただきました。

3番目のAutifyに関するテーマでは、AI系テストサービスの概要説明にはじまり、mabl / magicpod /  testimといった競合サービスとの差異評価と選定ポイント、導入後の変化について事例紹介として発表していただきました。

いずれもお客様の案件で得た知見を紹介したり、効果について言及されるなど具体的な内容が多く、参加者の皆さんにとって見応えのある内容だったと思います。

ちょっとした工夫など

「できるだけインタラクティブにしたい、敷居を低くしたい」というのが主催側のミッションでした。

QAボードを活用
オンラインのQAボードを用意して、発表に並行して質問を投げてもらいました。発表者は資料とQAボードを並べた状態で画面シェアして発表を進めていくスタイルです。

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インタラクティブになりますし、質問には「いいね」ができるので皆さんの知りたいポイントを可視化できます。

副音声的なZOOMチャット欄
これは意図的ではないのですが、結果的にそうなったりするという話です。

技術的なイベントとはいえ、参加者の敷居をあまりあげたくないという思いがあります。今回で言えば3番目のテーマ「Autify~」などは特に、今まで自動化エンジニアが必須だった自動化プロジェクトがノーコード・ローコードツールによって変わってくるというお話ですので、なおさら幅広い意味でのQAエンジニアの皆さんに参加してほしいという思いがありました。

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とはいえ、技術的な深い話を求めている参加者層も居る、というジレンマもあります。

折衷案というわけではないですが、ZOOMチャットでは技術的に造詣の深い人たちがポンポンポンとチャットでコミュニケートして、むしろそっちのほうが盛り上がっていたりする、いわば副音声放送のような多元コンテンツになっている瞬間もありました。参加者としては情報量が多くて見応えがあったのではないかと思っています。

社内イベント、いいところ、よくないところ

技術者はなるべく社内の活動だけにとどまらず、社外のイベントに参加してフラットに最新の情報を得るべきというのが持論です。
社内イベントのよくないところはざっと以下のような感じでしょうか。

・井の中の蛙さんになりがち
・情報があまり新しくない
・社外の知り合いが増えない

その一方で、社内イベントには独特のメリットがあるとも思いました。

メリット1 生々しい話を聞ける
お客様の反応や、社内で展開されるナレッジを盛り込んで話せるのは社内イベントにかぎり可能なことです。参加者の中にはそういう部分に期待している方も多かった気がします。自分がすぐに使える知識を得る勉強会であれば、参加したくなりますよね。

メリット2 心ゆくまでQAできる
限られた時間でQAに答えるのが難しいのは技術イベント共通の課題だと思います。社外系のオンラインイベントだと、本編後の懇親会を回答時間にあてたりされていますが、参加できない方も多いと思います。

今回のイベントでは登壇者の皆さんには、いただいた質問にはすべて時間差でもよいのでご回答いただいて社内SNSに公開しました。イベント後に少し議論が続いたりしているトピックもありました。こういう事が可能なのも社内イベントならではだと思います。

思想的な部分も聞ける
今回の発表では、ツールの利用方法や効果だけでなく、ツールやサービスがもつ思想的な部分についても触れていただきました。

Cypressでいえば、Seleniumとの基本的な方向性の違いや創設者の掲げている理念。AI系テストツールであれば競合各社の方向性の違いについても、あくまで見立てレベルではありますが見解を聞くことができました。

お客様に最適な価値を提供するために常にツールを探している技術者としては、背景としてこういう情報を知っていることは実はとても重要だと思います。

社外イベントだと、そこまでハッキリと言い切って良いのか難しいところがありますし、社内の公式イベント(業務内イベント)だと、実利にそぐわないことを深く話すのはコスト的にも厳しいと思います。

このあたりも社内の有志イベントならではの利点だと思いました。

また、これはメリットという程ではないかもしれないですが、社内のイベントを通して、それまでは興味も持たなかったタイプの方が、コミュニティのチャンネルを得てやがて社外のイベントにも参加し始める、というパターンもあると思います。

まとめ

今後もある程度の自由度を保ちつつ、社内イベントは続けていきたいと思っています。

特に気にしているところと言えば、登壇者される方には「さわってみた。やりました」を発表するだけでなく、「どう思うのか、どうなりそうか」という技術者の視点を込めて発表してもらいたいという点です。

また、弊社には東京以外の札幌、名古屋、大阪、福岡に拠点がありますので、オンラインという利点を生かして各拠点からも参加してもらえたら拠点間の業務外でのつながりが生まれて社内コラボレーションの活性化にもつながるのではと思いました。(単に私が遠くの拠点の知り合いを増やしたいだけかもしれないですが。)

そして、業務やご家族の都合で参加が難しい方もたくさんおられます。ライブ参加は難しくても、非同期でコンテンツをシェアできるようにしたいと思っています。効率よくシェアできる方法について模索していきたいです。まずはイベント録画しておいて圧縮編集するところから、始めて行きたいところです。

本日はここまでですが、またこちらでイベント結果の続報をさせていただければと思います!


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執筆者プロフィール:森川 知雄
中堅SIerでテスト管理と業務ツール、テスト自動化ツール開発を12年経験。
SHIFTでは、GUIテストの自動化ツールRacine(ラシーヌ)の開発を担当。
GUIテストに限らず、なんでも自動化することを好むが、ルンバが掃除しているところを眺めるのは好まないタイプ。
さまざま案件で自動化、効率化による顧客への価値創出を日々模索している。

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