漫画『チェンソーマン』の感想
春から大学生の息子のススメで読んでみた。
日常の恐怖や不安といかに向き合うかについて考えさせられた。コロナ禍で世界中が不安とかそういう負の感情と戦っているさなかに。
とある悪魔と契約することで魔人と化す、みたいなことが物語の設定。
そんで悪魔は「〜の悪魔」という風にいろいろ出てくる。たとえば主人公なら「チェンソーの悪魔」と契約したわけ。
そして、ここがポイント。「〜の悪魔」の力、その悪魔と契約した魔人の強さは「〜」に対して人々が抱いている恐怖や不安の大小に比例している。
たとえば主人公の魔人としての強さは、人がチェンソーに抱いている恐怖の総量だから、そこそこ大きい。だって、誰もがふつう刃物とかって漠然と怖いし。
そして、主人公が対峙する最大の敵は「銃の悪魔」だ。そりゃ強いはずである。
非日常的な「爆弾」の悪魔なんかも出てくるが、アメリカなど「銃社会」の日常の恐怖や不安ほどではない。余談だけど「スマートガン」で銃社会と本気で戦うってすごいことだ。
作品は、血どばどばのスプラッタな画が展開するから、絶対的なアンチホラーには向かないと思うけど、単に怖がるのではなくて、日常の恐怖や不安に対する総量を客観的にとらえることの大切さ、悪魔に喰われないようにしなきゃと気づく。
“コロナの悪魔”は、どのくらいの強さだろうか?まずは6巻までイッキ読みすべし
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