世界のプラスチック・コーディネーター/Plastics cordinator シバ ヒデヒロ
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ITADAKIMASU・属! ~ロストプラチナム 舞台用 脚本版
【序】
開演前。これは会場の条件が整えば、是非行いたい演出(※ENDINGの章参照のこと)。
※ 来場者に任意・匿名で『貴方の忘れられない思い出をひとつ』専用用紙に書いてもらい回収する。協力者には『発光体:ホシノタマゴ』を手渡し、受付係より説明。(スイッチを押したときのみ光を発するアイテム。ボタン電池式。@¥80くらいの単価。お客様手持ちのスマホのライト機能での代用も一案とする)。
※ 受付係「
PC : 25 追悼。志村けんさん
時間の経過とともに、じわり喪失感と寂しい思いが強くなってくる。ネットを見るたびに、様々な方々の悲しみのコメントが目に入って来るからだろうか。
テレビの向こうのお笑い界の偉人を、こんなにも身近に感じていたとは自覚できていなかった。そんな自分自身に驚き、途方に暮れている。
親も学校も厳しかった幼少時代。
そういえば辛いことがあっても、土曜日の夜8時が近づいてくると、いつもワクワクした。志村けんさ
PC:24 Plasticsは青色猫の夢を見るか?
小さな頃、『ドラえもん』はみんなのヒーローだった。
ヒーローである、というだけではない。架空の遊び相手であり、頼れる存在であり、ちょっとドジで面白い友達だった。
テレビアニメは、俺が小学校に入って間もない頃にスタートしたのだけれど(そう! あの大山のぶ代さんバージョン。ガチ昭和w)
あの頃、もしドラえもんが、
「ハイ! スマートフォン!!」なんて言って、四次元ポケットからスマホを取り出したなら
PC:23 新型ウイルスとPlastics
新型コロナウイルス。
2020年2月20日現在。
予想されていたことだが、日本でも感染拡大のニュースが相次ぎ、いよいよのっぴきならない状況になって来た。
中国協力工場に「プラスチック金型部品」を発注している俺としては、常に動向を見守る毎日だ。
現在、現地の工場は動いているが、完全稼働とは言い難く、いつ本国から加工停止命令が入るかもしれない。流通面の心配もある。
蝙蝠が発生源とか言われているが、
PC:22 新年会とPlastics
最近、月日の経つのが本当に早い。
新年が明け、いくつか新年会をこなした日々が既に昔のことのようだ。世界中で予想もしないことが次々と起こるからなのかな。
新年会の中では、1月末に主催した、「プラスチック製造業の会」が特に印象的だった。
出席者はみな社長さんか、企業の舵取りをする役職の方ばかり。皆日本の現状に危機感を抱いていて、世界視野で未来を見つめている。
近年シーズンになると間を置かず発生
PC:21 抽選会とPlastics
「こんな時だからこそ! 夢溢る福引きを」
町の老舗スーパーで買い物をしたら、三回分の「福引き権」を得た。
抽選会場に貼りだされた言葉の意味はまったく不明だが、促されるまま抽選券を持って列に並ぶ。
特賞が「日帰りペア旅行」。一等賞が「和牛肉のセット」……色々当たるらしい。
列の頭二つ前の人がハンドルを握り、お馴染みのガラガラを回す。
出てきたプラスチック製の玉は青。大当たり! 和牛だぞすげえ。
PC:20 「ゲノム編集」って??
日々色々な技術が生まれている。
このコラムを書き出してから、プラスチックが環境に与えるネガティブな側面にも意識を向けるようになり(海洋プラスチック問題など)、そこから食品の安全性について考えるようになった。
「ゲノム編集食品」が解禁されるようだ。近いうちに家庭の食卓に並ぶ。
この「ゲノム編集」というのは遺伝子操作の新しいやり方で、通常より肉厚の魚や、より栄養価の高い野菜、アレルギーの原因を持た
PC:19 「アナログ」な要素をデジタルに。文章表現と「世界のプラスチック・コーディネーター」
文章を書くときは、予め内容や構成を決定してから進めるほうだ。
(下準備がないと、不安になっちゃうビビリなのでw)
しかし、初めに何もかもを固め過ぎてしまうと、書くことが単なる作業となってしまい、書いていてなんだかワクワクしない。
そこで、細かいところをあまり決めずに書き進めてみると、不思議なことに文章や展開に予想外の変化が生じる。良い意味でも、悪い意味でもだ。
最悪グダグダに終わってしまうこ
PC:18 増税とPlastics
やっぱりというか、とうとうというか。
ついに、このときが来ました。
二桁になっちゃったよ消費税。
コンビニで買い物をしてレシートを見たら、税率10%のものと8%のものがそれぞれ表記されてた。軽減税率というやつだが、なんだかややこしい。
消費税率を上げる理由と理屈は判るし、勿論先々のことを考えるとポピュリズムに偏り過ぎるのはどうかとは思うが、一応経営者の端くれとして、
「判ってる? 実際、ホン
PC:17 「3Dプリンター」に見る未来。
少量の試作品を作るのに適した「3Dプリンター」が、更に進化し、注目を浴びている。
使用可能材料は、ライク(類似)樹脂。
今のところ量産品に使用される樹脂に比べて強度不足だが、形を確認するだけなら問題はない。
俺が実際に触れた製品は、0.2mm幅の樹脂層で構成されているのが目視できて、いかにも脆そうだった(3Dプリンターにも価格帯・性能差があるので一概に語ることはできない)。
しかし、それがデー
PC:16 「試作品」。量産金型以外での製法について。
先日は、依頼を請けた「樹脂切削品」の納品日だった。
ユーザーさんが、例えば数量10個だけ樹脂製の「試作品」が欲しいとき、金型を作って成形まですると、数に対するコストが割高になる。
そんなときは、樹脂の塊(専用の材料)を直接NC加工機で削って検証可能な製品を作るという選択がある。これが「樹脂切削品」。
余談だが、この数量が20個~30個となると、シリコンゴム型を使った「真空注型」という選択肢も
PC:15 とってもバナナなPlastics
俺がいつも寝ている部屋に、突然バナナが現れた。
ベッドに横たわった足元の上、天井と二辺の壁が交差する角にぶら下がっている。
気になって近づいてみた。よくみるとぶら下がっているわけではなく、左右に三本づつ計六本の細い脚が、バナナにしか見えない胴体を支えている。
「なんとかモドキ」みたいな名前の、バナナそっくりの虫なのだろうか。大きさは本物のバナナと同じくらい。先端部分には頭。向こう側を向いているの
PC:14 音楽フェスとプラスチック・コーディネーター
お誘いを受けて、大阪で開催された「#勝手に天才万博」という音楽フェスに行ってきた。このようなイベントに顔を出すのは初めてだ。作法も判らない。
到着してすぐ「プラスチック・コーディネーター」として、何かネタに使えるものはないかと、会場のあちこちにプラスチックとの繋がりを探したが、「CDのケース」や「PP製のドリンクカップ」くらいしか見つからず、気づけば開演。いつの間にか熱気に引き込まれていた。
PC:13 Plasticsな誕生日
子供の頃、友達のお誕生日会に呼ばれ、プレゼントを渡したり、主役がケーキに立てた蝋燭の炎を吹き消して盛り上がったり、その子のお母さんが作った料理をご馳走になったりした楽しい思い出がある。
しかし、しかしだ。
俺の誕生日会には、友達を呼んでも、ほとんど誰も来てくれなかった。
「行きたいけど、ごめんな。わかるだろ……」
そんなお決まりのセリフが、受話器越しに何度も返ってきた。
「付き合い」でしゃーな
PC:12 世界のプラスチック・ターミネーター!?
ターミネーターの新作映画が公開になるらしい。
名作1・2の直接的な続編になるらしく、なんでも3~5は「無かったこと」になるとか。個人的には、4の続きを観てみたかったなあ。
『世界のプラスチック・コーディネーター』としては、思わず新作に『プラスチック製』のターミネーターを登場させてはどうか? と考えてしまった。
とても打たれ弱いが軽量で燃費が良く、動きがやたら早い。銃弾が当たるたびにパキパキ割れ
PC:11 プラスチックは、食べたらあかん!!
幼少時代。
幼い頃、俺はものを何でも口に入れる癖があったらしい。今は亡き母親に、心配と迷惑をずいぶんとかけた。
目を離すと、何でもかんでもすぐに口に入れるものだから、母親はいつも冷や汗をかきながら、幼子の俺を監視する毎日だったという。実際に口に入れたものは、例えば小銭だったり、ビー玉だったり、お菓子だったり(これはいいのか)。中には、たぶんびっくりするものもあったのだろう。
俺がマズイものを