皆さん、お久しぶりです!
すっかり(半年も!?)時間が空いてしまいました。。。その間、色んな方から見ていますよ、と声を掛けていただき、嬉しくも恥ずかしい気持ちです。未熟な私の文章にお付き合いいただき、いつもありがとうございます。

最近のシバジムですが、新オフィスに引越しをしました(原宿の南国酒家の裏です)。柴田さんと10何年選手の清水さんという空間が得意なシバジムディレクターの先輩が何度も何度も試行錯誤して作り上げた空間。2階建て100坪。なんだかドラマを見ているような気持ちです。3人足らずだった女性たちの小さな会社が、ひとつひとつの仕事を形にしていって、自社事業もはじめて、チャレンジするドラマ。私の感想はというと、私がいつも座っている席から全員の様子が眺められるのですが、いつも感無量?感慨深い気持ちでいっぱいです。BORDERSという柴田さんが8年前にはじめた洋服の新規事業、このアパレル大不況時代において直販で売れていてファンがついて大尊敬なのですが、そこの社員も6名くらいかな?シバジムも合わせると25名くらい?1クラス分くらいの20代~50代の女性たちがわちゃわちゃ働いている訳です。皆仕事に一生懸命で壮観です。仕事に懸命な人たちがお互いに刺激し合いながらさらに頑張るという環境。を、18年かけてつくった柴田さんは(手前味噌ですが)すごいなあと思います。人の力がすなわち会社の力ということなんだなあ。そしてクライアントやパートナー企業の皆さんに沢山のお花や中には白樺の木を5本!(SOLSOさん)をいただき、本当に恵まれていることを感じます。                            例えその時は身分不相応であっても、人は与えられた機会や、役割が先にあって、そこに追いつくように成長するように、素敵な職場環境も、それにふさわしい人間になるよう努力をするということにつながって行くではないかと感じています。

今回は「言葉」についてお話しできたらと思っています。 

私は言葉が大好きで小説を良く読むのですが、いくつになっても、
素晴らしい文章に遭遇すると、目ん玉丸くしたり、胸がいっぱいで本を閉じて呻いたりしています。
生涯で一番好きなものは、本かもしれないくらい、本や言葉が好きで、
常に言葉を読んでいないと脳が休まらないようなテキスト・ホリックです。
そんな私が「言葉」を生業にできていること(へたくそで嫌になるのですがそれでも)を、心から嬉しく思います。

また、柴田さんと割と異なる価値観を持っている部分が多く、よく怒らせる社員として有名な私が、柴田さんと一緒に働きたいと思い続け、10年近く一緒にいるのは、柴田さんが持つ言葉の持つ力が大きいようにも思います。
柴田さんのつくる言葉(コンセプト)は、真実をずどんと捉えて、てんでばらばらだった物事をまとめ、向かうべき方向を指し示すような、そんな力があります。
素晴らしい言葉には力があって、人や社会を動かすことができるもの。と、私は信じています。
私は残念ながら一人でコンセプトを生み出すことができないでいます。以前はそのことに劣等感を感じていましたが、今は社長と一緒に、これだ!
というコンセプトをつくれることを嬉しく感じています。あといくつつくれるのだろう。

私は昔からシャイで緊張しいなので、お喋りで伝える事に苦手意識があるのですが、昔から文章であれば、鮮やかにそして素直に、気持ちを含めて伝えることができました。
そして、新入社員の頃は、クライアントに伝えることのあらすじを書いたうえで、電話していました。上司に報告するために、流れのメモをつくってから伝えるようにしていました。そうこうしているうちに、頭に言葉が浮かぶのと、口から言葉がでるタイミングが合うようになってきて、言葉でもなんとか伝えられるようになってきました。
上手く言葉にできない人は、まずは台本書いてみる、という方法も有効かもしれません。

私はこれまでの自分の人生において、言葉の力によって、
色鮮やかに解像度高く描写することで、皆の思いがひとつになったり、もやもやしている課題をすぱっと整理できてスムーズに合意形成が計れたり、心からの愛情や尊敬や感謝の気持を大切な相手に伝えることができて分かり合うことができたり、そういうシーンを沢山体感してきました。言葉は、私をとても豊かにしてくれたと感じています。言葉を磨くことで、大切な人に大切に思っている気持ちを伝えることができて嬉しく思います。

では、言葉を自分のものにしていくための私が思ういくつかの方法をご紹介させてください。(個人的なもので、当てはまる方の方が少ないと思います、すみません💦)

■言葉をいつどんな風に書くのか。

私は仕事でもプライベートでも、ことあるごとに言葉にして書き綴っています。
忘れたくない思い出、言われて嬉しかった言葉、その時の自分の気持、
仕事での失敗、訓戒、改善点、すごい!と思った人の行動、うちのめされた言葉、突然思いついた名前、アイディア。

具体的には、大した方法でないのですが、、、Twitterで2つ誰も入れないアカウントがあって、一つがプライベート。一つが仕事。そこにとにかく沢山のテキストを日々ぶっこんでいます。まとまってかきたくなったら、長い日記を書きます。大体はすっごく嬉しいことがあったときと、仕事でものすごい反省をしたとき。
また、月1回のコーチングで1か月の振り返りと課題の整理を行いテキストにまとめることと、年末に一年の棚卸と来年と中長期の目標を綴ります。
また、プロジェクトごとにiphoneのリマインダーでファイルをつくって、思いついた事をそこに書きまくって貯めていきます。大型の企画の時はそこに、思いついた言葉とか、空間のイメージとか、ベンチマークとなる存在とか、ターゲットの描写とか、形容詞とか、何でもどんどんいれていきます。企画書にするときは、あらゆる参考文献などをようやくした10枚くらいのメモをつくり、それを企画書のページに振り分け、テキストの種が散らばった状態から再構築をしていくという方法で企画書(コンセプトブック)をつくっていきます。

■企画の中での言葉の作り方
言葉をつくるのって本当に難しいです。後輩に、よく相談をされるのですが、私も本当にまだまだなので教えを請われることも心苦しいのですが、正直上手く分解できない。。。
なのでうまく教えられない。。。
「小説の書きかた」「漫画のつくりかた」という本読んだだけれは体得できないように、
結局手法を教わることもはじめは大事なのですが、あとは書く、書くことで克服していく、書く事で課題を見つけていく、ことが大事なのではないかと思います。

言葉とひとつとっても、いくつかの種類があって、「正しく端的に無駄なく描写すること」が求められる説明文章、「心が熱くなり気持ちを一つにする」相手の志を受け止め増幅する文章、そして「誰に何と言ってもらいたいのか=コンセプト」や、企業の夢を指し示す「ビジョン」や「大儀・存在意義」といった確信的に撃ち抜く言葉もあります。どの類の言葉を今求められているのか、最初に把握することも大切だと思います。

文章がかけるようになるためには、まずは正確な文章を書くことから始めることをオススメします。沢山良い文章を読んで、違和感のある言い回しやつなぎがないかを肌感覚でキャッチして、滑らかになめらかに読めるように何度も鞣すような感じです。
なので結局本を読まないと書けませんか?と言われるのですが、柴田さんなんかはそこまで本を読むタイプではないのに文章がかけるから…良く分からないのですが、良い文章と悪い文章を肌感覚でも、つかめるということは重要だと思います。
気持ち悪い文章は大抵、主語・述語・動詞のどれかがひっくりかえっていたり、それぞれに形容詞がかわるがわるついていたり、かと思います。文章の骨からつくること。何がいいたいのか。そこに最後に少し、お化粧をしたり肉付けをしたりといった具合です。
形容詞付で、完璧な文章を、一発で書こうとするので、難しいのだと思います。

また、私は、30、60、100といった具合に言葉を上げていきます。
まずは言いたいことの骨を箇条書きにして(30)、そのページで言いたいことを整理する。
次に違和感を直して直して鞣して、前後のつながりなども加えて、形容詞も足して“伝わるように”アップデートしていく(60)。そうして一旦もりもりになったのを、最後全体や前後のページから流して読んで、削って、重複した表現や言い回しをシンプルにして、目的と合っているかのつじつまを合わせて、、で(100)。といった風に、全体を上げていく。
この方法も、結局は自分で書いて書いているうちに編み出した手法なので、
皆さんも皆さんのやり方を見出す必要があるのかと思います。


…言葉がテーマなのに、散らかっていて、すみません!
とにもかくにも、久しぶりに更新できたので、良かったです。(我ながら雑な仕事。。。)

本当になんともいえない時期が続きますね。タフネスが求められますが、タフじゃなくたって生きていける世界になればいいのに。そして私がタフネスにより分けられるのであれば、私はどうするべきなのだろうかということもよく考えます。

皆さんの心と体が健やかでありますように。またお付き合いいただけたら嬉しいです。

柴田陽子事務所 中原真理

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