見出し画像

【Splatoon2】好きなゲームがどうやったら盛り上がるのか動いてみた2021

はじめに

 ※今回のブログは、さとけん様主催による「こみゅリポAdvent Calendar 2021」に参加させていただいてのものになります。ありがとうございます! 色々なコミュニティの人々の知見が詰まったブログが毎日投稿されているものになります。是非ご覧ください(去年も面白かったので、同じく載せさせていただきました)

 あらためまして、 寝て起きて仕事して運営して寝る感じでsplatoonをやる時間がほとんどなくなってしまった、イベンターのOdaと申します。去年はこちらで「【Splatoon2】好きなゲームがどうやったら盛り上がるのか動いてみた」と言う題名で書かせていただきました。
 今年は大会を中心にどういう問題が起きて対処したのかを書かせていただければと思います。他の界隈の方から見て、Odaさんのとこは歩みが遅いわねーとか思われる点もあるかと思いますが平に。何かの参考やヒントになれば幸いです

対戦表管理による省力化と二次利用

 自分が管理している大会に「ベスト・イカップル杯」というのがあります。splatoon2で一番参加者が多いオンラインのコミュニティ大会で256~1024ペアぐらいが参加、年6回ほど開催しています。初心者が多く参加されているので4ペアの総当たりで3戦楽しめるのを保証しつつ、上位2ペアが本戦トーナメントに旅立ちそこからはガチの世界。という2つの対戦形式の組み合わせをとっています(この大会形式は他のガチ系大会でも使用しています)

 この大会で1番の問題となっているのが、大会進行に時間がかかる点でした。中でも対戦結果を集計してトーナメント表に反映させる時間が1番のネックでした。参加者がGoogleフォームに報告をすると自動でスプレッドシートのトーナメント表に反映されるシステムをみーさんという方が構築します(今でも多くのsplatoonの大会で使用されています) 
 このシステムのおかげで1024規模は10−16人で管理できるようになりました。ここまでが去年の出来事でした。(長くてすみません)

勝利報告(Googleフォーム)
予選総当たり
本戦トーナメント

 今年はこの対戦表の順位にポイントが付与され、プレイヤーランキングが自動生成されるシステムがあると界隈には有用なんじゃないかと思い、また、先述のスプレッドシートがスマホで読みづらい点(オフラインイベントでは重要です)などもあったので、そこも含めて新しい集計サイトを作りませんかと、エンジニアのえんぶんかたさんにお声がけさせていただき、できたのがテラコッタというサイトになります(名前さっき知りしました。笑)

terracotta

予選総当たり。右側の確定ボタンを押すとスコア入力画面に。左の順位表に反映されます
本戦トーナメント
プレイヤーランキング。ツイッターIDで管理。参加時にプレイヤーの名前を固定させて配信時に実況解説やファンの方が混同を招かないようになる副次的効果も生まれました

 来年はこれらを対戦表部分をTonamelに移行して、Tonamel+情報サイト(ランキングやプレイヤー情報)という形を模索する年になると思います。
 対戦表の管理は省力化が必須な作業ではありますが、そのデータの蓄積はチームやプレイヤー情報の宝庫となり、新しい価値が生まれる素地になるので、大会運営の中ではかなり重要なお仕事だと思います

補足:splatoonにおけるランキング

 splatoon はチーム戦のゲームですが、そのチームはアップデートでブキの能力が変わったりすることや人間関係などで固定チームより即席チームが多い状態です。ですのでその即席チームの強さの数値化ができると、配信や観戦者への資料に使えたり、招待制大会に使えたりもするので有用に思います。もちろん個人のランキングとしても価値があると思います

 集計方法としては大会の順位点をプレイヤーごとに付与し、その積み重ねをプレイヤーランキングとして公開します。参加チームのポイントを算出する際にはプレイヤーごとのポイントの合計を使用しています


多層化する大会(冬の界隈を乗り切るには)

 今年の頭にはコロナの影響でみんなの目標であるスプラトゥーン甲子園がなく、アップデートの頻度が落ちている状態。2月に次回作の発表がありましたが来年のいつかが不明で夏頃から中間層が減ってきているのを実感していました。その中でどうやったら盛り上がるかなーというのを考えて動いたのかの話になります

ガチ系大会の多層化

 ガチ系大会(ここではエリア杯+を指します)は秋頃から特定の上位勢によるチームの優勝が相次ぎ、そこを倒そうとする層の参加者が減り、参加チーム全体が減少していく流れに向かっていました。ただ大会の配信自体は配信のクオリティを上げつつ頑張っていたら、参加者数は減るのに見る人が増えていく逆の流れが起きていました。

今年の大会の参加者と参加チーム数の傾向(チーム数は100倍して表示)

 去年からこの流れはあったので、参加する層を細分化して別の大会を立ち上げて、各層に光を当てて満足度を上げる策に出ます。単純に考えて減少傾向にある大会を細分化するのは危険だと周りに言われましたが決行しました。

 エリア杯+の参加者がTwitterで仲間を募集する時、XP2800以上でお願いします(XPは個人の能力を示す指標の一つ)という掛け声が多かったので、声がかかりにくくチームを組みづらかった人たちに光を当てたXP2799以下の大会が1月に生まれます(エリア杯0)。当時エリア杯+の倍になる64-128チームぐらい集めて人気で、この大会は今でも開催されています。(次世代の運営育成の観点から、やる気はあるけど手持ちの大会が少ない方に主催権限を含めて全権譲渡しました)

 このあと、エリア杯+とエリア杯0の中間大会になるエリア杯00が誕生(XP2899以下)(この大会も別の方に譲渡)。エリア杯系統の大会は3階層となり、0を勝ったら00へ、00を勝ったらエリア杯+へという高みを目指す流れが生まれました。この辺りの高みを目指す対流を重要視する考え、同レベルの競争の質を保全する考えは、こみゅりぽでお話いただいた文化人類学の神谷先生から教わったことから来ています。ありがとうございます

 あとはエリア杯+の参加者が減ってもいいように自身の魅力を高めていく努力が必要で、外部から実力がある人に実況を(長谷川優貴氏水上侑氏田口正平氏など)お願いさせていただいたり、チャンピオン戦の開催やオフラインイベント化なども行ってきました。

 結果として、界隈が冬の時期は基軸となる大会の参加者に色々な角度から光を当てて楽しんでもらうなど人が離れることを抑えつつ、そこに新しい人が入る流れを作って、息長く続く状態を構築する。その大会を観戦するひとにも楽しんでもらう準備をして、晴れの舞台が用意することなのかなと思うに至りました

 エリア杯+は100チーム規模から最少開催チーム数である16−32規模になりましたが、先日第61回が開催されました。来年も土台を守りながらsplatoon3まで繋いでいければと思います

 というわけで、駆け足で今年動いたなかの2項目を書かせていただきました。お時間を割いて読んでいただきありがとうございました。そして大会をいつも支えてくれる実況解説や配信担当、素材作成の方々など本当にありがとうございます。感謝の気持ちを持って筆を置かせていただきます

こみゅリポAdvent Calendar 2021

 こみゅリポ アドベントカレンダー、次の寄稿者は CHANG さんです。イケメン眼鏡男子なポケモンのイベンターの視点からどんなお話が飛び込んでくるのか楽しみ!是非ご覧ください!

ここまで読んでいただきありがとうございました。
ご意見等 Twitter にいただければ大変ありがたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?