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「人生経験」ってなんだろう

時々ふと思うんですよ。「人生経験」って何を指す言葉なのかな、と。

若い頃、よく私が意見を口にすると「俺(私)、人生経験豊富だから言うけどさー」と言われたり、「あの人、人生経験豊富だから意見聞いてごらん」と言われたりしたんですが、

彼・彼女らの言う「人生経験豊富」って「セックスした人数が豊富」だったんですよ。

この年になるとさすがに「人生経験」でマウント取ってくる人いないですけど、あれ何だったんだろう……と今でも思うんです。

セックスと人生観

まあ、私は旦那としかしたことないんでアレですけど、セックスする前と後で特に人生観や思想が変わったという事はないですね……。

単なるY談は好きじゃないんですが、人生観や思想が変わるようなセックスしたという人の話は是非聞きたい。

でも実際、何人と関係持とうが、目覚ましく変わる事ってないんじゃないかなぁ……と思うんですよ。

村松梢風っていう、戦前~戦後の作家がいるんですけど、まぁお金持ちのお坊ちゃんで、女好きで有名で、金にモノを言わせて愛人を何人も囲っているような人なんですけどね、その女性遍歴を私小説にしたのが「女経」と「新女経」なんです。



まぁ、現在のフェミニストに見つかったら大炎上間違いなしの「男尊女卑」っぷり。女の価値は美貌と肉体のみというのを、隠そうともしない。

妻に浮気がバレて怒られても「俺はなんて恐ろしい女と結婚させられたんだ」と嘆き、

学生時代の憧れのマドンナと数十年後偶然出会ったら、幸せ太りの立派なオバさんになっているのを「あれと結婚しなくてよかったwww」と宣う。

逆に清々しささえ感じる、後味爽やかなクズっぷり。

なんですけどね、新女経の方では少しオッサンになったからか、肉体関係の描写は多少落ち着いてきてるんですよ。

でも、こんなこと書いてあるんです。

有楽町駅で彼氏と待ち合わせしているだろう女性を見て、恋愛に盲目となっていて刹那のに身を委ねているのだろうと思いを馳せます。そして

ああ! 彼はいつ来るのだろう? この恋愛には間違いなく不幸だけがあって、幸福などありっこない、といった風に、その光景は見える。

……。

いや、なんていうか。学生時代からモテモテで、何十人と肉体関係を持っておいて「リア充爆発しろ」って感情持つものなんですね……。

あなたは人生経験が豊富ですか?

で、結局「人生経験」って何を指すんでしょう。

今、私に「人生経験は豊富ですか?」と尋ねられたところで「微妙」と答えるしかないんですよね。

で、それは一生そう答えるのだろうなとも。

私が思うに、たぶん人生経験とは、いわゆる「人生の門出」を経験したかではなく、「自分のしたいことを実現したのか」という事だと感じています。

私はまだ、「したいことをしている途中」なんですよ。今まで何個か達成はしていますが、まだまだ「したいこと」のリストは完遂できてないし、これからもそれが増えると思うんです。

だから若い頃に、セックスした人数=人生経験だとマウントを取って来た人は、セックスが人生における最重要項目だったのだろうなぁ……と。

まぁ世の中色々な考えがあるので否定はしませんが、私とはそりゃ気が合わなかったろうなぁと思います。

一般的な「学校生活」や「会社勤め」って、そんな「この人生でしたいこと」が合わない人と一緒に過ごす事になるわけで、そりゃ少数派になれば苦痛になるわけだなぁ。

現在も繋がっている学生時代からの親友たちや、趣味の友達はそりゃ「したいこと」が似ているわけだから、気が合うわけだ。

ということは「仕事」も「したいこと」が一致している人とすることが重要なのだなぁ。

と、多少悟りを開いた樽瀬川なのでした。

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ライターをやっています。 観光・歴史・文化系の記事が得意です。
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