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280億円の赤字予想を発表したあおぞら銀行、株価と決算概要は?

あおぞら銀行の2024年3月期の決算が、280億円の赤字になると発表されました。

今回はあおぞら銀行について調べてみたいと思います。

あおぞら銀行が業績予想の下方修正、赤字予想に

2023年度の第3四半期(2023年12月末)の決算および通期(2024年3月)業績予想が発表されました。

あおぞら銀行 決算概要

元々は純利益240億円で予想されていたのですが、予想が修正されマイナス280億円と赤字の予想に変わりました。

元々の予想から520億円の下方修正ですね。

業績下方修正の理由は大きく2つあり、1つは米国オフィス(アメリカ不動産)への貸し出しで、引当金繰入が発生したためです。

引当金とは、将来の損失に備えるため、今のうちに予め費用を計上することです。

引当金とは、企業会計において将来発生する特定の費用や損失に備えるため、あらかじめ当期の費用として繰り入れて準備しておく見積もり金額のことです。具体的には、将来の退職者への退職給付引当金や、取り立て不能な売掛金などの貸倒引当金が該当します。

SMBC日興証券:用語集

つまり、米国オフィスで将来損失が発生する可能性が高くなったため、当期のうちに将来の損失を計上するということです。

もう1つは、外国債券を中心とした有価証券について、ポートフォリオ再構築のため売却処理を加速するためです。

有価証券は基本的に、売却時に利益もしくは損失が発生します。

今回の有価証券の場合は、購入時より安値となる覚悟で売却して、現金(キャッシュ)を確保して、有価証券ポートフォリオを再構築するということかと思います。

あおぞら銀行の赤字は一時的なものか?

ここから先は筆者の考えを含みます。今回のあおぞら銀行の赤字の原因は、米国オフィスへの引当金、有価証券の処分の2つです。

まず1つ目の原因の引当金は、将来の損失に対する費用計上で、現時点では現金は失われていません。

2つ目の原因の有価証券処分も、今期に実施せず来期に先送りすることも出来たのではと思います。

巨額の赤字計上を覚悟して、引当金計上と有価証券処分を同時に行うということは、ある意味潔いと捉えることもできます。

一度のメスで損失を出し切り、来期以降に立て直すというのは立派な経営戦略と思います。

あおぞら銀行の株価は年初最安値?

あおぞら銀行の2024/1/31(水)の終値は3257円でした。2/2(金)の終値は2150円と、株価は30%以上下落しました。

Yahooファイナンス あおぞら銀行

あおぞら銀行の赤字は15年ぶりとのことです。15年ぶりの赤字というショッキングな出来事で、株価は大きく下落しました。

株価はどこまで下がるでしょうか?筆者としてはどこかで止まると考えています。

今回のことは特殊例、という記事も出ています。

今後あおぞら銀行はどうなるでしょうか?また調べてみたいと思います。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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