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あの子はなぜ忖度をするの。

どうもしいたけです。
普段は教育に関わる仕事をしています。

いつも頑張ってはいるのですが、
子どもたちの気持ちになって考えるのは、
とっても難しいですよね。

自戒を込めて、メモしておきます。


楽しかったことを話せない子たち。

この夏こんな体験をしました。

場面は、地域のボランティアです。
小3〜中1までいる異学年の集団でした。
普段全く関わらない子どもたちと活動するので、
最初にアイスブレイクがてらこう聞いたんです。

最近の楽しかったことをペアの人と話してみよう。

しいたけの聞き方もまずかったのかもしれません。
でも、みんなが静まりかえると思いませんでした。
ワークが始まるまではワイワイ話していたんですよ。
ある程度の関係性のある子たちだったはずなのに。

そうしてこう聞かれました。

どういう意図で話せばいいですか?
中学生の子

なんかね、こう聞かれてとても悲しかったです。
きっと、普段から大人の意図を汲み取って、
間違えないようにやってんだなぁと感じました。

自分の感じていることを言うのも難しいのかなぁ。
半分は思春期があるのかなとも思ったけれど。

その後は、詳しい手順を改めて話して。
そしてお手本を見せて話すことができましたが。

どうしてこんなに大人を気にしているのだろう。


間違えられない学校。

この出来事を周りに話していると、
違う場でこんな意見を聞くことができました。
ちなみに教育職の子ではありませんでした。

「俺、ちょっと気持ち分かるかもなぁ。」
「それって学校の先生のせいやろ。」

だってさ、学校の先生ってさ。
自分の求めてる答えじゃないと、
すっげぇ塩対応するやん。

俺ちっちゃい頃は授業好きやって、
何でもかんでもたくさん喋っていたけど。
だんだん周りと先生の空気読んで、
先生の思っていることを言うようにしてたで。

だから大人が何を意図しているかが、
わからへんとすごく不安になるんじゃないの。

多分そいつ何したらいいのかは気付いてるで。

自分にはなかった視点だったので、
とても考えさせられました。
確かに自分の想像した筋書き通りに、
子どもたちをコントロールしてしまっているなぁ。

例えば、指導案とかもそう。
この発問をしたらこのように返ってくるので、
この次はこう展開していく最後はこうまとめる…。
と、無意識に考えている自分がいました。

案はあくまで案であって、
その通り進めるのが大切なのではないのに、
いつの間にか、目的と手段が入れ替わっていたんです。
だから、かき乱す子はそっけなくしてしまうし、
求めている答えを言ってくれる子は
最後のまとめとして発言させる。

そのように子どもたちの動きをコントロールして、
もしかしたら主体性を奪っていたのかもしれない。

そうやって教師主体でどんどん進めると、
大人の意図が読めないと活動できない子になるという
二次的な影響も与えているのかもしれないですね。

ただ、一対一でなく。
一対集団なんですよねぇ。
それじゃあ、どうやって授業するのか。
実際問題そんなのは理想で出来ない!
って考えになってしまうかもしれません。

ただ、こうやって立ち止まること。
無意識の習慣に気づくことに価値があると思います。
ネガティブな文化は世代を超えて伝染してしまいます。
後輩が増えた今の自分にできることを考えたいですね。

一体、自分に何ができるのだろうか。


子どもが嫌がるSOSと喜ぶ3つのK

これまた違う場でのことです。
ある先生が教えてくれました。

喋りたがる先生
教えたがる先生
仕切りたがる先生


このSOSが強い先生は嫌われる傾向があるよ。

子ども視点で考えてみると納得です。
私たち大人だってそうですよね。

例えば
何か仕事をやる時にやたらやり方を教えてくる人。
ある程度、度が過ぎてくると、
じゃあ自分でやれよ!ってなってきますよね。

例えば
飲み会の幹事の人が仕切りたがりの時。
鍋の入れるタイミングとか肉の焼き加減とか。
言われすぎると腹が立ってきますよね。

面白くて分かりやすい授業の先にあるもの。
自分の大切にしたい信念や想いが無いと、
このSOSに引っかかるかもしれません。

子どもが喜ぶ3つのKも教えてもらいました。

自分で考えたい
自分で気づきたい
自分で関わりたい


この3つのKが多いと喜ぶ傾向にあるよ。

授業の中で自分が大切にしたいことを考え、
その上であえて分かりやすく教えないような、
そんな場面も作っていくのも大切なんですよね。


これっていう正解はないでしょうが、
そうやって子ども目線で考えていきたいものです。


原因を探して見つけると、
安心できます。

大切なのはそこから、
物事の関係性を見つけていって。
なぜそうなっているのか。
私にできることは何なのか。
と考え、自分にできることをする。

文句ばっか言ってる先輩には、
なりたくないっすよね。
またね。