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行き過ぎたフェミニズムっていわれた。

ガスライティングとは、この男尊女卑の社会で、女性差別はない。むしろ女性は優遇されている。男のほうがつらいというように、私たちの判断能力や感覚を否定され、状況操作することで現実感と判断能力の喪失を狙うものだ。

そして女性の言葉を奪う。

そして、最終的に被害者は精神的に疲れ果て、破局まで追い込むことを意味する心理用語なのである。


このnoteによく出てくるのが前の恋人のはなしなのだが、しばしお付き合いしてほしい。

もちろん、恋人は男女平等は達成していると思っていたようだ。

自分が学んだことを共有して、一緒に考えたいと思っている私はもちろん恋人にもフェミニズムの話題をだした。

時々、恋人はどうおもっているかな?と疑問を投げたり、こういうことがいま話題になってるよね~と話を投げると、いつもきまって不機嫌なのだ。

そして、それでよく喧嘩した。

「しろは女性差別にばっかり言及するよね。男だってつらいんだよ?なんで女の人ばっかなの」

その言葉が彼の口から出たことにシンプルに驚いた。

だってそれはTwitterでよくみる言葉だったから。

まさか、彼がそんなことを言うなんて。

考えてもいなかった。

彼は、男女に対して公平に接していたし、男女どちらからも人気が高かったから。そういうところが好きだった。

下ネタも苦手だったり、私が嫌がることは絶対しない。人として尊重されているのだと思っていた。


なるほど、彼は男性優位社会の恩恵をがっつり受けて育っているのだということに初めて気づいた。

だから、私が見えている世界は見えていない。

どう考えても女性のほうがたくさん負担を強いられているじゃないか!

と叫びたくなった。


私たちは、その県内でトップの偏差値を誇る高校に通っていて、男女の数は五分五分。そして、基本的に中学校でトップだった子たちがそこへ入学するのだ。ちなみに、その高校を卒業したということは一種の勲章のようなもので、その県内では水戸黄門の印籠のようなもの。

そして、うちの高校に進学するのは、社長のご子息、ご息女だったり、医者や教師、弁護士、大学教授など、先生と呼ばれる方々の子供だったりする。

そして、うちの高校に合格するための学力をつけさせることができる財力をもった家庭の子供ばかりなのだ。

その時点で私たちは恵まれているのだ。存分に勉強に打ち込めるだけの環境、そして、学習材料、そして学力を維持するための塾に行かせるだけのお金を子供につぎ込めるだけの余裕があるのだ。

そして、東大、京大など旧帝大、または医学部に行くという子が多い。そして、浪人を許される子が多いのだ。

私は、彼はその特権に気づいていると思っていたのだ。

この私たちが得られている特権に。そして、男性だから受けられている恩恵を。

そして、私たちは一緒に東京に進学しようとした。

彼は東大にいくために浪人した。もちろん予備校に通ったのだ。

彼の男友達には、東大,京大、その他の旧帝大、そして早慶への進学を決めた人が多くいた。そして、それがかなわなかった人はみな浪人した。

そして、私の友達にも、東大へ一発合格し、進学した子もいた。でも、親に女の子だから浪人はあきらめろ。と言われた子もいた。すごく頭がよくて、模試で京大がA判定で京大に行きたかったのに女の子だから、親元にいてほしいという親の希望で地元の大学に残った子もいた。

そして、東大に受かった子。その子は学年で一人だけ、受かった。多くの男子とその子が受けた。

私はその子が何を言われたか知っている。

「女の子なのに?受かったの?ほかの男子みんな落ちたのに?」

その時点で男性と女性は全く違う。そして、うちの高校だけかもしれないが男子生徒は目標設定を高くし、それを達成する。

女子生徒は、目標を低く設定し、それをやすやすとクリアさせる。

私たち、女性は知らず知らずのうちに可能性の翼を折られている。

どうせ、女の子だから、頑張っても仕方ない。

何度も言われた。

そういう場面を彼は知らない。見てはいる。でも、気づかない。気づこうともしない。

男性だから、得られたものがあるということ。

男性だから、言われなかった言葉があるということ。

男性だから、やる気をそがれなかったこと。

男性だからこそ、女性について考える機会がないということ。

男性だから、それだけのことで、私たちが直面するような課題にはぶち当たらない。だから考えない。考えようともしない。

見たくない。自分が認識しなければ考えなくて済むから。


生理と受験がかぶって、思うように受験ができなかったこと。

センター試験の前日にクラスメイトの男子が言っていた、センター試験の日には痴漢が増えるということ。

試験に遅れるのが嫌で被害者が泣き寝入りするから、という理由で多発すること。

それに対して、アハハ!と笑い話にできる男子生徒。

何も考えていない、なにも感じていない、それでも楽しく生きれる。

夜道は歩くのが怖いこと。

自衛をすることを余儀なくされること。

洗濯ものを外に干せないこと。

何も気にすることなく、のびのび生活できる男性がただただ、うらやましい。

加害されることを恐れて、被害にあうことを避けて、気をつけて生きるしかない女性である私は、細心の注意を払って自衛するしかない。

そして、最大限の自衛をしていたとしても、被害にあえば、被害者の落ち度となり、責められる。


一緒に東京の大学に行くという目標を共有して、同じ未来を描いていると思っていた恋人と、ちがう現実をみていた。

そしてそれは、一緒にすることは不可能だった。

どうにかして一緒の未来を作りたかった私は、手を尽くした。

わかってもらおうと、彼が好む論理的な話し方をした。

いいたいことを箇条書きにして、彼に話した。

でも、聞いてくれなかった。

男のほうがつらいというように、私の判断能力や感覚を否定され、現実感と判断能力の喪失を狙うのだ。

わたしは言葉を奪われた。

精神的に疲れ果て、話す気力もわかなくなった。



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考えるきっかけになれば、と。 余白のある暮らし。 読書。紅茶。
コメント (3)
いつもnote拝見しております、さあいです。
私も(恋人ではないですが、)男性の友人から「もう男女差別って解消されてるじゃん?」と当たり前のように言われたことがあり、ぎょっとした経験があります。
同じ世代なのに、「男性側」から見たらそうなのか…とショックでした。
「男性優位社会の恩恵」、まさにその通りだと思います。
そしてその影響を若い世代もしっかり受けているんですよね。
男女不平等な「当たり前」を「当たり前」と思わないよう、日々考えていこうと思いました。
コメントありがとうございます。
気づくのが遅くなってしまいました。
そうですね、わたしも男女差別なんてないと言われたことあります。
差別というのは、特権がある側からは見えづらいんですよね。だから、たいしたことないことで、騒いでると思われたりしてしまう。
表面上の目にみえるはっきりした差別はないけれど、内在化して、社会になじんだ差別が見えないのかなと思います。
多くの人が、当たり前を当たり前と思わないこと、小さな違和感を無視しないこと、少し生きづらいかもしれないですが、疑問を持つこと、それだけで男女不平等の解消への一歩になりますね!
「男の方が辛いんだからそんなの大したことじゃないよ」って女の意見を抑えつける人がたくさんいるの、ほんと絶望しますね。
「男も辛いんだ、だから社会を変えるために一緒に頑張ろう」ならまだ理解できるんですけど
日本の女性差別は根深いな〜と思います。政治とか企業の上層部などの意思決定の場に女性が極端に少ないのは害が大きすぎます。
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