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豚生姜焼きが好きだ!唐揚げも好きだ!

吾輩は主に浅草橋近辺で勤務している。
TechnoEdge編集部のある技研ベースが、吾輩の根城である。
週末の夜は技研ベースは技研バーへと変わる。

技研ベースで仕事をすることの快適さは、たぶん普通の人の想像を超える。
特にプログラミングや原稿、プレゼン資料作りなど、短時間にかなりの集中を要する仕事をしているとき、まさに「飯を食うのすら面倒」という状態になる。

こんなとき、落合陽一くんはレトルトカレーをストローでチューチューやるらしいが、技研ベースでは平日の昼間はカレー屋さんが併設されているので、注文すればカレーを自席まで運んでくれる。支払いはPayPayで良くて、カレーを食べながら片時も画面から目を離さずに資料を書いたり、デバッグしたりしてカレーを食べ終わると、自動的に片付けられる。

これほどホスピタリティ溢れたサービスはWeWorkはもちろん、Googleにだってないだろう。技研ベースは仕事ジャンキーにとって最良の環境なのである。コワーキングスペースでありながら、無料レンタルの大画面ディスプレイをつないで効率的な作業をすることもできる。買えば3万円以上するHHKBも無料で借りることができる。プリンタもあるしコンビニも近い。

これほど恵まれた環境はちょっと他にないのではないか。

ただ、さすがにいくら技研ベース内のカレー屋さん、「カリーギーク」のカレーが美味しかったとしても、毎日カレーを食べるというわけにもいかない。ところが浅草橋には、そもそもガツン系の飯屋がたくさんある。野郎ラーメンもあればタイ料理もあれば餃子の王将もあり、トンカツ屋などは名店が二つもある。僕はとんかつ藤芳のカツ丼にハマっている。

やまいちのカツ丼のような洗練された感じはないのだが、ふつうに「これはカツ丼だ」というカテゴリの中ではかなり上位の美味さだと思う。

藤芳のカツ丼。これが1000円で食えるというのはお得としか言いようがない

ただ、カツ丼、ラーメン、カレーの繰り返しだとさすがに飽きる日がないわけでもない。

かつて、プログラミングに熱中するといえば、秋葉原のタイムズタワーにオフィスがあったとき、タワーの目の前にあった「かんだ食堂」が最高だった。ランチは激混みだが、とにかく「かんだ食堂」の生姜焼き定食はソウルフードと言って良いくらいに好きだった。

毎回悩むのだが結局かならず生姜焼きを選んでしまう。
しかしその「かんだ食堂」も今はない。

それでも無性に生姜焼きが食べたい、パワーが欲しい、と思う日がある。

「力が欲しい・・・」

そんな気分になったときのギークが吸い込まれていくのが、技研ベースからまっすぐ30メートルくらいのところにある「生姜キング」だ。

生姜キング。まさに生姜の王から勇者は力の源を授けられるのである。

まさに王者を名乗るにふさわしいど迫力の一皿

生姜キング浅草橋本店は、生姜焼きを中心として、唐揚げ、ハンバーグなどとも組み合わせ可能なパワー系定食屋である。

しかもデフォルトで小鉢と味噌汁がついてくる。なんという暁光。なんというサービスなのだろう。

ご飯も大盛りまでは無料。小鉢はキムチ、納豆などから選べる。
特製のタレが絡んだ生姜焼きはまさしく力の源。飯と一緒に一口頬張れば、モリモリとパワーが湧いてくる。通常では単体で十分パワフルに感じる鳥唐揚げも、さすがに王者、生姜焼きの前には道を譲る。

しかも生姜焼きと唐揚げのセットで1100円というお値打ち価格。
これをモリモリ食べているうちは「おれもまだ大丈夫だ」という気がしてくる。

神々しいまでのパワー! 唐揚げと生姜焼き

唯一気をつけなければならない点は、あまりにも美味しそうなのでうっかり注文しすぎてしまうことだ。吾輩は技研バー営業前に初手でハンバーグと生姜焼きと唐揚げの3点セットを頼んで満足度は非常に高かったのだが、その後、膨満感で苦しんだ。

有り余るパワーは、持つ者すらも侵食するのである。
そう、アベンジャーズ/エンド・ゲームのアイアンマンのように。

「私は生姜焼き定食だ」

また行く。