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なぜ人生が懸かった大事な決断にネガティブな感情が必要なのか?

こんにちは。

身長193cmマーケターの川畑です。



たまに、一部の自己啓発系だったり

ビジネスのマインドセット系の話で、


「ポジティブになろうよ!」


みたいなことを言う人っていますよね。



あるいは、元気のない自分が好きじゃなかったり

ネガティブな感情に襲われることを

どうしても避けようとしてしまったり、


どうしても、塞ぎ込んでしまう自分を

どうにか前向きな自分に切り替えさせようとした経験ってありませんか?



でも、いざニュースを見ると、

岸田はどんどん増税させていくし

ウクライナ紛争のニュースはずっと流れてるし

コロナはオミクロン株の新しいのが流行ってて怖いっていうし


暗いニュースばかりで、将来が不安になりますよね。



先日の、2023年未来予測ウェビナーを

ご覧になった方ならわかると思いますが、

世界のことを正しく知れば知るほど、

将来に対して不安を感じるはずです。




もしくは、起業してる人なら分かると思いますが

全てが順風満帆に行くわけじゃありませんよね。



上手くいくことよりも、上手くいかないことの方が多くて(特に起業初期は)

それなのに周りの人たちはどんどん売上を伸ばしてて


「あぁ、なんで自分だけこんなにショボい結果しか出せていないんだろう…。」


と、落ち込んでしまったり、

早く結果を出したいと焦ってしまったり…。




こんなふうに、僕たちはいつも

「不安」「焦り」「心配」

これらと隣り合わせの生活をしているんですね。




僕は今まで、こういったネガティブな感情を、

どちらかというと、早く処理しようとしていました。


単純に、マイナスな感情を抱えている状態って辛いですし、

状態が悪い時に、誰かと関わると悪い影響を与えてしまうと思っていたからですね。



しかし、アンデシュ・ハンセンさんという

スウェーデンで大人気の精神科医さん曰く、


脳科学的に見た場合、

ネガティブな感情が、人生が好転する方向に働く場合がある

ということを言っていたんですね。



それを知った瞬間、僕は

「あっ、不安や心配を感じることって、悪いことばかりじゃないんだ!」

と、胸が楽になったことがありました。



特に、人生を左右するような大きな決断をするときは、

ネガティブな感情が良い方向に作用することもあるそうです。



以下、「ストレス脳」から引用してご紹介しますね。


精神科医になって、精神状態の悪い患者の多くが重要な決断を前にしていることに気づいた。最初からそのことを語りあす人は少ないが、聞いていくうちに「やはりそうだったのか」となることが多い。ある女性は夫と別れるべきか悩んでいた。ある男性は嫌々長く続けてきた仕事を辞めようかどうしようか迷っていた。また別の患者は何度受験しても演劇学校に合格できず、俳優になる夢を諦めるかというところまできていた。そんな患者に会うたびに、私は24歳の悩める自分を思い出す。患者たちもまた、ああでもないこうでもないと悩んでいる。悩み抜き、心を決める。しかし考え直す。また決意する。それでも後悔する。そして概ね精神状態が悪い。

しかしたいていの患者が、良い結果に落ち着くことにも驚いた。そして彼らの多くが「ああでも内向でもないと悩んだ期間は必要だった」と感じていた。もちろん辛い時期ではある。何から何まで感情という名の尖ったナイフの先に載せてみなければ気がすまないのだから。それでも、重要な決断を下すためには不可欠だった。私たちは人生の中でいくつもの選択を迫られるが、ほとんどの場合は脳がオートパイロットでやってくれてしまう。とはいえ軽々しく決められない選択もある。人生の懸かった決断をする時、脳は普段と違った働き方をするのだろうか。ひょっとしてうつは、私たちがああでもないこうでもないと悩んで決断できるように、日常に存在するあらゆるちょっかいを遮断してくれているのだろうか。

(中略)

私たちの思考能力は気分と関係があって、どういう能力が必要とされるかはその時々による。細部の細部にまでこだわって批判的に問題解決をしなければいけない時というのがあり、立ち止まり、熟考し、脅威や苦難に没頭し、ああでもないこうでもないと悩む。すると私たちは暗い気分になる。また別の場合には全体を俯瞰し、リスクを冒しながらも進まなければいけないことがある。そんな時は気分は明るい傾向にある。

人生を左右するような問題に取り組むときに人が鬱々として引きこもるのは、脳の戦略なのかもしれない。それは分析的反芻(はんすう)の仮説と呼ばれている。無気力に悩み続けることが必ずしも良いとは言わない。破滅的になったり行動を起こせなくなったりすることもあるからだ。しかし様々な思考能力のうち、気分の落ち込みと連携する思考能力をもっておくのも悪くない。なんとしてでも尻尾を巻いて逃げたほうがよい時があるのと同じように。

『ストレス脳』114p〜117p


いかがでしたか?


もしあなたが今、何か大きな決断をしなければならなくて、

悩み、苦悩しているのであれば

それは無理やり跳ね除けるものではないのかなと思います。



暗い気持ちを無理に消そうとすると、

かえって悪化する場合もあります。



ですので、もしあなたが今辛い気持ちになっていたり

どうにか変わりたいと思っているのであれば

現状を抜け出したいと思っているのであれば



今起きている感情を、

そのまま受け止めてあげることです。


沈んだら、無理に浮き上がろうとしなくて大丈夫です。


沈んだら、そのまま沈みましょう。


するといつか、底をつく時がきます。



底をつくと、パッと浮上できますし、

浮上の時が行動できる時ですし

私はこうしようと決断できる時です。




あなたがより幸せな人生を生きる上で

ネガティブの感情が役に立つ時もあるんだよ

ということを、ぜひ知っておいてください😊



ではでは!


身長193cmマーケター

川畑

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