40代からソフト老害~『仕事の辞め方』を読んで~
こんにちは。
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鈴木おさむさんの『仕事の辞め方』という本を読み自分と照らしあわせて考えることがあったので、それについて書きたいと思います。
40代からソフト老害
私は鈴木おさむさんについて、放送作家で芸人さんと交際0日で結婚するなど世間の注目を集める為にあえて破天荒なことをしている人だと思っていました。
しかし、この本を読むことで素直で真面目な人なのだと考えを改めました。
あくまで自分の考えや感性に真面目に向き合い、それが世間の常識と外れていても自分の感性に素直に従うので破天荒に見えるのだなと感じました。
この本を読むまではただの破天荒な人だと思っていたのに、本を手にとったのは40代からソフト老害という一文です。
ネット上では老害という言葉をよく見かけます。
周囲のことなどおかまいなしに、自分のことだけを考えて我を押し通そうとする高齢者を指していることが多い印象です。
私もそうした人の態度には腹を立てつつも、自分もやがて年をとる
という現実と自分はそうはなるまいという決意の合間でゆらゆら揺れていました。
そこに40代からソフト老害という一文に胸を貫かれました。
意見を言いやすい空気と場を作る
本文に40代になって何気なく発した言葉によって、若手の機会が潰されたりといったソフト老害たる所以が出てきます。
若い人たちにも好きにやってほしいから、立場的に社内との調整役を務めたりするとそれが若者から見るとには権力に迎合しているように見られたり。
私も薄々と感じていたことを言語化されました。
若い時は、思ったことを思ったとおりに、ただ理路整然と言っていればよかった。もともといろいろな会社を転々とし、出世を目指すというタイプではなかったので、おかしいと思ったことはそのままズケズケと相手が誰であろうと言っていました。
人を見て言うことや言い方を変えずズケズケ言うので、生意気だと思われることもあったと思いますが、気に入ってもらえる人には気に入って貰えるので、自分はそれで良いと思って生きてきました。
しかし、最近、それではダメなのではないかと感じるようになりました。
40代に入り、技術的な専門性も身に付いたことで、私の意見が上にも下にも、あまりにに通りやすくなっていると感じています。
若い時から反論歓迎の姿勢でズケズケと物を言ってきた人間としては、あまり自覚がなかったのですが、他の人の意見を抑制してしまっている気がします。
自分の年齢とポジションがすでにモノが言いづらい位置にいるという自覚が必要です。
ただ正論を言うだけでなく、意見を言いやすい空気と場を作る努力をしなければ、それこそ影で老害と言われかれないなと感じています。
ワクワクしなくなったら仕事を辞める
鈴木おさむさんは、ワクワクしなくなったから仕事を辞めるそうです。
自分の天職だし、結果もまだ出している。それでも、仕事にワクワクしなくなり、惰性で仕事をするようになった。だから辞める。
潔いし共感します。
確かに40代は仕事に慣れ立場も上になり、注意されることも減り、良くも悪くも惰性でこなせるようになります。
すると、ふと自分は何の為にこの仕事をしているのだろうと感じるようになります。
結局、私は仕事を一度辞めて、またアルムナイとして戻るという選択をしたのですが、やはり40代というのはそういうことを考えてしまうのだなと非常に共感しました。
40代をむかえて働き方に悩んでいる方は一度読んでみるのをオススメします。
ただ、ファイナンシャルプランナーとしては、保険と不動産の話は個人的には同意しかねると付け足しておきます。