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Ai Yonekura
2020年3月27日 15:28
ビルとビルの隙間にある、今どき珍しい屋外の喫煙所で、彼とは出会った。花壇のレンガをベンチ代わりにして、長い脚を前に出すように座ってタバコを吸っていた。ビルの合間から太陽の光が差し込むと、眩しそうに瞑ったまつげから光がこぼれた。美しい人だなと思った。 どうしてそんなに見つめてしまったかという言い訳をすると、その動機の半分は、自分の加熱式タバコに火がつかなかったからだ。美味しそうに煙を吐く