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鍼灸師の日常ってどんな感じ?



鍼灸師ってどんなことしてるんだろう?
どんな1日なんだろう?
と関心を持つ方はいるだろうか。
まだまだ、マイナーなお仕事ではある鍼灸師。

私といえば、自営業で細々と鍼灸師として活動しているが 1日24時間のうちで3人の子供の母親としての仕事のほうが時間的には長いかもしれない。

わたしのお仕事


私には3人の子供達。
旦那さんが1人いる。

どんどんメンタルが強くなってる
高校生の娘
やりたいことしかできない中学生の息子
じぶんで!が合言葉の2歳の娘
の3人だ。

3人のご飯を作り+お弁当
洗濯 掃除 ゴミ出しとやっていると
自分が 「はたらくの細胞」のマクロファージになった気がしてくる。
自分が細胞であれば この家族に栄養を与え続けることに何も疑問を持たず、毎日を繰り返すことができる。
無の心である。

そんな、無な心から子供達を送り出し
2歳児を保育園に預けた瞬間に
鍼灸師としての自我を思い出す。

往診がある日は往診をして
お店ご予約をいただいてる日はお店で
お客様を待つ。

あっという間の1日だ。

そして、保育園にお迎えに行くと 
また、家族の細胞の一部として 夕飯を食べさせてお風呂に入れる。
子供達の話を聞き 寝かしつけをしつつ
寝落ちするのが だいたいだ。

往診の話し

往診はほとんどが 曜日によって行くところが決まっており、長い人だともう、10年くらいは診ているだろうか。

だんだん、100歳に近づきつつある 利用者様は昔はいろんな話をしてくれたが、今は
ほとんど何も思い出せない。
もちろん、私のことも覚えていないのだ。
いつも、はじめまして。
いつも、同じ会話。
私もニコニコとその会話を楽しむ。


私はその方が 赤ちゃんを1人亡くしてることも知ってるし、お姉さんがいて弟がいたことを知っている。お父さんが37歳で亡くなって苦労したこと。
その人の半生を聞いて覚えている。


本人が覚えてなくても、私は覚えているよ。
いつか、お話しにして残してあげたい。
そう、思う。


いつも、往診は切ない郷愁のような感情が
ある。本心は悲しくて あまり往診したくないのだ。
 でも、喜んでくれるお年寄りがいる限り
頼まれれば いいですよと答える。

そのうち、慣れて 無の心で往診できるのだろうか。この仕事も人間の営みの一つで
歯車であれば、感情も持たなくてすむ。

 そんなことを考えるけど そしたらロボットでもいい仕事になってしまう。
人間としての役割って何だろう。












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