【書き出し用】年単位で放置された18禁_二次創作の続きを書こう_薄桜鬼_狂咲鬼哭_65
「私、私、私……」
あの凄まじい光景を、なんと表現しよう。射精をし睦み会いながら、純血の鬼の再生能力を限界まで使い、千鶴はうっとりと風間の身体に噛みついて肉を噛みちぎり、風間も千鶴の胸にかじりついた。
勢いよく血が噴き出して、ぶつぶつとした皮膚組織が露出したと思えば、白い肌が瞬時に傷口を覆いつくし、肉が盛り上がっていくのを分かっていて、千鶴と風間は繋ぎとめるように互いの傷口を癒着させて陶酔し、腹部をかっさいばいてお互いの臓器を愛撫し、痛みの苦痛を性的快楽へと昇華しながら、金色の目を細めて身体を削り、果てのない官能の渦へ堕ちていく。
文字通り一つになった二人の凄絶ともいえる交わいを、羨ましいと感じる以前に、自分自身が無自覚に信奉していた純血鬼としての矜持を、千鶴による狂宴によって打ち砕かれた。
自分たちの持つ能力は、特別なモノではない。小銭を拾ったのと同等にただ生まれついてしまった――その程度のものだと。
「うっ……うっ……うぅっ」
薫にすがりつくようにして嗚咽した千姫の頭を、薫は何も言わずに撫でていた。
つづく
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